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「ずっと好きだった、連絡してくれ」離婚後に迫ってきた元夫の従弟。だが、我慢出来ずに伝えた私の本音とは

  • 2026.7.26

縁が切れたはずの家から

離婚届を出した日、私は長い息を吐いた。

これでもう、あの一族と関わらずに済む。そう信じていた。

ところが実家に戻って一週間もしないうちに、元夫の家族から連絡が届き始めた。

「落ち着いたら、みんなでご飯でも行きましょうよ」

元夫の姉からのメッセージだった。

続いて叔母、そして義母までもが、何事もなかったように誘いをよこす。

丁寧に断りの返信をしても、翌日にはまた別の誰かから連絡が来る。

姪の発表会に来てほしい、法事に顔を出してほしい。用件を変えては、途切れなく届いた。

「他人行儀にしないでよ。水くさいじゃない」

義母の電話は、いつもこの調子だった。

「あなたは今でも大切な家族なんだから」

その言葉に、私は薄ら寒いものを感じた。

籍を抜いた相手に、なぜここまでまとわりつくのか。メッセージの通知を切っても、電話だけは執拗に鳴り続けた。

迫る従弟に告げた別れ

離婚から三か月後、深夜に一本の電話が鳴った。

画面には知らない番号。出た瞬間、聞き覚えのない男の声がした。元夫の従弟だと名乗った。

「ずっと好きだった、連絡してくれ」

言葉を失った。まともに顔を合わせたのも数えるほどの相手だ。

「もう独り身なんだろ?」

下卑た笑いが受話器から漏れる。私は震える手を握り直し、静かに、けれど毅然と答えた。

「あなたにも、あの一族の誰にも、二度と会うつもりはありません」

受話器の向こうで、男が息をのむ気配がした。

「な、なんだよ、ちょっと誘っただけだろ」声が裏返り、従弟は早口で取り繕おうとする。

「その誘いが、いちばん気持ち悪いんです」

男はもう言葉を返せなかった。ばつが悪そうに黙り込み、通話はぷつりと切れた。

私はスマホを手に取り、元夫の一族の番号をすべて拒否リストへ移した。

義母も、姉も、叔母も、従弟も、ひとり残らず。ためらいはなかった。

翌朝、それを聞いた妹が呆れたように笑った。

「向こうから縋ってくるなんて、よっぽど惜しかったのね」

「惜しいのは、私じゃなくて体裁でしょうね」

私がそう返すと、妹は声を上げて笑った。

二人でお茶を飲みながら、久しぶりに心の底からくつろげた気がした。

その日を境に、あれほど鳴り続けたスマホは静まり返った。しがみついていたのは、いつだって向こうのほうだった。

今ごろ何度かけても繋がらない画面を見て、あの人たちは呆然としているだろう。私はもう、あの家の呼び出し音に振り回されることはない。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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