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家族チャットに誤送信した写真を「知らん」で消した俺

  • 2026.7.31
ハウコレ

家に帰った俺は声をかけようとしましたが、妻は目も合わせずに味噌汁を注ぎました。あれから2週間、家の中で妻と交わした会話は業務連絡だけです。

送信ボタンを押したあと、画面の上に表示されていたのは、妻と娘の名前が並んだ家族のチャットでした。

送るはずのない相手に、写真が届いた

その日、俺は会社帰りに彼女と会っていました。ソファに並んで1枚だけ写真を撮り、「今日はありがとう」と一言添えて、彼女に送るつもりでした。

送ってからスマホを見返すと、送信履歴のいちばん上に妻と娘の名前が並んでいました。俺は自分の目を疑いました。彼女とのチャットではなく、家族チャットに写真が送られていました。酔いが一気に覚めました。慌ててトーク画面を開くと、娘からの返信が届いていました。

「だれ?」

俺は家に着いて玄関で靴を脱ぎ、廊下の奥にある台所を見ました。妻は普段どおり夕食の支度をしているようでした。スマホをもう1度見ましたが、妻からの返信はなく、既読だけが点いていました。

「知らん」と打って、写真を消した

俺はその場で「知らん」と打ちました。返信を送ってから写真の送信を取り消しましたが、すでに妻と娘の目には焼き付いているはずでした。

チャット画面を閉じようとしたとき、また通知が鳴りました。妻からの「今日はハンバーグにしたよ」でした。
何事もなかったかのような、いつもの夕方の連絡でした。娘はそれに「了解、早く帰るね~」と返しました。妻が何を考えているのか、この短いメッセージからは何も読み取れませんでした。

夕食の席で、俺は何も切り出せなかった

食卓には、ハンバーグと味噌汁が並んでいました。娘が帰ってきて、「今日はハンバーグだ」と嬉しそうに言いました。俺も缶ビールを開けて、いつもと同じ席に座りました。

食事の間、誰も写真の話をしませんでした。娘はいつもどおり自分の話をして、妻はうなずきながら聞いていました。ときどき妻と目が合いそうになると、妻は視線を逸らしました。

そして...

あれから2週間が経ちました。家族のグループチャットでは普段通り他愛のない会話が続いています。現実では妻とは、家の中で必要最低限の会話しか交わしていません。「ゴミの日、明日ね」「お風呂沸いた」それだけです。

俺は何度か「なあ、」と声をかけましたが、妻は鍋の中を見たまま返事だけを寄越します。妻が黙っているのは、俺を許すためなのか、離れるための準備なのか、それすらもわからないままです。

(50代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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