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「ゴミ出しといて」に既読だけつけて出社した夫。帰宅した私を待っていた、玄関の付箋の言葉

  • 2026.9.23
ハウコレ

玄関の付箋には、夫の字で用件とねぎらいが書かれていました。それなら、どうして返信はなかったのか。帰ってきた夫に直接聞くことにしました。

既読だけが残った画面

我が家では、ゴミ出しは遅く家を出る方の仕事と決めています。その日は私が早く出る番でした。台所のゴミ袋を横目に家を出て、駅に向かいながら念のため「ゴミ出しといて」と送りました。乗り換えのホームで見ると、もう既読になっていました。返事はありません。いつもの分担だから、わざわざ返すまでもないのかもしれません。それでも、既読だけが付いた画面は、やったのかどうかを教えてくれませんでした。

打っては消した文面

昼休みに「出した?」と打って、消しました。催促するみたいで嫌だったからです。それでも気になって、「読んだよね?」とだけ送りました。すぐに既読が付いて、それきりでした。出し忘れていれば、生ごみの入った袋が次の回収日まで玄関に残ります。そのあとの会議の間も、通知が来るたびに画面を確かめて、夫の名前でないことを確認しては机に戻していました。既読を付けるだけの数秒があるなら、了解の一言くらい打てるはずです。帰ってから言う言葉が、頭の中で少しずつ増えていきました。

玄関のドアの内側

鍵を開けると、玄関に袋はありませんでした。靴を脱ごうとして、ドアの内側に貼られた黄色い付箋に気づきました。夫の字で、こう書いてありました。

「ゴミは出したよ。おつかれさま」

用件のあとに、ねぎらいの言葉まで添えてあります。それなら、どうして返信のほうは空のままだったのだろう。画面越しではなく直接聞こうと決めて、私は付箋を剥がさずに待ちました。

遅く帰ってきた夫に、私は付箋を指さして「これ、なんで送ってくれなかったの」と聞きました。夫は靴を脱ぎながら答えました。

「駅で送ろうと思ってたら電話が入って、そのままになってた」

それから、少し間を置いて続けました。

「付箋があるからいいやって、どこかで思ってたのもある。ごめん」

帰ってきた私に見えるように書いた、とも言いました。それ自体は嬉しいのです。でも、付箋は家に帰るまで読めません。「一言でいいから返して。家に帰るまで、ずっと気になってた」と言うと、夫はうなずきました。

「次からは先に返す。付箋はおまけにする」

そして...

夫は今では、頼み事をすると短い返事と証拠の写真を送ってくれるようになりました。私は既読が付くのを確かめずに、画面を閉じられるようになりました。

(30代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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