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居酒屋で他人の食べ残した皿に手を伸ばした客。「さっきまで一度も話してなかったよね」友人と見た、今も忘れられない光景

  • 2026.9.9
居酒屋で他人の食べ残した皿に手を伸ばした客。「さっきまで一度も話してなかったよね」友人と見た、今も忘れられない光景

隣り合った二つのテーブルは、別のグループだった

友人と久しぶりに飲みに行った日のことです。駅から少し歩いた居酒屋はほどよく混んでいて、店内ではあちこちから話し声が聞こえていました。

私たちの席から少し離れたところに、隣り合った二つのテーブルがありました。

それぞれ何人かで座っていましたが、互いに話しかける様子はありません。

「あそこ、別のグループだよな。やけに距離近いな」

友人に言われて見てみると、確かに会話も行き来もありませんでした。

たまたま隣の席になっただけなのだと思いました。

しばらくして、片方のテーブルにいた人たちが会計を済ませ、店を出ていきました。

テーブルには、食べ物が残った皿がいくつかそのまま置かれていました。

店員さんはまだ片づけに来ていませんでした。

三分ほどして、隣の席から手が伸びた

それから三分ほどたったころです。

もう一方のテーブルにいた人が体を横に向け、誰もいなくなった隣のテーブルへ手を伸ばしました。

その手が向かったのは、先ほどの人たちが残していった皿でした。

私は思わず手元を止めました。

「あれ、知り合いだったのかな」

友人も気づいたようで、小さな声でそう言いました。

「でも、さっきまで一度も話してなかったよね」

「うん」

私たちは顔を見合わせました。もちろん、本当に知り合いではなかったのかまでは分かりません。

ただ、私たちが見ていた限りでは、二つのテーブルの間に会話や挨拶はありませんでした。

同じテーブルにいた連れの人たちも、特に声をかける様子はなく、そのまま会話を続けていました。

何事もなかったように皿は片づけられた

少したってから店員さんが来て、空いたテーブルの皿を重ね始めました。

私は店員さんに声をかけるべきなのか迷いました。

「言う?」

友人に聞かれましたが、私は答えられませんでした。こちらが何か被害を受けたわけでもなく、事情も分からなかったからです。

結局、何も言わないまま会計を済ませました。

外に出てからも、友人と「あれは何だったんだろう」と少しだけ話しました。

悪意があったのか、それとも何か事情があったのかは分かりません。

ただ、知らない人たちが席を立ったあと、そのテーブルに残された皿へごく自然に手が伸びた光景だけは、なぜか今でも覚えています。

その店にはその後も何度か行きましたが、同じ人を見かけたことはありません。理由が分からないまま終わったからこそ、余計に記憶に残っている出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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