1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 長男「ここ、どうぞ!」電車でおばあさんに席を譲ろうとしたら「ありがとう、でも」断られた理由とは

長男「ここ、どうぞ!」電車でおばあさんに席を譲ろうとしたら「ありがとう、でも」断られた理由とは

  • 2026.4.24

電車で席を譲ったことがある人、多いのではないでしょうか。筆者の息子も小学生のとき、お年寄りに席を譲ろうとしましたが、断られてしまったことがあります。
今回は、その気になる理由は何だったのかをご紹介します。

画像: 長男「ここ、どうぞ!」電車でおばあさんに席を譲ろうとしたら「ありがとう、でも」断られた理由とは

ガタガタと揺れる路面電車

子どもたちと路面電車に乗ったときのことです。その日はお祭りがあり、かなりの人出でした。

電車内にはつり革やポールがあるものの、かなり揺れます。幸い、始発から乗ったため子どもたちは無事に座ることができて一安心。

私は夫とともに子どもたちの前に立ち、つり革を持っていました。

杖をついたおばあさんが乗車

すると、次の駅で杖をついたおばあさんが乗ってきました。

私たち家族から少し離れたところで、ポールを持ったまま立っているおばあさん。路面電車はこの先、かなり揺れるポイントにさしかかります。

「杖をついているし、足が不自由なのかな」
「もし転ぶと危ないよね」

そう思っていたところ、目の前に座っていた小学生の長男が突然立ち上がったのです。

長男が席を譲ろうとすると……

電車内の人ごみをかきわけておばあさんを手招きした長男は、「あの、すみません、よかったらあそこの席どうぞ」と言ったのです。

私が声をかけたわけでもなく、自分でおばあさんの存在に気づいて、自ら席を譲ろうとした長男。

すると、おばあさんは嬉しそうな表情で「ありがとう。でも実はね、今立っている練習をしているの」と答えました。

思わぬ返答に固まった長男とともに、私も話を聞いたところ、おばあさんは足の手術をして杖をついているとのこと。路面電車に乗るときは、リハビリも兼ねてあえて立つようにしていると言うのです。

「でも、こんなおばあちゃんが電車でフラフラしてたら、危ないわよね」
「よく気づいてくれたね、ありがとうね」

おばあさんは笑いながら、長男に答えてくれました。

長男の勇気に心で拍手

席を譲ることができなかった長男は少し気まずそうに、恥ずかしそうにしていました。しかし、おばあさんは何度も繰り返し「ありがとうね」と言ってくれました。

そして私も夫も「いいんだよ! えらかったね!」とたくさん褒めてあげました。

長男の勇気に成長を感じるとともに、人によっては席を譲ることが必ずしも正解ではないのだと学んだ出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

元記事で読む
の記事をもっとみる