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同僚に「英語もできないの?」と言い放った私→翌週、彼女が通訳なしで商談を回す姿を見て言葉を失った話

  • 2026.3.2
ハウコレ

何気なく放った一言が、自分の小ささを突きつけてくることがあります。あの日、私が会議室で言ったことは「何気ない」などではなく、明確な悪意でした。

見下すことで保っていたプライド

私には留学経験がありました。大学時代に1年間アメリカに滞在した経歴は、この部署での私のアイデンティティそのもの。英語関連の業務では頼りにされ、周囲から一目置かれていると思うことで、自分の居場所を確認していたのです。

だからこそ、彼女の存在が気になっていました。留学経験もなく、帰国子女でもない彼女が、少しずつ英語の業務に関わるようになっていたこと。正直に言えば、自分の領域を侵されるような焦りがあったのだと思います。

会議室で放った言葉

あの日の打ち合わせで、彼女が海外の資料を読む場面がありました。少し詰まった、ほんの一瞬のこと。そのとき私の口から出たのは、「え、英語もできないの?この部署にいて恥ずかしくないの?」という言葉でした。

会議室が静まり返ったのはわかっていました。彼女がうつむいたのも見ていました。それでも、言ったことを後悔する気持ちより、「自分のほうが上だ」と示せたことへの醜い満足感が勝っていたのです。周囲が気まずそうにしている空気すら、自分の発言に影響力があった証拠だと、都合よく解釈していました。

通訳なしの商談を見せつけられた日

翌週、海外クライアントとの商談で通訳担当が急病になるというトラブルが起きました。内心、自分に声がかかるだろうと思っていました。ところが上司が視線を向けたのは彼女のほう。そして彼女は、「やらせてください」と手を挙げたのです。

会議室の外から様子を見ていました。最初こそ緊張が見えたものの、彼女は堂々とクライアントとやり取りし、笑顔まで交わしている。商談後、クライアントが彼女にお礼を伝えている場面を見たとき、私はその場から動けませんでした。

そして…

商談の後、彼女と目が合いました。何か言わなければと思いましたが、言葉が出てきません。彼女のほうは特に何も言わず、いつも通りの穏やかな表情で自分のデスクに戻っていきました。その態度のほうがずっと堪えました。

結局、あの会議室での発言は、彼女を傷つけると同時に、私自身の器の小ささを周囲に晒しただけでした。留学経験を盾に人を見下すことでしか自分を保てなかった私と、黙って努力を積み重ねて結果で証明した彼女。どちらが本当に力のある人間だったかは、もう誰の目にも明らかです。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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