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ぐっとくちびるを噛みしめて…新生活!子どものサインにどう向き合う?こうちゃんの変化を目の当たりにした日

  • 2026.4.30

HBCアナウンサーの室谷香菜子(むろや・かなこ)がお送りする、「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」。

息子「こうちゃん」の“一言”と、一緒にしたためる一句で、子育ての日々を日々を”一句”(育)児日記につづります!

北海道にも桜の季節が到来し、あっという間に春の大型連休。

私は新年度、HBCラジオの新しい番組を2つ担当し、慣れないことに慌てたり緊張したり、必死に作業を覚えたりしながら、入社18年目ですが「挑戦の春」を過ごしていました。

大人になっても、新しい世界を目の前にすると、緊張と不安で心が揺れ動きます。
それは子どもも同じですよね。

この春、小学2年生になった息子・こうちゃんもまた、新しい環境で日々挑戦し、がんばっています。

昔は「イヤイヤ~!」と体いっぱいで分かりやすく『変化のサイン』を出してくれていましたが、成長とともにそのサインが見えづらくなってきたかも…今回はそんなお話。

みなさんのおうちではどんな『サイン』がありましたか?
そしてその「サイン」が見えづらくなったり、気づいてあげられなかったりしたとき、どんな風に向き合いましたか?

初めてのクラス替えも「平然」?

Sitakke

この春、こうちゃんは小学2年生になり、ランドセルの黄色いカバーを取り外しました。
それだけで背中がなんだかたくましく見える!

身長も入学からの1年間で10cm近く伸びました。

最近のこうちゃんは「写真撮るからこっち見て~!」と言ってもなかなか視線をくれません。

なにかと変化の多い新年度、ご機嫌斜めの日も多いです。

それでも、にこにこうれしそうに毎日指につけているのは「練り消し」。

Sitakke

令和の時代も、練り消し好きの小学生は健在…。

「これ、捨てていい?」と聞くと、「だめ!粘土も足したりしてがんばって作って大変だったんだから!捨てちゃだめ!」

もしや今日一日これを作るのに一番労力を使ったのでは…?大丈夫か、息子。

そして、ランドセルを開けてびっくりな日も。というか…デジャブ…

Sitakke

ランドセルの中身がすっからかーん!見事に、ゼロです。

去年のこうちゃんは青ざめて、「ランドセルに穴があいたのかもしれない!」とのぞき込んでいましたが、2年生は違います。

まず、すぐに私の顔色が変わったのを察知しました。

「俺っておっちょこちょいなんだよね。明日は絶対持って帰ってくるから!!大丈夫、学校にある!!」と、饒舌。

分かっているなら持って帰ってきてください…。

私が新学期、一番ドキドキしていたのは『クラス替え』。母として初めての体験です。

「〇〇君何組、〇〇ちゃん何組だったよ!」と同じ保育園だったママ友とのグループラインはその日大盛り上がり。

担任の先生はどんな人だろうと、夕方ソワソワしながら待っていると、こうちゃんは「3組だった~!」と元気に帰宅。

疲れてゲッソリして帰ってくるだろうなと思っていたら、平然とした様子。

「先生は30歳でね、うどんが好きでね、バラ科の果物は食べられないんだって!」

楽しそうに教えてくれました。よかった、と安心したのもつかの間…

小学校からの着信です。
ドキッとしました。

こうちゃんが見せた、サイン

Sitakke

電話は、さっきまで噂していた新しい担任の先生から。

「おかあさんに今日あったことをお伝えしたいと思いまして」

その日の生活科の授業のときに4人でグループを作り、話し合いがあったのだそう。

こうちゃんははじめ、練り消しをいじっていて(やはり…)、話し合いに積極的に加わらないため、「もう話し合いに入らなくていいよ!関係のない人!」とメンバーから突き放され、そのことに怒り、揉めていたというのです。

先生が仲介に入り、いじけるこうちゃんを諭すと、声をあげてわんわん泣き出した…と。

「最後にはみんなで前向きな話ができたんですが、そんなことがありましたので、もしかしたらまだ悲しい気持ちなどを引きずっているしれません、様子を見てあげてください」

特に変わった様子はなかったから、てっきり順調な新学期を送れているのだと思っていた…。

先生からの電話を切った後、私はこうちゃんが2歳くらいのときに毎日悩まされていた「イヤイヤ期」を思い出していました。

Sitakke

思い通りにいかないことがあると床に寝転んで「いやいやいや~!」と思い切り主張していたあの頃。

最近のこうちゃんは、いやなこと、悔しいことがあると反抗的な態度をとることもありますが、ぐっと唇をかみしめうつむく様子も多かった。

4月のはじめ、下唇の下に赤い線ができているときがありました。

「赤くなってるから舐めたらだめだよ」と言ってワセリンを塗ると数日後にはすぐに良くなりましたが…
あれはきっと確かなこうちゃんの「不安のサイン」だった。

Sitakke

大人だって、新しい環境に飛び込むと、戸惑うことや時に衝突することもあったりして…悩むし、心が大きく揺れ動く。

私は、新年度自分のことで精いっぱいになっていて、こうちゃんが発していたサインをなにか他にも見落としていたかもしれない…と、動揺しました。

聞きたいことは山ほどあったけど

Sitakke

こんなとき、子どもにどう接したらいいのか。

明日学校へ行きたくない、って言うかな…

私だったらどうかな…

「こうちゃん、今先生から電話きたよ!」と言うと、「えっ!?」とびっくりして、しばらく無言に。

「ママ、新しい担任の先生とはじめてお話した!!声が思ってたより高かった!先生30歳ってこうちゃんから聞きましたって言ったよ」と言うと、「へえ」と一言。

そして、「今日いやなことあった?」と聞いてみました。

すると、「忘れた。わかんない」とだけ。

聞きたいことは山ほどあったけれど、それ以上はなにも聞かないことにしました。

それは、質問攻めにされると苦しくなるかな?と思ったから。

気持ちを言葉で表すのは、大人でも難しいときがある。
それに、家はこうちゃんにとってホッとできる、安らげる場所であってほしい。

今は思い出したくないなら、それでいい。
言いたくなったら、しっかり聞いてあげよう。
そう思いました。

赤ちゃんの頃のように感情のまま泣いたり怒ったりしない。
それは親として楽になることだと思っていたけれど、悩みや葛藤も増してきた複雑な心の中をすんなりと読み解くことができないのもまた、もどかしい。

数日後、私なりに考え、こうちゃんに手紙を書いてみました。

Sitakke

今の思いを短く込めた手紙です。

朝起きてその手紙を見つけると、無言で封筒を開け、読み終わると何も言わずたたんでまた封筒にしまいました。

「ちゃんと読んでくれた!?」

「読んだ!ママは前向きだね!!」

とっさに「こうちゃんは後ろ向きな気持ち!?」と聞くと、「俺は中向き!」と一言。
中向き、は、初めて聞く言葉。

ちょっと、照れくさかったかな。
リアクションに困ったのかな。

口うるさく色々言いたくなるときもあるけれど、ぐっと我慢。
揺れながらも進むこうちゃんを、親として『信じる力』も試されている気がする4月です。

Sitakke

でも、「どんな時もママは味方だよ」ということだけは、忘れないでいてほしい。
それは、今回のような形でも、ほかの方法でも…ずっと何度も伝えていけたらと思います。

ここで一句!

新年度 子も親もまた 揺れながら

「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」

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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「かなこの」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

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