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「うん、また誘うね」返信は数語なのに、彼のアプリはずっとオンラインのままだった

  • 2026.8.11
ハウコレ

マッチングアプリで知り合った彼とは、会う前に連絡先を交換し、やり取りをメッセージアプリへ移していました。ところが初めて会った翌日、返事は短い言葉だけに変わりました。久しぶりに開いたアプリには、彼の「オンライン中」の表示が灯っていたのです。

画面の向こうでは話が続いた彼

マッチングアプリで知り合った彼は、気遣いのある文章を送る人でした。「返信はいつでも大丈夫です。あなたのペースで送ってください」最初のやり取りでそう書いてくれた人は初めてで、私は彼から届くメッセージを楽しみに待つようになりました。

映画の感想にも仕事の愚痴にも、内容を拾いながら返してくれる彼。会う約束が決まる頃には警戒も薄れ、メッセージアプリの連絡先を交換しました。それからは互いにマッチングアプリを開くこともなくなり、やり取りはすべてそちらへ移っていました。

短い返信と、消えないオンライン表示

初めて会ったカフェでも、彼は注文を先に譲り、私の話をよく聞いてくれました。会話も途切れず、駅まで一緒に歩き、次も会えると思っていました。

解散後にお礼を送ると、翌日に返ってきたのは「うん、また誘うね」でした。以前の彼なら、カフェの感想や次に行きたい場所まで書いてくれたはずです。

気になって、久しぶりにマッチングアプリを開きました。あのアプリは、やり取りが続いている相手のオンライン表示は見えなくなり、しばらく途絶えるとまた見えるようになる仕組みです。連絡先を交換してから触れていなかった画面で、彼のアイコンは「オンライン中」でした。返事は数語なのに、彼はアプリの中にいる。別の誰かと、あの長い文章を交わしているのかもしれない。一度浮かんだ想像は、消えてくれませんでした。

初めてかかってきた電話

私は「もしかして、疲れさせてしまいましたか」と送りました。既読がついた直後、彼から電話がかかってきました。彼と電話で話すのは初めてでした。

彼は「会う前のメッセージは、正直、背伸びしてた」と話しました。文章に自信がなく、友人へ相談しながら内容を整えていたそうです。会って話したあとも同じ文章を送り続けると、素の自分を隠しているように思えたのだと。

私が「オンラインなのに返事が来ないから、ほかに好きな人ができたのかと思ってた」と打ち明けると、彼は慌てて言いました。「アプリを開いてたのは、君とのやりとりを読み返してたから」「これからは短くても、自分の言葉で送りたい」整った文章では届かなかった彼の声が、そこにはありました。

そして...

私は「短くていいから、続けてほしい」と答えました。

2度目に会った日、彼は駅へ向かう前に次の約束を提案し、そのあと私の前でスマホを操作しました。

「もうこのアプリで誰かを探すつもりはないから」

彼が見せてくれた画面には、退会手続きが完了したことが表示されていました。

今も彼のメッセージは短いままです。それでも、表示や文章の長さで気持ちを測ることは、もうしていません。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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