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2026年のGWはいつもよりも暑い?春でも熱中症のリスクあり

  • 2026.4.22

2026年のゴールデンウィーク(GW)は、例年以上に高温への備えが重要になりそうです。最新の3か月予報によると、4月~5月は全国的に気温が高い傾向にあり、体が暑さに慣れていない時期特有の春の熱中症リスクも懸念されます。この記事では、最新の予報データに基づき、GWに予想される気象状況や注意すべきポイントを解説します。

2026年の4月~5月は高温が予想されている

気象庁が発表した最新の3か月予報(2026年3月24日発表)によれば、4月から5月にかけての日本列島は、全国的に平年より気温が高い状態が続く見込みです。

上の図は、平年と比べて気温が「低い・平年並・高い」となる確率を地域別に示したものです。2026年の春は、全国的に「高い」を示す赤色の確率が大きくなっています。具体的には、4月は東日本と西日本で平年より高い確率が70%に達し、北日本や沖縄・奄美でも60%と高い水準にあります。

続く5月も高温傾向は収まらず、東日本と西日本で平年より高い確率が60%、北日本や沖縄・奄美でも50%と、全国的に平年を上回る気温となる可能性が高くなっています。このように、GWを含む4月から5月にかけては、例年よりも早い段階から夏のような暑さを感じる日が増える見通しです。

高温が予想されている理由

4月~5月に高温が予想されている背景には、地球規模の気温上昇に加え、海洋変動とそれに伴う偏西風の動きが関係しています。

具体的には以下の通りです。

①熱帯域の海面水温の変化

ラニーニャ現象に近い状態が解消されることによる海面水温の変動により、フィリピンの東から太平洋中部にかけての熱帯域で、積乱雲の発生が多くなると見込まれています。

②偏西風の北上

熱帯域での活発な対流活動の影響により、日本付近を流れる偏西風が平年よりも北寄りを流れると予想されます。これにより、日本列島は南からの暖かい空気に覆われやすくなり、全国的な気温の押し上げにつながる可能性が考えられます。さらに、地球温暖化の影響などにより、地球全体でもともとの大気温度が高い状態が続く見通しです。このような要因が重なり、2026年のGWは全国的な高温が予想されています。

西日本や東日本は降水量が多くなる可能性も

GW頃は、気温の上昇だけでなく、天候の変化や大雨にも注意が必要です。気象庁の予測によると、東日本や西日本では、特に4月から5月にかけて平年よりも雨が多くなる見通しです。

上の図が示す通り、4月は東日本と西日本の広い範囲で、降水量が「平年並」および「多い」となる確率がそれぞれ40%となっています。これは「少ない」と予想される確率(20%)に比べて高く、低気圧や前線の影響を受けやすいために、平年に比べて晴れの日が少ない傾向にあることを示しています。

5月に入っても「多い」となる確率は40%と高い水準となっています。天候は数日の周期で変わる平年と同様の傾向に戻りつつも、ベースとなる気温が全国的に高いと予想されているため、積乱雲が発達しやすく、雨の降り方が強まる可能性も考えられます。

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今年のGWで注意すべきポイント

気象庁の3か月予報が示す通り、2026年のGW期間中は全国的に気温が高くなる可能性が高くなっています。連休を安全に楽しく過ごすためにも、特に以下の2点に注意が必要です。

熱中症

4月~5月は暦の上では春ですが、熱中症による救急搬送者が急増し始める時期です。

上のグラフが示す通り、毎年5月には全国で数千人規模の救急搬送が発生しています。まだ本格的な夏前であるこの時期に熱中症のリスクが高まる理由は、私たちの体が暑さに慣れていないことや熱中症に対する警戒心が低くなりやすいことが挙げられます。特に旅行やレジャーを計画されている方は、以下のような理由から日常生活以上に注意が必要です。

・長時間の高温環境:屋外観光や列への並び、日差しを遮るもののない広場などでは、長い時間、高温にさらされることになります。

・不十分な水分補給:移動中やイベントに夢中になっている間は、喉の渇きに気づきにくかったり、トイレの心配から水分摂取を控えたりしてしまい、脱水になる可能性が高まります。こまめな水分・塩分補給、日陰での休憩時間なども意識し、無理のないスケジュールを心がけることが大切です。

大雨

GW中に旅行やレジャーを計画されている方は、急な天候の変化や大雨への備えも大切です。気温が高いと大気中に蓄えられる水蒸気量が増えるため、ひとたび積乱雲が発達すると、短時間で激しい雨をもたらしやすくなります。特に、以下の条件が重なるタイミングでは注意が必要です。

・上空の寒気:地上の気温が高い中で上空に冷たい空気が流れ込むと、上下の温度差により大気の状態が非常に不安定になります。大雨に加え、落雷や突風などの激しい現象も起こりやすくなります。

・前線の停滞:高温傾向により季節の進みが早く、4月後半~5月であっても梅雨の走りのような天気で大雨になる可能性があります。

天気予報や気象情報を細かくチェックし、「大雨」や「大気の状態が不安定」というキーワードが出ている日に関しては、可能であればスケジュールを調整し、難しい場合も天気の急変時に避難できる場所を確認しておくことが大切です。

暑さや大雨に備えてGWの計画を

2026年のGWは例年以上に熱中症への警戒が必要です。旅行やレジャーでは、こまめな水分補給を徹底し、適度な休憩を挟むなど無理のないスケジュールを心がけることが大切です。また、天候の変化や大雨に備えるためにも、週間天気予報で早めに天気の傾向をつかみ、気象情報を細かくチェックしましょう。暑さや急な雨に備えつつ、思い出に残るGWをお過ごしください。

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<執筆者プロフィル>

田頭孝志
気象防災アドバイザー(国土交通大臣委嘱)
田頭気象予報士事務所代表。愛媛の気象予報士・防災士。防災や気象関連の記事執筆をはじめ、テレビ番組の監修、防災教材開発などを行う。BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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