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更年期かと思ったら……50代が知っておきたい「熱中症の後遺症」

  • 2026.9.18

暑い夏が過ぎても頭痛やめまい、倦怠感の症状が続いていたら、実は「熱中症の後遺症だった」というケースが報告されています。特に更年期世代である50代は、「単なる体の変化や夏バテ」と勘違いして無理を重ねてしまいがちです。今回は、見落としがちな熱中症の後遺症のリスクと、秋以降も元気に過ごすための具体的な対策を分かりやすく解説します。

長引く頭痛やめまい……「熱中症の後遺症」とは

「熱中症の後遺症」とは、熱中症の急性症状から回復した後に残るからだの不調のこと。熱中症は重症化すると命に関わるほか、後遺症が残る可能性があります。中には中枢神経障害などの後遺症が長期間続くことも。

熱中症が重症化しやすいとされているのは高齢者や子どもですが、環境や体調によっては年齢にかかわらず重症化するリスクがあります。

また、軽症の場合でも後遺症が残ることがあります。長引く頭痛やめまい、倦怠感などの症状が実は「熱中症の後遺症だった」というケースも報告されており、健康な50代であっても注意が必要です。

【重症度チェック】熱中症のレベルと後遺症の関係

日本救急医学会の「熱中症診療ガイドライン2024」では、熱中症の重症度をⅠ度からⅣ度に分類しています。

Ⅲ度やⅣ度になると命の危険があり、後遺症リスクも高まります。また、Ⅰ度やⅡ度であっても頭痛やめまいなどの後遺症が残る場合があります。熱中症の重症度ごとの症状と治療法は以下の通りです。

〈Ⅰ度〉
● 症状:めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、こむら返り、意識障害を認めない
● 治療:現場で応急処置

〈Ⅱ度〉
● 症状:頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下など
● 治療:医療機関での診察が必要

〈Ⅲ度〉
● 症状:中枢神経障害(意識障害、けいれん発作など)、肝機能・腎機能障害、血液凝固異常のうちいずれかを含む
● 治療:入院治療が必要(集学的治療を考慮)

〈Ⅳ度〉
● 症状:深部体温が40度以上かつ意思疎通ができない
● 治療:早急な集学的治療が必要

参考サイト:熱中症診療ガイドライン2024(日本救急医学会)

熱中症の後遺症でみられる症状

熱中症の後遺症は数日〜数週間で治まることもあれば、まれに長期間続くこともあります。

よくみられる症状

軽症の後遺症としてよくみられる症状は、めまい、立ちくらみ、急に汗が出る、倦怠感、虚脱感、疲れやすい、胃腸の不調、動悸や息切れ、頭痛などです。

これらは熱中症によって自律神経をつかさどる脳の視床下部がダメージを受け、自律神経のバランスが崩れることが一因と考えられています。

「更年期のホットフラッシュや怠さだと思っていたら、実は熱中症の後遺症だった」というケースも少なくありません。特に「エアコンの効いた部屋にいるのに汗が止まらない」「以前より疲れが抜けにくい」と感じる場合は注意が必要です。熱中症にかかった心当たりがある人は体調の変化に気を配り、症状が続く場合は自己判断せず医療機関に相談しましょう。

その他の症状

重症の後遺症として、以下のような症状がみられることがあります。

中枢神経障害
脳が熱でダメージを受けると記憶障害や嚥下(えんげ)障害などが現れることがあります。

肝機能・腎機能障害
肝臓や腎臓が熱でダメージを受けることにより、機能が低下することがあります。

血液の凝固障害
高体温や脱水によって血管が損傷することで、血液が固まったり、逆に出血が止まらなくなったりすることがあります。医療機関での早急な治療が必要です。

熱中症の予防と早期対処で後遺症を残さない!

熱中症は日常生活の工夫で予防できるため、まずは熱中症にならないことを心がけましょう。もし熱中症にかかった場合は、対応が遅れると命に関わることがありますが、早期に対応すれば重症化と後遺症を防げる可能性があります。熱中症は予防と早期対処が非常に重要です。

熱中症が疑われる人がいるときの応急処置は次の通りです。

● 涼しい場所へ避難させる
● 服をゆるめ、からだを冷やす(特に首の周り、脇の下、足の付け根など)
● 水分補給(経口補水液など。ただし、腎臓、心臓などの疾患の治療中で医師に水分の摂取について指示されている場合は指示に従うこと)

自力で水が飲めない、意識がない場合はすぐに救急車を呼びましょう。

参考サイト:熱中症予防のための情報・資料サイト(厚生労働省)

熱中症にかかった翌日以降の過ごし方

熱中症の後遺症を予防するためには、熱中症にかかった翌日以降をどう過ごすかも大切です。

急性症状からの回復後、無理をしてすぐにもとの生活に戻すと後遺症を長引かせる可能性があるほか、再度熱中症にかかるリスクもあります。熱中症にかかった翌日以降の過ごし方のポイントをまとめました。

● 症状が改善していなければ医療機関を受診する
●「いつも通りの家事」は翌日もお休みし、しっかり身体を休める
● 室内ではエアコンなどを活用し、涼しいところで過ごす
● こまめに水分をとる(大量に汗をかいた場合は塩分も補給する)
● 栄養バランスのよい食事をとる
● 睡眠環境を整え、十分な睡眠をとる
● 通気性がよく、吸湿性・速乾性のある衣類を着る

(まとめ)
近年、熱中症は身近なものとなっていますが、命にかかわる可能性や後遺症が残るリスクがあることを理解して十分な対策をとり、秋以降も健やかに過ごしましょう。

画像協力/PIXTA
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この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

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