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美容室と理容室、なんでシャンプーが真逆? プロに聞いた理由とは

  • 2026.6.15

暑い日が増えてくる6月現在。すっきりと髪を整えるために、ヘアサロンへ足を運ぶ機会が増える人もいるでしょう。

美容室でのシャンプーといえば、シートに背を預けて『仰向け』で洗うのが一般的です。

一方で、理容室の場合は、洗面台に向かって『前かがみ』の姿勢で洗うことが多いのではないでしょうか。

※写真はイメージ

同じ『髪を洗う』という目的でありながら、なぜ店によって姿勢が真逆になるのか、不思議に思ったことがある人もいるかもしれません。

このシャンプー事情に隠された意外なメリットについて、美容師の岡田充さんにお話をうかがいました。

理容室が『前かがみ』で洗う理由は?

――理容室で前かがみになって洗うのには、どのような理由があるのでしょうか?

主に3つのメリットがあります。

1つ目は、理容室の大切なサービスである『シェービング(顔剃り)』の際、襟足の剃り残しを防ぐためです。

前かがみになることで首の後ろがよく見え、最後の仕上げをきれいに行うことができます。

2つ目は、短い髪の人でも、首のギリギリ後ろ(襟足)までしっかりとお湯を流しきれるためです。

そして3つ目は、技術者が力を入れやすいという点です。

――技術者が力を入れやすいとは、どういうことでしょうか?

美容室の仰向け用シャンプー台は位置が高く、力を入れにくい構造になっています。

一方、理容室のシャンプー台は位置が低く作られていることが多いため、前かがみで洗う方が、技術者の腕や腰の力をしっかりと頭皮に届けることができます。

これにより、力強いマッサージ効果が得られ、頭皮をすっきりと洗い上げることができるのです。

美容室が『仰向け』で洗う理由は?

――美容室では『仰向け』が基本なのは、なぜでしょうか?

もっとも大きな理由は、お客様の『お化粧崩れ』を防ぐためです。

前かがみで洗ってしまうと、顔に水やシャンプー液が流れてしまい、メイクやマスカラが落ちてしまいます。

仰向けであれば顔に水がかかりにくいため、メイクをきれいなままキープできるのです。

画像提供:岡田充

――ほかに仰向けのメリットはありますか?

リラクゼーション効果を高められる点です。

仰向けで寝た状態のまま、頭皮のマッサージや『ヘッドスパ』といった癒やしのメニューを提供できるのは、仰向けシャンプー台ならではの強みですね。

画像提供:岡田充

変化する現代のシャンプー事情

美容室は仰向け、理容室は前かがみでのシャンプーが一般的ではありますが、現在ではこの境界線も少しずつ変化しているそうです。

岡田さん:

最近では理容室でも仰向けのシャンプー台を導入する店が増えており、逆に美容室でも、男性向けに力強く洗えるシステムを取り入れるケースもあります。

画像提供:岡田充

普段、何気なく身を預けているシャンプー台

そこには、お客様への細やかなおもてなしの心や、使い勝手を追求した職人のこだわりが息づいていました。

次に髪を洗ってもらう際は、その姿勢の裏にあるプロの『優しさ』を感じてみてはいかがでしょうか。

[文・取材/LUIS FIELD 構成/grape編集部]

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