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タワマンで人気の『内廊下』に潜む“意外な落とし穴”「高級感があっていい」は本当?

  • 2026.6.5
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産業界で15年の実務経験があり、マンション管理士などの資格を持つライターの西山雄介です。マンション選びにおいて「内廊下のほうが高級感があっていい」というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。

確かに内廊下はホテルライクな空間が魅力ですが、実際に生活してみると特有の不便さを感じる場面も出てきます。一方で一般的な外廊下にも、内廊下にはないメリットや安心感があります。今回は内廊下と外廊下の特徴を比較し、生活動線や防災、維持コストの観点から判断材料を解説します。

内廊下の高級感と日々の生活に潜む意外な落とし穴

タワーマンションや高級分譲物件に多く採用される内廊下は、カーペットが敷かれ、BGMが流れるようなホテルライクな雰囲気が魅力です。雨に濡れずに移動でき、外部からの視線や騒音を遮断できる点は大きなメリットといえます。

しかし、玄関を開けても外に接していないため、雨が降っているかどうかを室内から確認しづらいという意外な盲点が隠れています。エントランスまで降りてから雨に気づき、数分かけて家まで傘を取りに戻るという、ちょっとした不便を感じる居住者も少なくありません。

外廊下ならではの開放感とプライバシーの課題

中小規模のマンションでよく採用される外廊下は、玄関側から自然光が差し込み、採光や開放感を得やすいという良さを持っています。火災時には煙が外に逃げやすく、避難経路として有利に働く点も大きなメリットです。

共用部に空調がない分、管理費の負担も抑えられる傾向があります。一方で、寝室や廊下側の部屋の前を通行人が歩く構造になるため、ルーバー面格子(羽根状の目隠しがついた格子)越しに視線や足音が気になってしまうこともあるでしょう。プライバシーの面では、空間が仕切られている内廊下のほうに優位性があります。

維持コストと防災設備から考える物件選びの視点

両者は維持コストの内訳も大きく異なります。内廊下は共用部の冷暖房や機械排煙設備(火災時の煙を機械で外へ排出する設備)の保守、カーペットの張り替えなど屋内設備のメンテナンス費用がかかります。

防災面では機械排煙設備の機能が安全に直結するため、日々の維持管理が非常に重要です。これに対し、外廊下は空調費が不要ですが、風雨にさらされるため廊下面の防水塗装やシーリングの劣化対応が求められます。

物件の規模や設備で変わるため、一概にどちらのコストが高いとはいえません。タワーマンションは構造上、内廊下が多いですが、一般的なマンションでは両方の選択肢があります。ご自身のライフスタイルや家計の優先順位に合わせて、納得のいく物件選びを行いましょう。



筆者:西山雄介(宅地建物取引士・マンション管理士・日商簿記2級などの資格所有)
不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し、組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで、専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。


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