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“年齢の巻き戻し”の実現へ一歩前進! 「ディオール」がリバース エイジング最新研究を発表

  • 2026.3.2

時間を巻き戻し、老化を逆転することができたとしたら——。そんなフィクション映画さながらのテーマに、「ディオール」は本気で挑んでいる。

50年以上にわたる皮膚研究、650人の研究協力者、5つのイノベーションセンター、そして300件を超える特許という揺るぎない基盤のもと、2023年に皮膚特化型の“リバース エイジング ボード”を創設。ここで掲げるのは、時間に抗うのではなく、老化のメカニズムを科学的に解明し、生物学的年齢にアプローチする——化粧品開発としては前例のない挑戦である。生物学者12名、皮膚科医4名、植物学者2名、社会科学者1名の計19名からなるグローバル専門家チームが参画し、メゾンは未来を見据えた研究戦略を推進している。

LVMHグループ ビューティ部門リサーチ&イノベーション ディレクター、マリー・ヴィドー氏。 Hearst Owned
ヴァディム・グラディシェフ  ハーバード大学医学部およびブリガム・アンド・ウィメンズ・ホスピタル医学教授。 Hearst Owned

2026年1月22日(現地時間)にパリのLVMH本社で開催されたカンファレンスでは、単一細胞解析による大規模データの成果が発表された。LVMHグループ ビューティ部門リサーチ&イノベーション ディレクター、マリー・ヴィドー氏をはじめ、生物学的年齢研究の第一人者であるハーバード大学医学部ヴァディム・グラディシェフ教授らボードメンバーが登壇した。

冒頭でヴィドー氏が強調したのは、これは「未来の美を支える基礎研究」であるということ。重要なのは単に寿命(ライフスパン)を延ばすことではなく、健康寿命(ヘルススパン)をどう伸ばすかという視点だという。6カ国・約5000人の女性を対象にした調査を元に、目指すのは見た目の若返りではなく、肌細胞の機能をいかに長く最適に保ち続けるか、すなわち、肌の“生きる力”を高めることにある。

今回発表された研究では、肌を細胞単位で徹底的に解析した。最先端の単一細胞トランスクリプトミクス技術を用い、約30万個の皮膚細胞を調査。約1万2000の遺伝子の働きを網羅的に調べた結果、加齢によって変化する遺伝子が、表皮のケラチノサイトで800以上、真皮の線維芽細胞では1000以上にのぼることが明らかになった。さらに高度なデータ解析を重ねることで、これまで知られていた12の老化ホールマークに加え、「酸化ストレス」「概日リズムの乱れ」「真皮マトリックスの変性」という3つの重要な老化経路を新たに特定。

こうして導き出された合計15の指標からなる独自の「スキン・ロンジェビティ・コンパス(Skin Longevity Compass)」は、肌に刻まれる“時間のサイン”を細胞レベルで可視化する設計図のようなもの。老化を漠然と捉えるのではなく、どの機能がどの段階で変化しているのかを具体的に把握することで、より精密でターゲットを絞ったスキンケアへとつなげる指針となる。

加えて、ボードメンバーと「ディオール」研究陣が共同執筆した『Nature Aging』掲載論文では、皮膚が単なる老化の反映ではなく、ミトコンドリア機能不全や炎症、マイクロバイオームの変化を通じて全身の老化プロセスにも影響を与え得る可能性を提示。皮膚という人体最大の臓器が、全身の健康と密接に連動するという新たな視座を打ち出した。

肌の細胞の酸素運搬の役割に着目し、肌質改善と再生力の促進を目指す美容液。ディオール カプチュール ル セラム 30ml ¥17,270 50ml ¥ 23,320/パルファン・クリスチャン・ディオール Parfums Christian Dior

これらの成果は今後、最先端の幹細胞研究に基づくスキンケアライン“ディオール カプチュール”をはじめとする製品へと展開される予定だという。

再生・修復・防御という肌本来の機能を長期的に維持し、輝きと幸福感を映し出す肌へ。「ディオール」の“リバース エイジング”は、美を科学で再定義し、未来のスキンケアの基準を書き換えるための挑戦。そのビジョンの実現に向け、メゾンと世界の研究者たちは今日も細胞レベルのデータと向き合い、老化のメカニズムを一つひとつ解き明かしている。ラグジュアリーとサイエンスの融合が描く未来は、確実に現実へと近づいている。

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