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染織・工芸・絵画の展覧会カレンダー|2026年5月

  • 2026.5.4
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関東【群馬】群馬県立日本絹の里 企画展「草乃しずか日本刺繍展-源氏物語を花で装う-」

情感あふれる豊かな色彩表現で多くの作品を発表し、人々を魅了している日本刺繍作家・草乃しずかさんの作品を紹介します。「花で装う」をテーマに、源氏物語の姫君たちの心を着物に刺繍で表現した作品や、女性の一生を桜の刺繍で彩った作品などを展示。 艶やかな絹糸が魅せる美しい作品の数々を鑑賞できます。

■会期/開催中 ~2026年5月31日(日)
■会場/群馬県立日本絹の里
(群馬県高崎市金古町888-1)
■休館日/火曜日
■料金/一般400円ほか

(源氏物語より 訪問着「紫の上」)

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関東【東京】五島美術館「館蔵 春の優品展 名品を彩るアンティーク・テキスタイル」

《5月10日まで》更紗作品の受贈を記念し、名物裂と更紗の手鑑を一堂に揃え、古筆や茶道具の名品とともに表具裂や仕覆、袱紗、包み裂、袋物などを展示。名品を彩った中国・インド・西欧などの舶来染織を中心に、日本独自の鑑賞文化を紹介します(会期中一部展示替あり)。

■会期/開催中 ~2026年5月10日(日)
■会場/五島美術館
(東京都世田谷区上野毛3-9-25)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般 1,100円ほか

(更紗手鑑 渋谷玉恵氏寄贈〈部分〉/五島美術館蔵)

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関東【東京】東京国立近代美術館「下村観山展」

《5月10日まで》日本画家・下村観山は紀伊徳川家に代々仕えた能楽師の家に生まれ、橋本雅邦に学んだのち、東京美術学校に第一期生として入学しました。卒業後は同校で教鞭を執りましたが、校長の岡倉天心とともに辞職、日本美術院の設立に参加しました。

出品作品点数約150件、関東では13年ぶりの開催となる今回の回顧展では、狩野派、やまと絵の筆法を習得して若くから頭角を現した観山が、2年間のイギリス留学を通して世界をまたにかけた幅広い視野を身につけ、画壇を牽引する存在へと成長する軌跡を示します。そこからは、盟友の横山大観、菱田春草らとともに明治という新時代にふさわしい絵画を切り拓こうとした観山のひたむきな姿が浮かび上がってきます。

さらに、日本の古画や中国絵画の研究の成果、本人のルーツでもある能を主題とした絵画制作、時の政財界人とのサロンのようなネットワークにもスポットを当て、様々な角度から観山芸術の魅力に迫ります。

■会期/開催中 ~2026年5月10日(日)
■会場/東京国立近代美術館
(東京都千代田区北の丸公園3-1)
■休館日/月曜日
■料金/一般2,000円ほか
■詳しくは展覧会公式サイトへ

(《毘沙門天 弁財天》左隻 1911年/徳島県立近代美術館蔵【後期展示①】)

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関東【東京】江戸東京博物館 リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」

《5月24日まで》4年におよぶ改修のための休館を経て、江戸東京博物館がリニューアルオープンしました。

江戸時代中頃に、人口100万人を擁する大都市へと成長した江戸。人々は「花のお江戸」「大江戸」などと称して、その繁栄を寿ぎました。江戸に暮らした武士や町人たちは、この地の何を誇り、自慢としたのでしょうか。

泰平の世における武家の道具、相撲・歌舞伎・吉原の賑わい、流行を生んだ出版文化、頻発する火災に立ち向かった火消、趣味や学問を介した文化人たちの交遊──。選りすぐりの逸品と初披露となる資料を含み、都市「大江戸」の魅力に迫ります。

■会期/開催中 ~2026年5月24日(日)
■会場/東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
(東京都墨田区横網1-4-1)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般1,300円ほか

(刺子長半纏 龍虎図 江戸時代末期/東京都江戸東京博物館蔵)

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関東【東京】東京国立博物館 前田育徳会創立百周年記念 特別展「百万石!加賀前田家」

加賀前田家は、初代・前田利家が北陸に領地を得て以来、金沢を本拠に、江戸時代を通じて加賀・越中・能登の三か国、百万石以上の規模を誇る大名家として、明治維新に至るまで領国統治を行いました。近代に入って東京に本拠を移し侯爵となった後も、前田家伝来の文化財の保全に努め、16代・利為(としなり)は、大正15年(1926)に育徳財団(現在の前田育徳会)を設立しました。

令和8年(2026)、前田育徳会は創立百周年を迎えます。これを記念して、加賀前田家歴代当主の事績を振り返るとともに、旧蔵品を含めた加賀前田家伝来品の数々を紹介いたします。百万石の城下で花開いた技術と造形、知識と思想を通じて、今に続く加賀文化の美の真髄に迫ります。

■会期/開催中 ~2026年6月7日(日)
前期:開催中 ~5月10日(日)
後期:5月12日(火)~6月7日(日)
※会期中、一部作品の展示替えあり。
■会場/東京国立博物館 平成館1~4室
(東京都台東区上野公園13-9)
■休館日/月曜日
■料金/一般2,300円ほか

(重要文化財 陣羽織 淡茶縬地菊鍾馗図 前田利家所用 安土桃山時代・16世紀/前田育徳会蔵【通期展示】)

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関東【東京】渋谷区立松濤美術館「中央アジアの手仕事 ―華麗なる刺繍とジュエリー 広島県立美術館コレクションより―」

シルクロード上に位置する中央アジアでは、古代より様々な民族が行き交ったことで、多様な文化が生み出されました。かつてソビエト連邦領であった中央アジア諸国(現在のウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)の伝統的な生活や豊かな工芸品は、近年、漫画や大阪・関西万博等をとおして現地のことを知る機会が増え、その華やかな手仕事の数々に注目が集まっています。

オアシス都市に暮らしたウズベク人などに伝わる刺繍布“スザニ”や衣装は、個性的でミステリアスな文様、そして豊かな色づかいが特徴です。女性たちが手がけた布いっぱいを埋め尽くす刺繍は、時代や地域を越えて人々を魅了します。一方で、砂漠地帯で遊牧生活を送っていた人が多いトルクメンは、重量感のある銀製の装身具で身を飾る習慣をつくり出しました。これらのジュエリーは装飾品としてだけでなく、厳しい環境を生きぬくための知恵と祈りが込められたものでした。

本展では、国内随一のウズベクとトルクメンの染織およびジュエリーコレクションを誇る広島県立美術館所蔵品より、中央アジアで花開いた多彩な工芸品を紹介します。それぞれの民族に伝わる刺繍布やジュエリーをとおして、その繊細かつ華麗な手わざを楽しめる展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年6月14日(日)
■会場/渋谷区立松濤美術館
(東京都渋谷区松濤2-14-14)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般 1,000円ほか

(《女性用被衣(チルピ)》テケ族、トルクメン人 19世紀/広島県立美術館蔵)

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関東【東京】静嘉堂@丸の内「美を味わう ―懐石のうつわと茶の湯」

懐石とは、正式な茶会である茶事の中で、抹茶を喫する前に出されるもてなしの料理。本展では、国内外で作られた静嘉堂所蔵の懐石の器を、千利休や豊臣秀吉ゆかりの茶道具の優品とともに展示します。茶事を演出する器の趣と、多彩なデザインをお楽しみください。

■会期/開催中 ~2026年6月14日(日)
前期:開催中 ~5月6日(水・祝)
後期:5月8日(金)~6月14日(日)
※会期中展示替えがあります。
■会場/静嘉堂@丸の内
(東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般1,500円ほか

(《向付各種》日本・中国・朝鮮・オランダ 17~19世紀/静嘉堂文庫美術館蔵 ※一部作品は前期後期で展示替えとなります)

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関東【東京】共立女子大学博物館 開館10周年記念展Ⅰ「きらめく時代のドレスたち-西洋服飾コレクションより-」

共立女子大学博物館は、2026年に開館10周年を迎えます。開館記念展の幕開けとなる本展では、同館の西洋服飾コレクションに焦点を当て、19世紀初頭から20世紀半ばに至る装いの変遷をたどります。

絶え間なく移り変わる現代の流行と同じように、各時代を彩ったドレスのスタイルもまた、人々の営みの中で多様な変化を遂げてきました。スタイルの移ろいとともに、当時のきらめきを今に伝える作品群を紹介します。

同館では開館以来調査・研究が重ねられ、このたび多くの資料が公開される運びとなりました。本展では、調査の中で存在が明らかとなった18世紀以前の貴重な資料も併せて展示します。

■会期/開催中 ~2026年6月20日(土)
前期:開催中 ~5月23日(土)
後期:5月25日(月)~6月20日(土)
※前期展示・後期展示で一部展示替えを行います
■会場/共立女子大学博物館
(東京都千代田区一ツ橋2-6-1 共立女子学園2号館B1F)
■休館日/日曜日(ただし5/17・6/14は13:00まで開館)・祝日・5/7
※休館日、開館時間が変更になる場合があります。 詳しくは同館ウェブサイトをご覧ください。
■料金/無料

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関東【東京】たばこと塩の博物館「ひきつけるカタチとコトバ―看板・引札にみる明治の商い」

本展では、看板と引札から明治時代の商いを紹介します。店の顔である看板には、業種ごとの特色や設置場所による形の違いがありました。本展ではさまざまな業種の看板や、店舗を描いた絵画から、当時の店頭風景を紐解きます。

一方、引札は得意先へ配る印刷物でした。開店や売出しを知らせる引札、縁起物などを多色刷にした正月用の引札、戯作者の手がけた引札などを展示するほか、新機軸を打ち出した、守田治兵衛や岸田吟香による薬の広告類、岩谷・千葉・村井らたばこ業者による広告類も展示し、江戸から明治への商いの変遷をたどります。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
前期:開催中 〜5月24日(日)
後期:5月26日(火)~6月21日(日)
※前期と後期で一部資料の展示替えあり。
■会場/たばこと塩の博物館
(東京都墨田区横川1-16-3)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/大人・大学生 300円ほか

(糸屋の模型看板/国文学研究資料館蔵 〈後期展示〉)

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関東【東京】東京藝術大学大学美術館「NHK日曜美術館50年展」

NHK「日曜美術館」は、1976年の放送開始から2,500回を超える長寿番組です。2026年に50年を迎えるにあたり、これまで番組に登場した"美"の魅力を伝える展覧会を開催します。

本展では、番組を彩ってきた120点を超える名品を、5つの章で紹介します。あわせて、番組の出演者たちがつむいできた時代を超えて響く言葉を過去の放送から厳選して上映するとともに、高精細映像も組み合わせて、"美"と人を繋いできた「日曜美術館」の歴史を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
※会期中、一部展示替えがあります。
■会場/東京藝術大学大学美術館
(東京都台東区上野公園12-8)
■休館日/月曜日
■料金/一般2,000円ほか
■詳しくは展覧会公式サイトへ

(柚木沙弥郎《いのちの樹》2018年/松本市美術館蔵)

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関東【東京】明治神宮ミュージアム「花と皇室文化」

季節を彩る花々は、古より四季折々の情景と結びつき、わが国の文化に欠かせない美意識の1つといえます。花が表現する美しさ、儚さ、生命力といった造形はあらゆる芸術に息づき、絵画や詩歌などの主題とされたほかに、衣類や調度にも意匠化した吉祥文様が施され、親しまれてきました。宮中においても季節を祝う節句や花にまつわるさまざまな行事が催され、現在の皇室文化にも受け継がれています。

本展では、明治神宮が所蔵する明治天皇・昭憲皇太后の御物を中心に、「花」の意匠があしらわれた作品を集めて紹介します。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
■会場/明治神宮ミュージアム
(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
■休館日/木曜日
■料金/一般1,000円ほか

(英照皇太后御料《御縫御召》/明治神宮蔵)

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関東【東京】三井記念美術館 特別展「岐阜県現代陶芸美術館コレクション ティーカップ・メリーゴーラウンド ヨーロッパ陶磁にみるモダンデザイン100年」

岐阜県現代陶芸美術館のコレクションより、モダンデザインの系譜につながる西洋陶磁器を一堂に公開。19世紀半ばから約100年間に焦点を当て、ドイツのマイセン、フランスのセーヴル、イギリスのミントン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲン、フィンランドのアラビアなどのティー・ウェアやコーヒー・ウェアを中心に、室内装飾品などを加えた名品をご紹介いたします。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
会場三井記念美術館
(東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階)
■休館日/月曜日
■料金/一般1,500円ほか

(マイセン 花飾ティーセット 19世紀後半/岐阜県現代陶芸美術館蔵)

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関東【東京】サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」

幕末・明治期に活躍し、今なお国内外で高い人気を博する河鍋暁斎(1831–89)は、天保2年(1831)、下総国古河(現在の茨城県古河市)に生まれました。数え2歳の時に、家族とともに江戸に移り住むと、7歳の頃から浮世絵師・歌川国芳に手ほどきを受けるようになります。その後、駿河台狩野派の前村洞和・狩野洞白陳信のもとで修業を積み、19歳の時に洞郁陳之の号を授かります。安政4年(1857)に絵師として独立すると、その頃から「狂斎」を名乗り始め、肉筆画、浮世絵版画を数多く制作しました。様々な流派を広く学び、狩野派の本格的な訓練で培った高い技量と、狂画(戯画)の諧謔精神を組み合わせて、独自の画風を確立しました。

本展では、暁斎コレクションとしては世界でトップクラスの質と量を誇る、イギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品より、コレクションを代表する名品や、日本初出品の貴重な肉筆画、第一級の摺と保存状態の版画など約110件を展示します。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
※作品保護のため、期間中展示替えを行います。
■会場/サントリー美術館
(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)
■休館日/火曜日 ※5月5日は20:00まで開館
■料金/一般1,800円ほか

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関東【東京】文化学園服飾博物館「こころときめく☆キラキラ&リボン」

華やかなリボン装飾やリボンをモチーフとした柄、またスパングルや金属糸などの光る素材を使用した服や、キラキラと輝くような模様表現は、衣服や服飾小物を、さらにそれを着る人を魅力的に演出します。

本展では、ヨーロッパのイヴニング・ドレス、アジアやアフリカの民族衣装、日本の着物など、「キラキラ」と「リボン」の装飾や表現に注目し、その目的や意味を探ります。

《同時開催》第2展示室では、「デニム・ヒストリー」として、デニム誕生からの歴史を振り返ります。

■会期/開催中 ~2026年6月22日(月)
会場文化学園服飾博物館
(東京都渋谷区代々木3-22-7)
■休館日/日曜日、祝日、振替休日
■料金/一般1,000円ほか

(着物 日本 1938年/文化学園服飾博物館蔵)

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関東【東京】国立新美術館「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」

アジア人で初めてパリ・オートクチュール正会員となり、日本のファッションを牽引した森英恵の没後初となる回顧展が、生誕100年を迎えた2026年春に開催されます。

1950年代にキャリアを開始した森英恵は、当初、映画衣装の制作を通じて頭角を現します。戦後の高度経済成長期の日本において、家庭を持ちながらデザイナーとして社会的にも大きな仕事を成し遂げる姿は、新しい女性像の先駆けとして注目されるようになりました。そのような中で森が1961年、雑誌『装苑』にて新たに提唱したのが「ヴァイタル・タイプ」という人物像です。快活で努力を惜しまないその姿は、森のその後の生き方とも大きく重なるものでした。1965年にはニューヨークコレクションにデビューして以降、日本のみならず晩年まで世界を股にかけて活動を続けました。

本展はオートクチュールのドレス、資料、初公開となる作品を含む約400点を通じて、森のものづくりの全貌を明らかにします。デザイナーとしての表現だけではなく、生き方とその創造の根幹にまで迫るまたとない機会となるでしょう。

■会期/開催中 ~2026年7月6日(月)
■会場/国立新美術館 企画展示室1E
(東京都港区六本木7-22-2)
■休館日/火曜日 ※ただし、5月5日(火‧祝)は開館
■料金/一般 2,200円ほか
■詳しくは展覧会公式サイトへ

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関東【東京】東京国立博物館 特集「古裂鑑賞のいろは―加賀藩前田家伝来 名物裂の世界―」

有名な茶人や寺院などに由縁をもつ裂には、これにちなんだ名称が付けられ、由来とともに「名物裂」として茶の湯において尊ばれてきました。

加賀藩前田家は、三代当主・前田利常(1593~1658)の時代より、さまざまな名物裂を収集したことで知られています。そのコレクションの一部は、昭和に入り東京国立博物館にも収蔵されました。特別展「百万石!加賀前田家」(6月7日(日)まで開催)にあわせ、特別展会場では紹介しきれない名物裂の多種多様な文様や使用されている染織技法、また近年の調査で得られた知見について、拡大写真や図を用いてわかりやすく解説します。一見難しく思われる古裂の味わい方を紹介し、名物裂の魅力を伝える特集です。

■会期/開催中 ~2026年7月12日(日)
■会場/東京国立博物館 東洋館 5室
(東京都台東区上野公園13-9)
■休館日/月曜日
■料金/東博コレクション展(平常展)観覧料(一般1,000円ほか)もしくは開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)が必要

(茶地花鳥波兎文様緞子 万暦緞子 中国 前田家伝来 明時代・16~17世紀/東京国立博物館蔵)
画像出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

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関東【東京】東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館リニューアル」

東京国立博物館の敷地にたつ法隆寺宝物館。この建物の中2階にある「デジタル法隆寺宝物館」は、材質の脆さゆえに常時展示がかなわない法隆寺ゆかりの名宝を、デジタル技術や復元模造によってくわしく鑑賞、体験できる展示室として2023年1月に開室。今年3月にリニューアルし、2つの新たなデジタルコンテンツを導入しました。

新設のデジタルウォール〈さわって楽しむ「法隆寺のたからもの」〉は、86インチの大型モニターを用いたウォール型のインタラクティブコンテンツです。画面の上部から流れてくる宝の玉に触れることで、鑑賞したい文化財を選択し、高精細な画像を拡大・回転しながら、細部までじっくりと鑑賞できます。

〈めくってみよう「御宝物図絵」〉は、東京国立博物館で初めて導入される、本のかたちをしたインタラクティブコンテンツです。本型ツールのページを実際にめくりながら操作する本コンテンツでは、ページが切り替わるたびに天保 13 年(1842)に行なわれた法隆寺の「出開帳」を記録した史料「御宝物図絵」に描かれた図と、東京国立博物館所蔵の宝物の3Dモデルや画像が重なり、アニメーションやサウンドとともに楽しむことができます。

■会期/通年展示(復元模造は半期ごとに展示替え)
■会場/東京国立博物館 法隆寺宝物館 中2階
(台東区上野公園13-9)
■休館日/月曜日 (ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)
■料金/東博コレクション展(平常展)観覧料(一般1,000円ほか)もしくは開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)が必要

(写真は「めくってみよう『御宝物図絵』」の体験イメージ)
「聖徳太子くん」イラスト作成・提供=KDDI株式会社(au Design project)

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関東【東京】世田谷文学館コレクション展「没後30年 宇野千代展」

『色ざんげ』『おはん』『生きて行く私』など、現代を生きる私たちの道標ともなる数々の名作を残した作家・宇野千代(1897~1996)。

若き日には、画家の東郷青児とともに世田谷の淡島に“コルビジェ風”のアトリエ付きの瀟洒な家を建てて暮らしました。その作家としての人生は、尾崎士郎、東郷青児、北原武夫らとの数々の恋や、画家や詩人、評論家など各界で活躍する人々との華麗な交友関係の中で大きく花開いていきました。

本展は、2023年度に世田谷文学館に寄贈された宇野千代旧蔵の新資料を前期・後期に分け、年間を通して紹介するものです。

■会期/開催中 〜2027年3月28日(日)
前期:開催中 〜2026年9月6日(日)
後期:2026年9月26日(土)〜2027年3月28日(日)
■会場/世田谷文学館
(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
■休館日/月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)・展示替え期間・年末年始・館内整備期間
■料金/一般 220円ほか

(宇野千代旧蔵 切りばめの着物:宇野デザインの129枚の布を接ぎ合わせて作られた着物/世田谷文学館蔵【前期展展示】)

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関東【神奈川】シルク博物館「昭和の染めと織り-シルク博物館所蔵のキモノを中心に-」

シルク博物館の昭和時代の所蔵資料は、昭和30年代以降に収集した和装を中心とした染織品です。第二次世界大戦後、急速に進んだ洋装化とともに、和装(着物)の需要は減少しましたが、昭和40年代までは特別な日に着物が選ばれて着られていた時代でした。

本展では当時流行していた着物を中心とした昭和時代の染織資料(日常着、礼装着、芸能衣装、室内装飾品、着物雑誌など)を展示公開します。

■会期/開催中 ~2026年6月7日(日)
■会場/シルク博物館
(神奈川県横浜市中区山下町1 シルクセンタ 2階)
■休館日/5月7日(木)、11日(月)、18日(月)、25日(月)、6月1日(月)
■料金/一般:500円ほか

(「奉祝文様」綸子地染繍 野口功造 1963年/シルク博物館蔵)

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関東【神奈川】横浜ユーラシア文化館「韓国 手仕事の美事―刺繍、ポジャギ、メドゥプ・・・」

2026年、横浜市と釜山広域市がパートナー都市提携20周年を迎えたことを記念し、横浜ユーラシア文化館は、在釜山日本国総領事館首席領事・在済州日本国総領事館総領事などを歴任した鈴木光男・千香枝夫妻のコレクションを紹介する企画展「韓国 手仕事の美事(みごと) ― 刺繍、ポジャギ、メドゥプ・・・」を開催中です。鈴木夫妻は韓国の手芸品と木工品の「用の美」の魅力に惹かれ、20世紀初め頃から現代に至るまでの品々を収集、千香枝夫人は自身でも手工芸を制作、研究しています。

朝鮮王朝時代、中・上流階層の女性たちは、屋敷のアンバンという女性中心の生活空間で、ポジャギ(包み布)やチュモニ(袋物)など様々な手芸品を作り、家門の繁栄や家族の幸福を願う吉祥文や意匠を縫い込みました。近代に至り、女性教育の普及と相まって、手仕事の新しい技法などが一般庶民にも広がり、現在は韓国の伝統文化を伝える「手工芸品」という新たな地位を得て、作家による豊かな作品が生み出されています。

本展は、日本初公開となる鈴木夫妻の貴重なコレクションのほか、鈴木千香枝氏の作品などを展示します。

■会期/開催中 ~2026年7月5日(日)
■会場/横浜ユーラシア文化館
(横浜市中区日本大通12)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■観覧料/一般800円ほか
※5月30日(土)・31日(日)はハマフェスY167、6月2日(火)は横浜開港記念日のため観覧無料

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中部【山梨】山梨県立美術館「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」

インドの代表的な染織品である更紗。木綿という優れた機能を持ちながらも染色の難しい素材に、天然染料の茜や藍を用いて複雑な文様を色鮮やかに、そして堅牢に染め上げる職人の技術は世界中の人々を魅了しました。更紗は古くから東南アジアやヨーロッパ諸国、日本においても高級品として重宝されるとともに、商人からの要望に応じて各国の好みに合わせた新しいデザインが生み出されるなど海を越えた文化交流の舞台にもなりました。

本展では世界屈指の染織品コレクターとして知られるカルン・タカール氏のコレクションを中心に、インド国内向けに作られた全長7.7メートルもの壮大な布からアジア・ヨーロッパ各地の趣味嗜好を反映させた多様な布、更紗をあしらった服飾品や室内装飾、茶道具に至るまでの優品の数々をご紹介します。インド更紗の魅力と歴史を堪能できる展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
※会期中一部の作品を展示替えします。
■会場/山梨県立美術館
(山梨県甲府市貢川1-4-27)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般1,000円

(《赤地立木形花樹文様更紗掛布(パランポア)》18世紀/Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley)

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中部【静岡】MOA美術館「国宝『喜左衛門井戸』× 国宝『色絵藤花文茶壺』 茶の湯のわびと雅」

《5月12日まで》茶の湯は12世紀に中国から請来した喫茶法をもとに、今日まで長い年月をかけて、総合芸術として、日本を象徴する文化へと昇華してきました。

この度の展覧会では、日本人が愛好する「わび」と「雅」の美意識を象徴する国宝「喜左衛門井戸」(孤篷庵蔵)と国宝「色絵藤花文茶壺」(MOA美術館蔵)の二大国宝を36年ぶりに同時に公開します。また、MOA美術館のコレクションから厳選した茶道具の数々を取り合わせて展観し、茶の湯の魅力に迫ります。

■会期/開催中 ~2026 年5月12日(火)
■会場/MOA美術館
(静岡県熱海市桃山町26-2)
■休館日/木曜日
■料金/一般2000円ほか

(重文 色絵金銀菱文重茶碗 野々村仁清 江戸時代・17世紀/MOA美術館蔵)

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中部【石川】国立工芸館「ルネ・ラリック展 -ガレ、ドームから続く華麗なるフランスの装飾美術-」

ルネ・ラリック(1860-1945)はジュエリーとガラスのふたつの分野で活躍したフランスの工芸作家です。19世紀末から20世紀前半、ヨーロッパではアール・ヌーヴォー、次いでアール・デコと呼ばれた美術様式が流行しました。ラリックは優美な曲線に彩られたジュエリーに始まり、ガラスの透明感や色彩を生かした花瓶や香水瓶、カーマスコットなどこの時代を映し出した数多くの作品を発表しました。

本展では国立工芸館に寄託された井内コレクションのラリック作品を中心に、ラリックに先駆けて活躍したエミール・ガレ(1846-1904)やドーム兄弟(オーギュスト:1853-1909 /アントナン:1864-1930)など、同時代の工芸・デザイン作品もあわせて紹介します。

ラリックのジュエリーやガラス作品とともに、ガレやドームの多彩なガラス、当時の家具やポスターなど、時代を彩った作品が一堂に会し、華やかな時代の空気を感じられる展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年6月14日(日)
■会場/国立工芸館
(石川県金沢市出羽町3-2)
■休館日/月曜日(ただし4月27日、5月4日は開館)、5月7日
■料金/一般1,200円ほか

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中部【愛知】松坂屋史料室「松坂屋コレクション2026 花の模様」

《5月18日まで》日本有数の染織品コレクションとして知られる松坂屋コレクション。定期的に松坂屋史料室にて一部が展示されます。

日本人は古くから花を愛で、衣裳や調度品にも花模様を取り入れてきました。花模様は、季節の象徴、吉祥模様として、また文学を暗示するモチーフなど、さまざまな形で用いられ、明治時代には洋花も加わっていっそうデザインの幅が広がりました。

本展では、松坂屋コレクションから、江戸時代の小袖を中心に、花モチーフの衣裳を5点ずつ展示。様々な花の表現から、当時の人々の美意識や文化的背景を感じ取ることができます。小規模ながらぜひ足を運びたい展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年5月18日(月)
※会期中展示替えを行います。
■会場/松坂屋史料室(松坂屋名古屋店南館7階)
(愛知県名古屋市中区栄3-16-1)
■休室日/残り会期中無休
■料金/無料

(垣根に草花模様小袖 江戸時代後期/松坂屋コレクション J.フロント リテイリング史料館蔵【前期展示】)

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近畿【三重】パラミタミュージアム「HAIBARA 和紙がおりなす日本の美ー歴代榛原直次郎が絵師たちとつくりあげた世界 是真・暁斎・夢二・巴水―」

「榛原(はいばら)」は、文化3年(1806)の創業以来、220年にわたり東京・日本橋に店舗を構える和紙舗です。江戸時代には、ジンチョウゲ科の樹皮を原料とする高品質な和紙「雁皮紙(がんぴし)」を主力商品として商い、幕末から明治期にかけては、美しい木版刷りを施した上質な和紙製品で人気を博しました。

本展では、榛原と画家たちとの関わりに焦点を当て、主に明治から昭和初期にかけて製作された和紙小物の数々をご紹介します。万国博覧会をはじめとする国内外の博覧会で受賞を重ね、工芸品としても高く評価された華麗な千代紙をはじめ、団扇絵、絵短冊、絵封筒、ぽち袋、熨斗(のし)などに加え、画家たちによる肉筆の画稿や榛原ゆかりの貴重な資料など、未公開資料を含む300点を超える作品を展示いたします。また、川瀬巴水が榛原のために描いた貴重な肉筆画6点を史上初公開します(※作品保護のため各会場2点ずつの公開となります)。

■会期/開催中 ~2026年5月31日(日)
■会場/パラミタミュージアム
(三重県三重郡菰野町大羽根園松ケ枝町21-6)
■休館日/会期中無休
■料金/一般1,000円ほか
■詳しくはこちら

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【近畿【京都】細見美術館 特別展「志村ふくみ 百一寿 ―夢の浮橋―」

紬織の重要無形文化財保持者であり、随筆家としても知られる志村ふくみ。自然から限りない色彩を抽き出し、経糸と緯糸の交わりによって深く果てしない世界を表現する稀有の染織作家です。2025年秋に101歳を迎えた現在も、美しいものを手に取りながら穏やかな日々を過ごし、心をゆさぶる自然や色彩への深いまなざしを持ち続けています。

本展では『源氏物語』や「紫」、そして作家、石牟礼道子原作の新作能『沖宮(おきのみや)』の装束など近年の特徴的なテーマを中心に、作品と綴られた言葉によって、色彩、生命、自然への尽きることのない思索と、未来へ語り伝える想いを紹介します。本展を機に構想・制作された作品2領を初公開。作家の永く実り豊かな歩みを称え、ことほぐ展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年5月31日(日)
■会場/細見美術館
(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般 2,000円ほか
※きもの割=会期中、きもの姿で来館すると200円引きで観覧できます。

(《夢の浮橋》2025年 志村ふくみ監修 制作 都機工房【通期展示】)

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近畿【京都】野村美術館「春爛漫 ー春の茶の取りあわせー」

野村美術館にて、館蔵品茶道具による「春の取りあわせ」展を開催しています。前期展示では立春のころ、上巳の節句、桜の咲くころ、また後期展示では、端午の節句・葵祭・梅雨入りのころの取りあわせを紹介します。茶道具のほか、能装束も展示されます。

春を待ちわびる時期に始まり、春を惜しむころを経て、新緑から梅雨に入るまでの季節のうつろいを感じられる展示です。

■会期/開催中 ~2026年6月7日(日)
■会場/野村美術館
(京都市左京区南禅寺下河原町61)
■休館日/月曜日
■料金/一般1,000円ほか

(茶地藤棚紋唐織/野村美術館蔵【後期展示】)

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近畿【京都】京都国立博物館 特別展「北野天神」

京都の北西、天門の地にある北野天満宮は、菅原道真(すがわらのみちざね)を祭神としてまつる御社です。令和9年(2027)に道真薨去(こうきょ)から1125年目の式年大祭「半萬燈祭(はんまんとうさい)」が執り行われることを機に、京都国立博物館では北野天満宮に伝わる国宝・重要文化財17件を中心とした全国の天神信仰ゆかりの品々を一挙公開する特別展を開催します。

史上初となる国宝「北野天神縁起絵巻(承久本)」全巻全場面公開のほか、重要文化財の「弘安本」「光信本」「光起本」など多くの北野天神縁起絵巻を展観し、説話上の北野天神誕生の場面を紹介します。

また、京都国立博物館と北野文化研究所の調査によって発見された作品や、日本各地の天満宮・天神社ゆかりの社寺に伝わる名品の数々から、これまであまり語られてこなかった天神信仰の多様な側面と、これらが日本文化の中で果たしてきた重要な役割をひもときます。

■会期/開催中 ~2026年6月14日(日)
前期:開催中 ~5月17日(日)
後期:5月19日(火)~6月14日(日)
■会場/京都国立博物館 平成知新館
(京都市東山区茶屋町527)
■休館日/月曜日
■料金/一般2,000円ほか
■詳しくは展覧会公式サイトへ

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近畿【京都】京都国立近代美術館「モダン都市生活と竹久夢二 ―川西英コレクション」

2024年に生誕 140 年と没後 90 年を迎えた竹久夢二。今や近代日本美術史上の巨匠としての評価はゆるぎないものとなり、各地で回顧展が開催されています。しかし大正・昭和期の少年少女や美術愛好家たち、青年芸術家たちにとっては、巨匠というよりももっと身近な、イラストレーターであり、デザイナーだったことでしょう。生前に発売された絵葉書や封筒、千代紙、風呂敷など多彩なグッズの数々がそのことを物語っています。

創作版画家の川西英も夢二の絵と詩に魅了された一人で、彼が収集した膨大な版画コレクションの3分の1以上が夢二の版画・書籍・グッズなどで占められています。

この展覧会では、大正期のモダンな大衆文化時代のスターとして幅広い人々に親しまれた夢二の作品とともに、夢二に憧れた川西英や恩地孝四郎をはじめとする昭和期の画家・版画家たちが描き出した都市生活やモダンな景観、前衛と遊びの世界を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
■会場/京都国立近代美術館
(京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
■休館日/月曜日
■料金/一般1,800円ほか

(竹久夢二《セノオ楽譜 №44 蘭燈》1917年/京都国立近代美術館蔵)

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近畿【京都】千總ギャラリー「本と着物のあいだ」

千總には、明治から昭和初期に制作された着物の裂(きれ)が数多くのこされています。裂には原画となった絵画や図案などが確認できるものもあり、千總ギャラリーで過去数回にわたって紹介してきました。このたび、その裂の模様に一致する図版をおさめた書籍や雑誌が書庫から見つかりました。

本展では資料と裂を並べ、図版や挿絵がどのように着物の模様へと落とし込まれたのかをご紹介します。写すことからはじまり、構図を変え、要素を組み合わせ、再構築していく──資料と模様のあいだに、美をほどき、ふたたび編み直そうとする思考を見出します。

■会期/開催中 〜2026年6月21日(日)
■会場/千總ギャラリー〈ギャラリー1〉
(京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階)
■休館日/水曜日
■料金/無料
※臨時休業等により開館時間が変更となる場合があります。

([左]友禅染裂 中国茶器 大正時代頃 [右]Chinese Pottery & Porcelain vol.2 1915/千總ホールディングス蔵)

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近畿【京都】泉屋博古館 特別展「文化財よ、永遠に2026 -次代につなぐ技とひと 住友財団文化財維持・修復事業助成の成果展示」

本展は、住友財団の助成事業によって修理がなされ、よみがえった文化財を展示することで、文化財の保存修理を取り巻く環境と技術、そして人に光をあてようとするものです。社会の高齢化と地方の過疎、それに伴う文化財に携わる担い手の不足、逼迫する財政そして災害の激甚化と、文化財はいよいよ厳しい境遇に置かれています。何人もの人間が一つの作品のために連携して、厳選した材料を惜しみなく投入し、伝統と最新を兼ね備えた技術で最善を模索し続ける文化財修理というものが、はたして大量消費を前提としてコストパフォーマンスを重視する現代社会でどのように生き残っていけるのか。文化財修理の意義と技術、さらにそこに注ぎ込まれた人々の努力を紹介します。

■会期/開催中 ~2026年6月28日(日)
Ⅰ期: 開催中 ~5月6日(水)
Ⅱ期:5月9日(土)~5月31日(日)
Ⅲ期:6月2日(火)~6月28日(日)
■会場/泉屋博古館
(京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24)
■休館日/月曜日、5月7日(木)、5月8日(金)
■料金/一般1,200円ほか

(重要文化財「紅縮緬地熨斗文友禅染振袖」 江戸時代・18世紀/友禅史会蔵【Ⅲ期展示】)

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近畿【京都】西陣織会館 西陣織史料室「西陣織の輝き-秀吉の好んだ黄金の世界-」

西陣織には、金箔を貼った和紙を細く糸状に裁断した金箔糸や金箔を芯糸に巻きつけた金糸を織り込む技術を用いて、荘厳な輝きを表現する織物があります。

西陣は、本年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」で注目される豊臣秀吉の庇護の下、高級織物産地として発展し、また、金を好んだことで知られる秀吉は、天守閣や調度品などを金箔で豪華に施し、黄金の茶室を作るなど、権力を示すとともに、その絢爛豪華な桃山文化は西陣織にも影響を与えました。

今回、秀吉が好んだ金に焦点を当て、金が用いられた西陣の織物を中心に紹介します。また、特別出品として、秀吉が愛用したと伝わる鳥獣文様陣羽織の貴重な復元品を展示します。西陣織における黄金の世界をご覧ください。

■会期/開催中 ~2026年8月30日(日)
■会場/西陣織史料室
(京都市上京区堀川通今出川南入西側 西陣織会館3階)
■休館日/月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜日)
■料金/入場無料

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近畿【奈良】大和文華館「想いを伝えるもの―和歌、手紙―」

《5月24日まで》本展では大和文華館所蔵品の中から、古より想いを伝える手段として用いられてきた和歌と手紙に関連する作品を集めて展観します。古人のしるした書跡や歌物語を描いた絵画、そして歌人の姿を描いた歌仙図など、和歌と美術は深く結びつき、ともに愛されてきました。また、古人の書簡も、したためた人物の個性があらわれたものとして珍重されてきました。書簡の中には体調や心情を綴った内容も時折見られ、古人の生きた日常が垣間見える面白さがあります。

そして、平戸藩松浦家に伝来したことから「松浦屏風」の愛称でも親しまれている国宝「婦女遊楽図屏風」には、手紙をしたためている様子の女性が描かれています。それだけではなく、手紙を受け取ったり読んだりしている女性も描かれており、「松浦屏風」において手紙が重要なモチーフであったことがうかがえます。人びとが想いを託してきた和歌と手紙の様相を美術品から見ていく展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年5月24日(日)
■会場/大和文華館
(奈良市学園南1-11-6)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般 630円ほか

(国宝「婦女遊楽図屏風」/大和文華館蔵)

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近畿【奈良】入江泰吉記念奈良市写真美術館「入江泰吉の昭和 大阪時代の文楽」

入江泰吉と文楽との出会いは、戦前の1939年、大阪でした。知人から文楽人形の「首(かしら)」を撮影してほしいいと依頼されたことがそのきっかけでした。初めて目にした人形の、写実をこえた人間の内面性と生命力を備えた首に魅了され、文楽座に通いはじめます。人形が遣い手によって人間以上の存在へと高められ、生命が吹き込まれることに驚き、古典芸能の真髄をとらえようと、1945年3月の大阪大空襲で被災するまでの約6年間、四ツ橋・文楽座に足しげく通いました。人形と遣い手が一体となる瞬間をとらえた作品をはじめ、舞台裏や楽屋の様子、文楽に関わる人々にも焦点をあてて撮影しました。

本展では、入江の出世作となった文楽作品を、残されたフィルムから新たに制作した30点を含む、計78点で紹介します。

■会期/開催中 ~2026年7月5日(日)
■会場/入江泰吉記念奈良市写真美術館
(奈良市高畑町600-1)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/一般 700円〈奈良市民は500円〉

(「義経千本桜」道行初音の旅路 静御前と狐忠信 1942年1月/入江泰吉記念奈良市写真美術館蔵)

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近畿【大阪】国立民族学博物館「特別展「シルクロードの商人(あきんど)語り―サマルカンドの遺跡とユーラシア交流―」

中央アジアは、ユーラシア大陸における東西(東洋と西洋)および南北(農耕民と遊牧民)の文化が交差する十字路として、人類史・文明史において重要な役割を果たしてきました。なかでも、シルクロードを通じた人やモノの移動、文化の交流において、「商人(あきんど)」の果たした役割は極めて大きく、古代から現代に至るまで、彼らの活動なしにはこの地域の歴史や文化を語ることはできません。

そこで本特別展では、「商人(あきんど)」を過去と現在をつなぐキーワードとして取りあげます。ウズベキスタン共和国サマルカンド市周辺の古代の遺跡から出土した考古遺物から、現代の刺繍・織物・楽器・民族衣装、さらには宗教や信仰に関する資料まで、シルクロードを行き交った文物を「商人(あきんど)」の活動に焦点を当てながら展示・解説することで、中央アジアにおける文化の多様性と広範な交流・交易の実態を、展示を通じて紹介します。

■会期/開催中 ~2026年6月2日(火)
■会場/国立民族学博物館 特別展示館
(大阪府吹田市千里万博公園10-1)
■休館日/水曜日(水曜日が祝日の場合は直後の平日)
■料金/一般1,200円

(花婿用衣装/国立民族学博物館蔵)

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近畿【兵庫】神戸ファッション美術館 ドレスコレクション展「シルク・コレクション」

今から約5千年前、中国大陸で発明された「絹糸」。蚕が作る繭から取り出した絹糸は光沢に富み、軽く丈夫で暖かく、着心地に優れました。また、その糸はあらゆる天然の染料がよく染まり、美麗な文様を織り成すことを可能にしました。

そうして仕立てられた絹織物は、キャラバンによって砂漠や草原を越え、海を渡り、西は遠くローマへ、東は朝鮮半島、日本へと運ばれました。初めて絹に出会った人々はその神秘的な美しさに魅了され、感嘆の声をあげたことでしょう。

本展では、神戸ファッション美術館館の所蔵品から、「シルクロード」によって栄えた各地域における20世紀のファッションとともに、絹を素材とする18世紀以降の西洋のドレスを紹介します。

東西の交流で、隣り合う国々や地域が影響を受けつつ発展した絹のファッションの歴史を想像しながら楽しめる展示です。

■会期/開催中 ~2026年6月7日(日)
■会場/神戸ファッション美術館
(兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
■休館日/月曜日、5月7日(木)
■料金/特別展観覧料金に含まれます。特別展「トーベン・クールマン絵本原画展」観覧料:一般 1,200円ほか

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中国【岡山】倉敷民藝館 企画展 「絣の国、日本」

絣とは、糸をあらかじめ染め分けてから織ることで、布地に文様を表す織物技法のひとつです。「弓浜絣」や「久留米絣」など、特定の産地で作られる布の名称としても知られています。

倉敷民藝館が所蔵する絣は726点を数え、本展ではそのうち産地が判明している日本の絣290点の中から約80点を選び展示いたします。いずれも主な収集者は染織家の外村吉之介で、山形県から沖縄県にかけて、明治から昭和時代に制作された品々です。

柳宗悦や外村吉之介が高く評価した絣の美。絣の魅力を通して、日本各地を旅するようなひとときを楽しめる展覧会です。

■会期/開催中 ~2026年6月21日(日)
■会場/倉敷民藝館
(岡山県倉敷市中央1-4-11)
■休館日/月曜日(祝日の場合は翌日、ただしGWとお盆期間は開館)
■料金/一般1,200円ほか

(木綿絣衣 福岡県久留米 明治時代/倉敷民藝館蔵)

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