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江戸時代の卵料理。「卵なます」のレシピ

  • 2026.8.8
撮影=sono(mame)
薄焼き卵とゆで卵を合わせ煎り酒でまとめる、江戸由来の一皿

旬の食材を生かして、これからの"新定番"を料理家とともに考える連載。今回、レシピをご提案いただいたのは、みなくちなほこさんです。

幼少期からキャンプに親しみ、アウトドア料理の第一人者になった、みなくちさん。"歴女"でもあることから江戸の古地図を研究し、「スタジオのある両国広小路には芝居小屋があり、大河ドラマ『べらぼう』で出てきた耕書堂もすぐ近くにあった!」と歴史を繙くなかで、江戸料理の魅力に目覚めました。

ここ数年は歌舞伎の演目に登場した料理の再現や、屋形船で名所を巡る催しも実施。一貫しているのは「すべておいしいものを食べる手段」ということ。

今回、各所で評判のよかった品々から7品を紹介。江戸料理からは「卵なます」を。たこや豆腐、根菜など身近な食材を用い、油脂を控えめに、基本調味料"さしすせそ"でシンプルに調味した料理が並びます。

まずは「卵なます」をご紹介します。

今月の料理家 みなくちなほこさん

1|卵なます

江戸時代の料理書『万宝料理秘密箱』の「卵百珍」にも掲載されている料理をアレンジ。シンプルに作ることができ、さっぱりといただける一品です。

撮影=sono(mame)
材料(2人分)

生卵 1個
ゆで卵 1個
塩 少々
植物油 少々
煎り酒(※) 小さじ2
わさび(練りわさび) 少々
大根(すりおろしたもの) 適量

作り方

1.生卵は割りほぐし、塩を加えて混ぜる。フライパンに植物油を入れて熱し、生卵を入れて焼いて薄焼き卵を作り、細切りにする。

2.ゆで卵は白身と黄身を分け、白身は粗く刻み、黄身は細かくすりつぶす。

3.2の黄身に煎り酒とわさびを加えて混ぜ合わせる。

4.12の白身をボウルに入れ、3を加えて和える。

5.4を器に盛り、大根おろしをトッピングする。味が薄い場合は、追い煎り酒をして調味する。

撮影=sono(mame)

【Point】
煎り酒は市販のものもありますが、酒、梅干し、塩、削りがつおがあれば手軽に作ることもできるので、以下のレシピを参考に作ってみてください。

※煎り酒の作り方

材料 (作りやすい分量・仕上がり約80ml)

日本酒 1カップ
梅干し(大/塩分17〜18%) 1個
塩 ひとつまみ
削りがつお 3g

作り方

1.小鍋に日本酒、ほぐした梅干し(種ごと)、塩を入れ、日本酒が半分になるまで弱火でコトコトと煮詰める。

2.1に削りがつおを加え、さらに5〜6分弱火で煮る。

3.2の粗熱が取れたら、キッチンペーパーを敷いたざるで濾し、軽く絞る。

※冷蔵庫で保存して翌日までもちます。

みなくちなほこさんオリジナルレシピ7品はこちら!

1|卵なます(この記事)

撮影=sono(mame)

2|たこ飯(8/10公開予定)

撮影=sono(mame)

3|根菜のお酢煮揚げ(8/15公開予定)

撮影=sono(mame)

4|豆腐のマリネ(8/17公開予定)

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5|芽ひじきと新じゃがの和サラダ(8/22公開予定)

撮影=sono(mame)

6|鮭の南蛮漬け(8/24公開予定)

撮影=sono(mame)

7|山芋のふわふわだんご汁(8/28公開予定)

撮影=sono(mame)
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レシピを考案くださったのは……

みなくちなほこ
東京都生まれ。東日本橋「Kitchen BOTAN」主宰。アウトドア料理から江戸料理まで、料理家として提案するジャンルは幅広く、鉄鍋など調理道具のプロデュースも行う。

撮影=sono(mame) 編集・文=平田剛三(婦人画報編集部)

『婦人画報』2026年9月号より

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