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キッチンで“全部隠し”も、来客時は「結局いつも開けっぱなし」入居後に発覚する「こんなはずじゃなかった」

  • 2026.4.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

近年、間取りの主流となっている一体型のLDKや対面キッチン。開放感がある反面、悩みの種になりやすいのが「キッチンの生活感」です。

リビングから丸見えになるカップボードや家電類をどうにかしたい…そんな願いをかなえる存在として注目されているのが、背面収納をすべて引き戸で覆ってしまうスタイル

扉を閉めるだけで、ごちゃつきがちなキッチンが一瞬でモデルルームのような「すっきりとした空間」になります。

SNSでも「やってよかった設備」として頻繁に取り上げられ、注文住宅を検討する人にとって憧れのひとつとなっています。

しかし、この「全部隠し」スタイル、じつは使い始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する声も少なくないのです。

入居後に発覚する「こんなはずじゃなかった」とは

さっそく、毎日の家事でストレスを感じやすいポイントを見ていきましょう。

結局「開けっぱなし」に!来客時ほど隠せないという矛盾

まず多いのが、「隠したくて引き戸にしたのに、結局いつも開けっぱなし」という声です。

たとえば、来客時。お茶やお菓子を出す際、冷蔵庫やカップボードを頻繁に使うことになります。

そのたびに大きな扉を開閉するのは手間ですよね。その結果、一番隠したいはずの来客時に限って、扉が開いたままの状態で過ごすことになりかねません。

蒸気が曲者!炊飯器を使う間は扉を閉められない

また、炊飯器や電気ケトルなどの「蒸気が発生する家電」との相性も無視できません。

使用中に扉を閉めておくと、収納内部に熱や湿気がこもって、カビ・傷み・家電本体の故障につながる恐れがあります。

結局、家電の使用中はずっと扉を開けておかなければならず、見た目のメリットが損なわれてしまいます。

家族で使うと「大渋滞」が発生!引き戸ならではの構造的な弱点

さらに構造上の問題も。一般的な引き戸は開けたときに必ず隣の扉と重なるため、一度に開けられる面積が限られます。

とくに「2本溝の4枚引き戸」は、構造上、全体の半分しか同時に開けることができません。

朝の忙しい時間帯に家族が集中すると、「お皿を出したいのに冷蔵庫が開けられない」という渋滞が起きやすくなります。

掃除のハードルが上がる!見落としがちなレールの汚れ

掃除の面でも、床にレールがあるタイプは溝にゴミや油汚れがたまりやすく、想定以上にお手入れに手間がかかるケースもあります。

このように、憧れだけで選んでしまうと、暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった」という不便さに直面することになります。

では、後悔しないためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。

後悔しないために!設計時にチェックしたい3つのポイント

引き戸で隠すキッチン収納の魅力を生かしつつ後悔を防ぐには、ストレスなく利用できるかの確認が不可欠です。

「本当に隠すべきもの」を厳選する

冷蔵庫・家電・カップボードのすべてを隠す必要があるか、もう一度検討してみましょう。

とくに、冷蔵庫は家族全員が日に何度も開閉します。収納の外に出したほうが、使い勝手がよくなるケースが少なくありません。

家電の「熱・蒸気対策」を万全にする

熱や蒸気が出る家電は、引き戸の外に出して配置するか、収納内に換気設備を設けるなど、設計段階での工夫が必要です。

おしゃれな見た目をキープするためにも、キッチン家電の具体的な使用シーンを想定して、設計担当者と対策を検討しておきましょう。

家族の利用シーンと「扉の待機場所」を確認する

扉を開けたとき、その扉がどこに重なるのかを図面上で必ず確認しましょう。

朝の忙しい時間帯などに家族が同時に背面収納を使う場面を想像し、ストレスなく動けるかをシミュレーションしてみてください。

「見た目」と「使いやすさ」のバランスが大切

引き戸で隠すキッチン収納は、自分たちの使用スタイルに合った設計ができれば、生活感を抑えた美しいキッチンを実現できる素晴らしい選択肢です。

しかし、「SNSで人気だから」「おしゃれだから」という理由だけで採用してしまうと、後悔につながりかねません。

大切なのは、見た目の美しさと日々の使いやすさのバランスを自分たちで見極めることです。

トレンドをそのまま採用するのではなく、家族の暮らし方に合う形で取り入れることが、長く愛せるキッチンづくりにつながります。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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