1. トップ
  2. タワマンで、不吉な部屋番号「404号室」→通常、敬遠されがちだが…購入者にもたらす意外な影響

タワマンで、不吉な部屋番号「404号室」→通常、敬遠されがちだが…購入者にもたらす意外な影響

  • 2026.4.19
undefined
出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産業界歴15年、現在は不動産ライターとして活動している西山です。友人や知人の家を訪れた際、マンションの部屋番号が飛んでいることに気づいた経験はありませんか。

今回は不動産業界に古くから根付く「忌み番号」の事情や、部屋番号がもたらす意外な影響について、プロの視点で解説します。

部屋番号から消える「4」と「9」の謎

マンションの共用廊下を歩いていると、並んでいる部屋番号が「403」から「405」へ飛んでいる光景を見かけることがあります。これは不動産業界において、「死(し)」を連想させる「4」や、「苦(く)」を連想させる「9」を、忌み番号として避ける商慣習があるためです。

特に「404号室」や「409号室」、さらには「42」や「49」といった番号は、縁起が悪いとして意図的に欠番にするケースが多くありました。数字に対するこのような感覚は、日本に限った話ではありません。

欧米のホテルやビルでは不吉とされる「13」を避け、13階を「12A階」と表記するなど、このような工夫が世界中で見られます。一方で中国語圏では、財を成すという意味の言葉と発音が似ている「8」の数字が非常に人気を集めています。そのため、8階や808号室に購入希望者が殺到することもあるようです。

タワマン普及による変化と忌み番号の経済的価値

近年建設される大規模なタワーマンションなどでは、こうした慣習に変化が見られます。部屋番号が飛んでしまうと、コンピューターによるシステム管理が煩雑になるためです。

そのため、あえて数字を飛ばさずに順番通り割り振る物件も増えています。それでも気にする方は一定数存在し、忌み番号の部屋は他の階と同じ設備であっても、成約が遅れがちになる傾向があります。

成約に時間がかかるということは、買い手にとって価格交渉の余地が生まれやすい状況といえます。縁起などの精神的な部分を気にしない合理的な購入者にとって、忌み番号の部屋はお買い得な物件になる可能性があるでしょう。

番号よりも優先すべきマンション選びの基準

忌み番号の部屋は購入時に価格が有利になりやすい反面、将来の売却時にも同じハンデを背負う可能性があります。しかし実際の影響は、物件の立地や設備などのスペックに比べれば、微々たるものといえるでしょう。

部屋番号の欠番が存在するマンションは、それ自体が問題というわけではありません。むしろ事業者が居住者の心情に寄り添い、丁寧な配慮をおこなっている証拠とも解釈できます。マンションを購入する際は、目先の部屋番号にとらわれすぎない姿勢が大切です。立地や管理状態、そして間取りといった本質的な価値をしっかりと見極めて、総合的に判断してください。



筆者:西山雄介(宅地建物取引士・マンション管理士などの資格所有)
不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し、組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで、専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる