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彼女に「家にいる」と嘘をつくため少し前の写真を使い回した俺が、壁の時計に足をすくわれた日曜

  • 2026.5.6
ハウコレ

友人とビリヤード場に行った日曜の夕方、彼女からのメッセージに、つい手が動いてしまいました。スマホの中に残っていた1枚の写真が、後で俺を追い詰めることになるのです。

ビリヤード場で鳴った通知

日曜の午後、大学時代の友人とビリヤード場に出かけていました。前日まで彼女には「日曜は家にいる」と伝えていました。深い意味はなく、急に誘われて予定が変わっただけでした。伝え直せばよかったのに、なんとなく言いそびれたまま、店に入ってしまったのです。

キューを構えていると、スマホに通知が届きました。彼女からのメッセージで、画面には「今どこ?」と表示されています。正直に「ビリヤード場」と打とうとして、指が止まりました。最近「休みの日に会う時間が減った」と言われたばかりだったのを、ふと思い出したのです。

写真フォルダを開いた指

スマホの写真フォルダを開いて、少し前に自分の部屋で撮った写真を見つけました。散らかったテーブルを撮っただけの、何の変哲もない一枚です。これを送れば「家にいる」で押し通せる。

「家でゴロゴロしてる」という一文を添えて、写真を送信しました。送った直後、気まずさがありました。でも、その気まずさよりも「面倒な会話を避けられた」という安堵の方が大きかったのです。その時、冷静に考えていれば、壁に時計が映り込んでいることに気づけたはずでした。

既読をつけたまま固まった指

「時計ズレてるよ」。彼女から届いたその一言を見たとき、返信を打つ手が止まりました。画面を閉じて、送った写真を改めて開きます。写真の中の時計と今の時刻が、大きくズレている。言い訳はもう浮かびません。

「ごめん、友達とビリヤード場にいる」。観念して、そう打ち込みました。既読がつくまでの数秒が、嫌に長く感じます。遊びに行ったことよりも、とっさに写真でごまかそうとした自分の浅さの方が、ずっと恥ずかしかったのです。

そして...

届いた返信には「遊びに行くのはいいけど、嘘の写真は信用なくすよ」とありました。怒鳴られるより、その一行の方がよほどこたえました。俺は「本当にごめん」とだけ返しました。

壁の時計に足をすくわれた、なんて笑い話にできる日はいつか来るのかもしれません。ただ、その日が来るまでは、「今どこ?」と聞かれたときに写真で返すことは、もうしないと決めました。ごまかせる自分よりも、ちゃんと言葉で返せる自分の方が、彼女の隣に置いてもらえる気がしたからです。

(20代男性・技術職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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