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「冬なら大丈夫」は命取り! 鍋シーズンに多発する「鶏肉の食中毒」を防ぐ5つの鉄則【農水省も注意喚起】

  • 2026.1.6

「新鮮だから安全」は大間違い!

冬の定番「鍋料理」。生煮えの鶏肉には要注意!
冬の定番「鍋料理」。生煮えの鶏肉には要注意!

お正月休みが明け、疲れた胃腸を休めるために「温かい鶏鍋」や「シチュー」を食べているご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、「冬だから食中毒は大丈夫」と油断するのは禁物です。実は、鶏肉による食中毒は冬場も多く発生しており、特に鍋料理には特有の落とし穴が…。昨年末に農林水産省が緊急投稿し話題となった「鶏料理の注意点」を、栄養士が再解説します。

冬も潜むカンピロバクターの恐怖

クリスマスのチキン、年末年始の筑前煮、そして寒い夜の鍋料理…。鶏肉は私たちの食卓に欠かせない食材ですが、同時に「食中毒リスク」と隣り合わせの食材でもあります。

「食中毒といえば梅雨や夏」というイメージが強いかもしれませんが、鶏肉を主な原因とする細菌「カンピロバクター」による食中毒は、気温の低い冬場を含め一年中発生しています。

農林水産省も公式X(@MAFF_JAPAN)で、「新鮮だから安全ではありません!」と強い言葉で注意喚起を行っています。

特に気をつけたいのが、この時期の「鍋料理」。

「煮込んでいるから大丈夫」と思いがちですが、具材を次々と追加する鍋では加熱時間が曖昧になりがち。特に「鶏団子」や「厚切りの鶏モモ肉」は中心まで火が通りにくく、知らず知らずのうちに菌を取り込んでしまうケースがあるのです。

潜伏期間は最大7日。「お正月明けの不調」は食中毒かも?

カンピロバクターに感染すると、発熱、頭痛、激しい腹痛、下痢などの症状が出ます。

厄介なのは、食べてから発症するまでの「潜伏期間」が1~7日間と長いこと。

「お正月明けになんだかお腹の調子が悪い…疲れが出たかな?」と思っていたら、実は数日前に食べた鶏料理が原因だった、ということも珍しくありません。

絶対にやってはいけない「鶏肉を洗う」行為

農水省が提唱する「鶏料理を楽しむための5原則」の中で、多くの人がやりがちで、かつ最も危険なのが「鶏肉を水で洗うこと」です。

鶏肉やトレイのドリップ(赤い肉汁)を洗い流そうと蛇口の水で洗うと、目に見えない水しぶきと共に菌がシンク周りや近くの食器、野菜に飛び散ります。

これが「二次汚染」となり、食中毒を引き起こす原因になります。

ドリップが気になる場合は、洗わずにキッチンペーパーで静かに拭き取るのが正解です。

鍋シーズンに守りたい! 鉄壁の対策ポイント

冬の食卓を安全に守るために、以下のポイントを徹底しましょう。

1. 中心まで「75℃・1分以上」加熱する

カンピロバクターは加熱に弱い菌です。鍋料理の際は、鶏肉の中心部がピンク色から白色に変わっているか必ず確認してください。特に冷凍の鶏団子などは中まで火が通るのに時間がかかるため、焦らずじっくり煮込みましょう。

2. 「生肉用」と「食事用」の箸を分ける

鍋に生肉を入れる箸と、食べる箸は必ず使い分けましょう。「面倒だから」と直箸で生肉をつかみ、そのまま口に入れるのは大変危険です。

3. 野菜→肉の順で調理する

下ごしらえの際、サラダなどの生で食べる野菜を先に切り、肉は最後に扱います。肉を切った後のまな板や包丁は、洗剤で洗った後に熱湯やアルコール、塩素系漂白剤で消毒すると安心です。

「冬だから菌は増えないだろう」という油断は禁物です。

正しい知識と手洗い、そして十分な加熱で、美味しく安全に冬の味覚を楽しみましょう。

万が一、食事から数日後に激しい腹痛や下痢などの症状が出た場合は、早めに医療機関を受診してください。

(野村ゆき)

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