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「おい、本当にやるのかよ」電車の扉の前でふざけた学生。だが、駅員が正論を伝えた結果

  • 2026.9.15
「おい、本当にやるのかよ」電車の扉の前でふざけた学生。だが、駅員が正論を伝えた結果

扉が開き直るたび、笑い声が上がった

夕方の帰宅時間だった。地下のホームは人で埋まり、乗車を待つ列は階段の近くまで伸びていた。

仕事帰りの私はすでに電車に乗っていて、車内の扉脇に立ち、上着を腕にかけたまま発車を待っていた。

発車の合図が鳴り、扉が閉まりかけた。そのとき、ホームにいた制服姿の男子2人が駆け寄ってきた。高校生くらいに見えた。

片方が閉まりかけた扉の間に肩を入れると、扉が開き直った。

「ほら、開いた」

2人は顔を見合わせて笑った。

「もう1回いけるって」

再び扉が閉まり始めると、今度はもう片方が同じように身体を入れた。また扉が開く。

「おい、本当にやるのかよ」

そう言いながらも、2人とも笑っていた。

「大丈夫だって。もう1回いけるって」

急いで乗ろうとしているようには見えなかった。扉が開き直ること自体を面白がっているようで、私は思わず2人を見た。

車内放送が流れた。

「扉が閉まります。無理なご乗車はおやめください」

片方が少し笑いながら、もう一人を見た。

「ほら、注意されてるぞ」

「平気だって。もう1回いけるって」

車内にいた人たちも気になっているようで、何人かが扉のほうを見ていた。

私も「やめたほうがいいんじゃないか」と声をかけようか迷ったが、結局口には出せなかった。

ホームの表示を見ると、発車予定時刻からすでに2分ほど過ぎていた。

駅員が、2分の話をした

そのとき、様子に気づいた駅員がホームの先から早足でやってきた。

2人の近くまで来ると、はっきりした声で呼びかけた。

「君たち、扉では遊ばないでください」

2人の笑い声が止まった。

「挟まれたら危ないですよ」

駅員はそう言ってから、ホームの時計に目を向けた。

「ここで止まると、後ろの電車にも影響が出ますから」

片方が鞄の紐を握り直した。

「…すみません」

もう片方も笑うのをやめ、小さく頭を下げた。

「すみませんでした」

駅員はそれ以上責めず、開いている扉を示した。

「乗るなら、今乗ってください」

「はい」

2人は黙って車内に入ってきた。私から少し離れた扉脇に並び、鞄を前に抱えて立った。

ほどなくして扉が閉まり、ようやく電車が動き始めた。

少しして、片方が隣にだけ聞こえるような声で言った。

「…さすがにやりすぎたか」

もう片方は前を向いたまま、「うん」とだけ返した。

それから2人は、次の駅までほとんど話さなかった。

ほんの少し前まで扉の前で響いていた笑い声は消え、車内はいつもの帰宅時間の静けさに戻っていた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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