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築8年500戸マンションで「休日は全く予約が取れない」居住者から不満爆発した“予約争奪戦”

  • 2026.6.4
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験を持つ、ライターのS.Kです。マンション選びで、豪華なゲストルームやパーティールームなどの共用施設に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。

しかし、いざ住み始めると「休日は全く予約が取れない」という悩みに直面するケースが少なくありません。今回はある大規模マンションで起きた、共用施設の予約システムを巡る不公平感と、解決に向けた議論のエピソードを紹介します。

人気施設の抽選漏れと先着順の落とし穴

築8年で総戸数約500戸のマンションでは、土日のゲストルーム予約が常に激戦でした。毎月初めに抽選が行われますが、倍率が10倍を超える月もあるほどです。抽選に外れた場合、当選者のキャンセル枠を先着順で狙うしかありません。

当該マンションのルールでは、利用日の1週間前からはキャンセル料が発生するため、それより前のタイミングでキャンセルが度々発生する構造になっていました。ある日、フルタイムで働く居住者から「予約システムを常時監視なんてできない」「結局土日は使えないじゃないか」と、強い不満の声が上がりました。

理事会で白熱した再配分ルールの議論

共用施設の予約に関する不満の声は、管理会社へも寄せられていました。日中在宅勤務の人や時間に余裕がある人がキャンセル枠を拾いやすく、フルタイム勤務の居住者が圧倒的に不利な状況だったのです。

複数の居住者の希望を受けて、管理会社が提案書を取りまとめ、理事会で改善策の議論が始まりました。対策として挙がったのは、抽選落選者を順番に登録するキャンセル待ちリスト制度や、枠をまとめて再抽選する繰り上げ抽選制度です。一部からは「新しいシステムを入れると、かえって分かりにくくなるのでは」という意見もあり、賛否両論が飛び交いました。

公平な仕組みの導入と購入前の確認ポイント

議論の末、総会で承認されたのはキャンセル待ちリスト制度でした。キャンセルが発生した際、自動で次の人に権利が移る仕組みに変更した結果、システムに張り付く必要がなくなり、不公平感は大きく緩和されたのです。

中古マンションを購入する際、共用施設の充実度ばかりに目を奪われがちですが、予約のしやすさで入居後の満足度は大きく変わります。物件を検討する際は「施設の予約が抽選制か先着制か」「キャンセル時の再配分ルールがどうなっているか」を確認してみましょう。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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