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「制汗剤」の塗り直しは逆効果?脇の臭い&黒ずみを悪化させる“NG行為”とは 医師に聞く正しい使い方

  • 2026.8.19
制汗剤の正しい使い方とは?(画像はイメージ)
制汗剤の正しい使い方とは?(画像はイメージ)

気温の上昇とともに気になる脇汗。エチケットとして制汗剤を小まめに塗る人が多いですが、実は毛穴を詰まらせて「より強い臭い」を発生させたり、黒ずみの原因になったりするといわれています。

汗の臭いが気になる場合、どのように対処すればよいのでしょうか。制汗剤の正しい使い方や、汗が臭う原因などについて、れいめいクリニック浅草橋(東京都台東区)副院長で医師の頴川陽子さんに聞きました。

制汗剤の塗り直しはNG

Q.良かれと思って制汗剤を1日に何度も塗り直す行為が、なぜ「より強い臭い」や「黒ずみ」を招く原因になってしまうのでしょうか。

頴川さん「『より強い臭い』を招く理由は、制汗剤(特にロールオンやスティックタイプ)を何度も重ねると、配合されている成分や油分が毛穴や皮膚の溝に厚く蓄積するからです。これが肌の常在菌(善玉菌)のバランスを崩す原因になります。

さらに、毛穴に詰まった成分と落としきれなかった汗・皮脂が混ざり合い、酸化して雑菌が繁殖することで、かえって独特の強い臭い、例えば古い油のような臭いやツンとした臭いを発するようになります。

度重なる塗り直しが、肌への『物理的摩擦』を増やします。また、毛穴に成分が残った状態で上から何度も塗り重ねることで、肌が慢性的な軽い炎症(接触皮膚炎)を起こしやすくなります。デリケートな脇の皮膚は、これらの摩擦や炎症による刺激から身を守ろうとしてメラニン色素を過剰に生成するため、結果として色素沈着(黒ずみ)を引き起こします」

Q.汗や臭いが気になったとき、次に制汗剤を塗る前にこれだけは絶対にやっておくべき必須の手順はありますか。

頴川さん「すでに塗ってある制汗剤の成分や、分泌された汗・皮脂を放置したまま重ねてはいけません。まずはぬらして固く絞った清潔なタオルや、ノンアルコール・無香料の肌に優しい洗顔シートなどを使って、優しく押さえるようにして汚れを拭き取ります。

また、肌表面に水分(水分や拭き取りシートの液)が残った状態で制汗剤を塗ると、密着性が落ちて効果が半減するだけでなく、成分が水分と反応して肌に刺激を与えるため、かゆみなどの原因になります。しっかり乾燥したことを確認してから、新しい制汗剤を適量だけ塗るようにしてください」

Q.スプレーやロールオン、スティック、シートなど、ドラッグストアにはさまざまなタイプの制汗剤があります。肌を傷めず、効果的に臭いを防ぐための賢い選び方を教えてください。

頴川さん「朝は『直塗り(ロールオンやスティック)タイプ』でしっかりベースを作り、日中気になったときはノンアルコールシートで拭き取る、または拭いた後にごく薄く塗り直すという組み合わせが、最も肌を傷めず効果的です。『敏感肌用』や『保湿成分(セラミドやヒアルロン酸など)配合』と明記されているものを選ぶと安心です」

Q.そもそも「脇汗の臭い」を根本から抑えるために、毎日の入浴(洗い方)や食生活など、日常生活の中で意識できるセルフケアについて教えてください。

頴川さん「入浴、食生活の際に意識すべき点は次の通りです」

【入浴】脇の臭いが気になるからと、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのは逆効果です。必要な皮脂まで奪われて肌のバリアー機能が低下し、雑菌が繁殖しやすくなります。

そこで、洗顔料やボディソープをしっかり泡立て、「手のひら」を使って泡で包み込むように優しく洗います。

また週に1〜2回、クレンジングオイルを使って、落としきれずに毛穴に詰まった制汗剤の油分を優しく浮き上がらせて落とすケアを取り入れると、臭いの元を根本からリセットできます。

【食生活】脂質と抗酸化物質を意識しましょう。アポクリン汗腺から出る汗は、食べたものの影響を強く受けます。肉類の脂身、バターや生クリームなどの動物性脂質、ジャンクフード、スパイスなどの刺激物。これらは皮脂分泌を促し、臭いを強くする原因になるため、控えるのが望ましいです。

腸内環境を整える「食物繊維」や「発酵食品」、そして体内の酸化を防ぐビタミンC・E(緑黄色野菜やナッツ類)を積極的に摂取しましょう。また、大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」は、大人世代のホルモンバランスを整え、過剰な発汗を抑えるサポートをしてくれます。

【良い汗をかく習慣】エアコンの効いた部屋にばかりいると汗腺が休眠し、いざ汗をかいたときにミネラル分が多くベタついた「臭いやすい悪い汗」になります。適度な運動や湯船に浸かる入浴で、普段からサラサラとした「臭いにくい良い汗」をかく習慣をつけておくことも大切です。

オトナンサー編集部

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