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信号の向こうで目をそらした元彼から、数日後に届いた短いメッセージ

  • 2026.8.11
ハウコレ

何がいけなかったのか、別れた日の会話を何度もたどりました。画面に表示された彼の名前を、私はしばらく見つめていました。短いメッセージを読みながら、交差点から消えた彼の背中を思い出しました。

3年ぶりの交差点で

買い物帰りの駅前でした。信号待ちの列の先頭に、見覚えのある背中がありました。3年前に別れた彼です。顔を上げた彼と、確かに目が合いました。次の瞬間、彼は目をそらし、コートのポケットに両手を突っ込んで、横の路地へ歩き出しました。私は名前を呼びかけて、やめました。呼ばれたくない相手に声をかけるほど、鈍感にはなれませんでした。

別れ際の記憶

帰り道、別れた日のことを思い出していました。理由を聞いた私に、彼は「ごめん、俺が悪いから」とだけ言って、それ以上は何も説明しませんでした。納得できないまま終わった関係でした。それでも3年も経てば、道で会えば挨拶くらいはできると思っていました。帰宅してからも、冷蔵庫の前に立ったまま、あの態度の意味を何度か考えました。

画面に浮かんだ名前

数日後、帰宅するとスマホに彼の名前が表示されました。「この前は、ちゃんと挨拶できなくてごめん」。それだけのメッセージでした。嫌われているなら、わざわざ送ってこないはずです。じゃあ、あの態度は何だったのか。迷った末に、「元気そうでよかった」とだけ返信しました。既読はすぐにつきましたが、続きは来ませんでした。

そして...

さらに数日して、彼からもう1通届きました。「あの日、君にもらった手袋をつけてた。見られたのが気まずくて逃げた」。彼が言っているのは、付き合っていたころに私が贈った紺色の手袋のことでした。両手をポケットへ突っ込んだ、あの動きの意味がようやくわかりました。嫌われていたわけではなかった。それでも、あの別れ方を許すかどうかは、また別の話です。

(20代女性・販売職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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