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小さな庭・ベランダに映えるオーナメンタルグラス10選 穂と葉色で一年中ナチュラルに楽しむ

  • 2026.8.27

小さな庭・ベランダに映えるオーナメンタルグラス10選 穂と葉色で一年中ナチュラルに楽しむ

細い線形の葉を風に揺らし、夏~秋にフワフワの穂を掲げるグラス。ガーデニングでは古くからススキやパンパスグラスなどが親しまれてきました。最近はきれいな葉色やユニークな形の穂をもったグラスが登場! 注目してみましょう。

1年を通してナチュラルな風情が楽しめる

グラスとは一般的に細長い葉をもつイネ科やカヤツリグサ科の植物をさします。風に揺れるさまが涼やかで、ふんわり広がる草姿がナチュラルな風情です。

多くは冬に地上部が枯れますが、春に繰り出す若葉が美しく、夏は涼やかで、秋には葉色が染まる草紅葉(くさもみじ)も楽しめて、一年中見どころの多い多年草。

近年はピンクやゴールドの穂、ブルーやブロンズなど多彩な葉色の種類が登場。装飾的な使い方ができるのでオーナメンタルグラスとも呼ばれます。

人気のナチュラリスティックガーデンの名わき役

下の写真は、世界的に有名なガーデンデザイナー、ピート・アウドルフさんのオランダの自宅庭。手前に古い農家を生かした自宅があり、奥のモダンなアトリエとの間をグラスの海が埋めていました(2012年6月撮影)

草原のようにワイルドでナチュラルなこのスタイルから、世界中を魅了するナチュラリスティックガーデンが誕生しています。ナチュラリスティックガーデンとは、花が終わったあとの花がらや枯れ姿まで、季節の変化を丸ごと楽しむ庭のこと。

そこでは宿根草の花が主役になり、グラスが名わき役といった趣です。グラスを生かすことで、花のボリュームがなくても味わいが生まれます。小さな庭やベランダの鉢植えでも、グラスの風情を楽しんでみましょう。

小さな庭やベランダで楽しみたいグラス10選

ブロンズ色の葉と穂が存在感を発揮【‛パープルファウンテングラス’】

草丈:約80㎝

栽培環境によって紫色~ブロンズ(赤茶)になるペニセタム(チカラシバ)の園芸品種。シュッと長いブロンズリーフとやさしげな穂が魅力的で、グラス人気の火つけ役になりました。寒さに弱いため暖地以外は一年草扱いになります。

ため息が出るほど端正な葉の重ね【フウチソウ】

草丈:20~50㎝

日本自生の多年草。箱根付近に多く見られたことから、学名はハコネクロアと牧野富太郎が名づけました。密に生える線形の葉の重ねが端正で美しく、和洋どちらの庭にも似合います。黄色い縞斑の入る園芸品種がおもに流通。

ドライでも大人気の愛らしい穂【ラグラス】

草丈:20~60㎝

ウサギの尾と呼ばれる愛らしい穂はドライフラワーで人気です。地中海沿岸の草地や砂地に自生して、日本でも帰化している丈夫な多年草。こぼれダネでもよくふえます。4~6月に開花してその後長く花穂が残って楽しめます。

枯れてる?と思わせる葉色のインパクト【カレックス】

草丈:30~100㎝

カレックスの和名はスゲで、日本にも200種以上が分布。斑入りのシマカンスゲなどが観賞用として出回ります。なかでニュージーランド産のカレックス・ブキャナニーは、まるで枯れたような葉色で存在感たっぷりです。

コバンソウに似た穂が揺れてかわいい【ワイルドオーツ】

草丈:40~80㎝

日本では西洋コバンソウとも呼ぶ多年草で、原産地はアメリカ東部~メキシコです。扁平で小さな穂は風に揺れてかわいらしく、秋には茶色に染まります。ドライフラワーでも人気。放任してもよく育ちます。

‘エンジェルへアー’を思わせる軽やかさ【スティパ】

草丈:30~100㎝

欧米に自生する雑草から、美しい穂の品種がオーナメンタルグラスとして流通しています。スティパは古い学名で、現在はナセラ属など3つに分離。人気なのは繊細な雰囲気の‘エンジェルヘアー’や‘ポニーテール’などの園芸種です。

青みがかる葉色で造形的な美しさ【フェスツカ】

草丈:30~50㎝

300種も仲間があるというフェスツカのなかで、青みがかった銀白色のフェスツカ・グラウカが超人気です。グラスのなかで珍しい常緑性なのも人気の理由。寒さに強いものの、夏の蒸れに弱いので、水はけよい用土で育てましょう。

花よりなお視線を引きつける迫力【ニューサイラン(フォルミウム)】

草丈:60~180㎝

ニュージーランド原産の常緑多年草です。現地では古くから帆布や紙などの原料にされ、日本にも繊維植物として導入。現在は花材や園芸用に色鮮やかな品種が育成されています。これだけでも存在感がありますが、花との色合わせも魅力的。

色が移り変わる羽のような花穂【カラマグロスティス】

草丈:約80㎝

近年、人気急上昇のグラスで、羽のような穂が美しい。クリーム色から赤みを帯びてベージュに変化します。ふんわりした花穂に対し、株は乱れずコンパクトなので狭いスペースでも楽しめます。切り花やドライにもぴったり。

ピンクの花穂がグラス人気の主役【ミューレンベルギア】

草丈:60~120㎝

和名はネズミガヤというイネ科の多年草で、国内にも仲間が自生しています。なかでミューレンベルギア・カピラリスは秋に40㎝ほどの花穂を伸ばし、ピンクから赤紫色の花が煙るように咲いて見事。地下茎でふえることはありません。

鉢植えから育て始めるのがおすすめ

イネ科などの植物は地下茎でよく増え、コントロールしにくいものもあります。また、グラスの種類によって草丈もさまざまなので、育てるときは鉢植えから始めてみるとよいかもしれません。庭植えするときも鉢植えを埋めて、様子をみてみましょう。

これまで慣れ親しんだ草花とは一味違うアクセントになります。とくに暑さの厳しい夏に丈夫で手がかからず、空間を埋めて涼感をもたらすグラスはおすすめです。

※2023年9月6日に配信した記事を再編集しています。

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