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「どこまで守ればいいんだ」→顧問の一言で覚醒したバスケ部同級生、まさかの武器とは

  • 2026.9.8

これは筆者が中学生の時の話。
同級生の彩香(仮名)は、顧問から教えてもらった技術を、見事に自分の武器にした。
チームに欠かせないものになった、その武器とは──?

中学2年生の後半、顧問が目をつけた武器

中学生の頃、「シックスマン」と呼ばれていた同級生がいた。彩香だ。
普段からスタメンとして出場するわけではない。
でも、試合の流れを変える存在として、チームにとって欠かせない選手だった。

そんな彼女が身につけた武器が、ディープスリーだった。
バスケットボールの3ポイントラインよりも、さらに離れた位置から放つシュート。
中学2年生の後半頃、顧問から「そこから打てるようになろう」と任命され、それから練習を重ねていた。
最初は「そんな遠いところから毎回入る?」と思っていた。

「そこから打つの?」相手の意表を突くシュート

ディープスリーの面白いところは、距離だけではない。
相手からすると、まさか3ポイントラインの遥か後ろからシュートを打ってくるとは思わない。
そのため、最初は少し浅めにディフェンスしてくる。
そこから突然シュートを打たれる──。

しかも、それが入る。
一度でも決められると、相手は「この子はあそこから打ってくる」と警戒しなければならなくなるため、今度は遠い位置までディフェンスを引きつけられる。

シュートが入るだけじゃない。味方まで楽になる

ディフェンスを引きつけることにより、その分だけ別の場所にスペースが生まれる。
つまり、彼女のディープスリーは、自分が点を取るためだけの武器ではなかった。
相手が警戒して彼女に寄れば、今度は味方が動きやすくなる。
「そこから打てる」というだけで、相手の守り方そのものを変えられるのだ。

実際、彼女がコートに入ると、チームの攻撃がいつもとは少し違って見えた。
最初は「遠すぎるやろ」と思っていた私たちも、練習を重ねる姿を見ているうちに、「あそこから入るのが普通」だと思うようになっていた。

シックスマンと呼ばれた理由

3年生になる頃には、彼女はシックスマンとして定着していた。
スタメンではなくても、コートに入れば流れを変えられる。
ディープスリーで得点するだけでなく、相手のディフェンスを引きつけて、味方を生かすこともできる。

顧問が見つけた一つの武器を、本人がひたすら練習して自分のものにした。
試合で彼女がコートに入ると、相手は「どこまで守ればいいんだ」と困る。
私たちにとっては、それがとても頼もしかった。

次第に他校にもシックスマンとして知れ渡り、ちょっとした有名人になっていた。
普段は控えにいる選手でも、チームを変える武器を持っている。
彼女のディープスリーは、まさに「シックスマン」と呼ばれるにふさわしい秘密兵器だった。

【体験者:40代・女性、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:maki
学生時代からスポーツ・部活動に打ち込んできた40代。現在はサッカースクールに通う子供の親として、スポーツと関わりを持つ。自身の経験談はもちろん、チームメイトや友人・知人から聞いたスポーツにまつわるリアルなエピソードを中心に取材し、スポーツの現場で起きた人間ドラマをコラムとして執筆している。

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