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「パパとママより先に、じいじって言ってくれたりしてな」初孫を抱いた義父。だが、私が少し戸惑ったワケ

  • 2026.9.4

初孫を抱いた義父は、いつもよりよくしゃべった

年が明けて、子どもを連れて初めて義実家へ帰りました。

前年に生まれた子は、義両親にとって初孫です。

玄関を開けると、義父と義母がそろって出迎えてくれました。

普段の義父は、それほどよくしゃべる人ではありません。ところがその日は、子どもの顔を見るなり表情がゆるみました。

「大きくなったなあ。もうこんなにしっかりしてるのか」

夫に抱き方を教えてもらいながら、少しぎこちない手つきで子どもを抱きます。

子どもが義父の顔をじっと見つめると、義父はうれしそうに何度も話しかけていました。

「じいじだぞ。覚えてくれるかな」

そして笑いながら、こんなことを言ったのです。

「パパとママより先に、じいじって言ってくれたりしてな」

夫はすぐに笑いました。

「それはさすがに欲張りすぎだろ」

「分からんぞ。毎回来たら教えてやるからな」

冗談っぽいやり取りでしたが、私は少しだけ引っかかっていました。

初孫がかわいいのは分かります。それでも「パパとママより先に」とまで言われると、なぜか素直に笑えなかったのです。

義母が笑った理由を、あとになって知った

昼になり、みんなで食卓を囲みました。

すると義母が、子どものほうを見ながら笑いました。

「あなたが赤ちゃんだったときも、お父さん同じことしてたのよ」

夫が驚いて顔を上げました。

「俺のときも?」

「毎日『パパだぞ』って話しかけてた。早く呼んでほしくて仕方なかったみたい」

義父は少し気まずそうに笑いました。

「そんなことまで覚えてるのか」

「覚えてるわよ。なかなかパパって言ってもらえなくて、がっかりしてたじゃない」

「まあ、楽しみにしてたからな」

そこで初めて、私は義父の言葉の受け取り方が少し変わりました。

誰より先に呼ばれて勝ちたいわけではなく、赤ちゃんが自分のことを呼んでくれる日を楽しみにしているだけなのかもしれません。

考えてみれば、抱っこするときの緊張した顔も、何度も「じいじだぞ」と話しかける姿も、初孫を前にどう接していいのか分からないなりの精いっぱいだったのでしょう。

帰るころ、義父はもう一度子どもの顔をのぞき込みました。

「また来いよ。次までに、じいじ覚えといてな」

もちろん、子どもは返事をしません。

今度は私も笑って、「まだまだ先ですよ」と返しました。

最初に何と話すようになるのかは、この子次第です。それでも、その一言を楽しみに待っている人がいることは、少しうれしいことなのかもしれないと思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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