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「いや、まだ飲み終わってないよ」初日のカフェバイトで失敗した私。だが、指示した店長がかけた一言

  • 2026.9.4

初日の私に、店長が指した窓際の席

家の近くのカフェで働きはじめた、初日のことです。午後の店内は比較的静かで、客席には数組のお客様がいるだけでした。

エプロンの結び方も、トレーの持ち方も、その日に教わったばかりです。

注文を取るときの言葉もまだ慣れず、頭の中で何度も確認しながら動いていました。

そんなとき、店長が窓際の席を見て言いました。

「あの席、食器を下げられそうだったらお願い」

見ると、二人のお客様が向かい合って座っていて、テーブルにはティーカップが二つ置かれていました。

カップはどちらも空に見えます。

私は「もう飲み終わったんだ」と思い、そのまま席へ向かいました。

「こちら、お下げしてもよろしいですか?」

そう声をかけながら手を伸ばしかけたとき、一人のお客様がこちらを見ました。

「いや、まだ飲み終わってないよ」

怒鳴られたわけではありません。それでも、初日で緊張していた私には、その一言だけで十分でした。

「申し訳ありません。失礼いたしました」

慌てて手を引き、頭を下げます。トレーを胸の前に抱えたままカウンターへ戻る間、恥ずかしさで顔が熱くなっていました。

戻った私に、店長が言ったこと

私の様子を見た店長は、すぐに声をかけてきました。

「まだ飲んでた?」

私がうなずくと、店長は「ああ、ごめん」と少し顔をしかめました。

「私もちゃんと確認してなかった。初日なのに任せちゃってごめんね」

てっきり、「ちゃんと見てから下げて」と注意されると思っていました。

もちろん、私自身もポットまで確認せず、空になったカップだけを見て判断してしまっています。それでも店長は、私だけの失敗にはしませんでした。

「次は私が行くから、大丈夫」

そう言って、少し時間を置いてから店長がその席の様子を見に行きました。

その後、お客様はしばらくゆっくり過ごし、帰るときにはいつも通り「ごちそうさま」と声をかけて店を出ていきました。

覚えているのは、注意された言葉ではなかった

あの店では、その後も何年か働きました。

初日の出来事を今でも覚えているのは、お客様に指摘されたことより、そのあと店長が私を責めなかったことのほうです。

カップが空いていても、まだポットに飲み物が残っていることがあります。会話の途中だったり、少し休んでいたりすることもあります。

それ以来、食器を下げるときには、カップだけで判断せず、テーブル全体の様子を見てから声をかけるようになりました。

初日にした小さな失敗でしたが、接客では「見えているものだけで決めない」ということを覚えた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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