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「毎日1杯」が命取り? 砂糖入り飲料を飲み続けると“死亡リスク”がこれだけ上がる。最新研究が警告する、甘い飲み物の「知られざる代償」

  • 2026.5.6
Burke/Triolo Productions / Getty Images
  • ある海外研究によると、砂糖入り飲料は心疾患や2型糖尿病による死亡リスクを高める可能性がある。
  • 甘い飲み物は脂肪蓄積、インスリン抵抗性、慢性疾患リスクを高める代謝の問題を促すことがある。
  • 専門家が研究結果を解説し、摂取を減らすためのヒントを紹介する。


心疾患や糖尿病のような慢性疾患には、自分でコントロールできるリスク要因と、できないリスク要因がある。たとえば家族歴は変えられない。でも、毎日何を食べ、何を飲むかは自分で選べることであり、病気のリスクに大きく関わる。特に、ある研究では砂糖入り飲料が2型糖尿病や心疾患による死亡と関連していることが示された。

その関連について知っておきたいこと、そして甘い飲み物を減らしたくなる理由を見ていこう。

専門家の紹介:アデダポ・イルヨマデ医学博士 バプティスト・ヘルス・マイアミ心臓血管研究所の予防心臓専門医。メリッサ・ムロズ=プラネルズ医学博士・管理栄養士 米国栄養士会の全国メディアスポークスパーソンで、『Prevention』メディカルレビュー委員会のメンバー。

研究で示されたこと

医学誌Nature Medicineに掲載された研究では、世界各地で消費されている砂糖入り飲料(SSB)に関する観察研究とランダム化研究のデータ、さらに糖尿病と心血管疾患の有病率を分析した。

世界全体で見ると、研究者たちは2020年に発生した2型糖尿病の新規症例220万件、心疾患の新規症例120万件が、砂糖入り飲料に起因すると推定した。これは、2型糖尿病の新規症例の約10人に1人、心疾患の新規症例の約30人に1人に相当する。また、2020年には砂糖入り飲料に関連する2型糖尿病と心疾患により、約34万人が死亡したと推定している。

地域や属性によって影響に差も

この研究では、飲料に関連した心疾患の症例数がもっとも多かったのはラテンアメリカとカリブ海地域、2型糖尿病の症例数がもっとも多かったのはサハラ以南のアフリカだったと指摘されている。また、砂糖入り飲料の影響を受けやすい層として、都市部に住む高学歴の若い成人男性も挙げられていた。

砂糖入り飲料、つまりSSBには、ソフトドリンク、果汁風味飲料、エナジードリンク、パンチ、レモネード、アグアス・フレスカスのような伝統的な甘い飲み物が含まれると、バプティスト・ヘルス・マイアミ心臓血管研究所の予防心臓専門医、アデダポ・イルヨマデ医学博士は説明する。「重要なのは、100%果汁、人工甘味料入り飲料、甘味を加えたミルクは通常この定義から除外されることです」とも付け加えている。

甘い飲み物が体に与える影響

砂糖入り飲料は、直接的・間接的なメカニズムの両方を通じて、2型糖尿病や心血管疾患のリスクを高める可能性があるとイルヨマデ医師は話す。「液体として摂取された糖は急速に吸収され、血糖値の急上昇とインスリン分泌の急増を引き起こし、内臓脂肪の蓄積とインスリン抵抗性を促します」と彼は説明する。時間がたつにつれ、こうした変化は代謝機能の乱れ、血圧上昇、高コレステロール、慢性炎症につながり、2型糖尿病と心疾患の主な要因になるという。

添加糖を含む食品や飲み物をとると、本来なら選べたはずの、より栄養価の高い選択肢を置き換えてしまうこともある。その結果、健康に悪影響を及ぼす変化につながる可能性がある。「食品でも飲料でも、食事に含まれるあらゆる添加糖は制限すべきです」と、米国栄養士会の全国メディアスポークスパーソンで『Prevention』メディカルレビュー委員会メンバーのメリッサ・ムロズ=プラネルズ医学博士・管理栄養士は話す。理想的には、砂糖入り飲料よりも、水やカロリーのない飲み物をより頻繁に選びたいという。

どのくらい控えるべき?

イルヨマデ医師も同意し、砂糖入り飲料は心血管代謝に悪影響を及ぼす結果と強く関連しているため、たまに楽しむ程度に制限すべきだと説明する。「多くの人にとっては、週1回未満が望ましいでしょう。特に、地中海式食事法のような、栄養密度が高くホールフード中心の食事とバランスを取る場合です」と彼は話し、毎日または頻繁に飲むことはすすめられないとも述べている。

大切なのは「関連」であり、原因と断定はできない

覚えておきたいのは、この研究の分析が観察研究に基づくものだということ。つまり、研究者は砂糖入り飲料が2型糖尿病や心疾患を引き起こすと断定できるわけではなく、より大きな影響を推定しているにとどまる。

砂糖入り飲料の摂取量が多いことと健康アウトカムの関係は、ほかの多くの研究でも示されてきたとムロズ=プラネルズは話す。「今回の結果は、米国栄養士会、米国心臓協会、米国人のための食生活指針が発信している、栄養価の高い食品や低糖・無糖飲料を選び、添加糖を含む食品や飲料を制限するというメッセージを補強するものです」と彼女は説明する。

減らすなら、まずは小さな置き換えから

2型糖尿病や心血管疾患の診断には多くの要因が関わるが、この研究は、砂糖入り飲料を頻繁に飲むことに伴う負担の大きさを示している。「この結果は、砂糖入り飲料の消費を減らすための公衆衛生対策が緊急に必要であることを強調しています。特に、米国のように負担が大きい地域や集団では重要です」とイルヨマデ医師は話す。

砂糖や甘い飲み物を減らしたいなら、ムロズ=プラネルズは「1日または1週間に1〜2本の砂糖入り飲料を減らし、搾りたての果物を少し加えた無糖の炭酸水のような、賢い置き換えを選ぶこと」から始めるようすすめている。続けていくうちに、砂糖入り飲料が甘すぎると感じ、自然と欲しくなくなることもある。

※この記事は『Prevention』の翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。

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