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【漫画】「やられる方がまだマシだ…」友達に手が出る2歳息子 追い詰められた母を救った先生の対応とは

  • 2026.8.19
漫画「手が出てしまう息子と向き合った話」のカット(はるぼうさん提供)
漫画「手が出てしまう息子と向き合った話」のカット(はるぼうさん提供)

はるぼうさんの漫画「手が出てしまう息子と向き合った話」(全6話)が、インスタグラムで合計約3700の「いいね」を集めて話題となっています。

2歳半を過ぎた頃から、思うようにいかないことがあると、友達に手が出てしまうようになった息子。母はさまざまな対策を取りましたが、どれもうまくいきませんでした。やがて幼稚園に入園した息子は…という内容で、読者からは「難しい問題だ」「親子でつらかったですね」「勉強になりました」などの声が上がっています。

何をしてもうまくいかない…悩み続けた日々

はるぼうさんは、インスタグラムで育児漫画などを発表しています。はるぼうさんに作品について話を聞きました。

Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。

はるぼうさん「これは約5年前の、インスタグラムに漫画を投稿し始める前の体験です。当時は『なぜこうなってしまうのか』『やれることは全てやっているのに』という、行き場のない気持ちを抱えていました。その後、幼稚園の担任の先生に出会い、先生の対応や息子の行動の改善から学んだことが、自分の中でとても大きかったんです。インスタグラムで漫画を描き始めたときから、『いつか同じように悩む親子の参考に少しでもなれば』という思いがあり、今回形にしました」

Q.手が出てしまうようになったのは、突然だったのでしょうか。

はるぼうさん「息子は歩き出すのが遅く、1歳4カ月までハイハイをしていたこともあり、そのころまでは特に傾向は感じていませんでした。ただ、歩き始めてからは一気に活発な面が見えてきて…。たたくなどの直接的な他害はなかったものの、激しく走り回ったり人にぶつかったりするのが怖くて、1歳半以降は、息子より小さな子がいる遊び場(赤ちゃんの集まる支援センターなど)を、なるべく避けるようになっていきました。そして2歳を過ぎた頃から、少しずつ手が出るようになってしまいました」

「手が出る」行動の裏にあるSOS

Q.同じように子どもの他害に悩んでいるご家族に、メッセージはありますか。

はるぼうさん「相手の方への申し訳なさ、大切でたまらないわが子なのに許せない気持ち、そして将来への不安など、日々たくさんの感情に押しつぶされそうになっていると思います。正直、当時の私は『やってしまうくらいなら、やられた方がまだマシだ』とまで思い詰めていました。今でこそ息子はお友達とのトラブルはありませんが、これからの不安がゼロになったわけではありません。育児は本当にその子によって正解が違いますし、親だっていつでも優しく受け止められるわけがありません。私自身、自分の未熟さゆえに『人に迷惑をかけたくない、自分が我慢すればいい』という思い込みが強くありました。でも、目の前のわが子はまだ小さな『子ども』です。トラブルを起こしてしまう背景には、何かしらのSOSが隠れているかもしれません。まずその視点を持つだけでも、親子の信頼の積み重ねの一つになるのではないか、と思います。もちろん、厳しく叱ってすぐに収まる子もいますし、状況によってはそうするべきときも、育児においてはあると思います。対応はそれぞれですが、それでも繰り返してしまうときなどは、ただ言葉だけで責めるのではなく、『他害をしなくても困りごとが解決する』という成功体験を親子で積み重ねていくことが大切なのかな、と感じています。毎回は無理でも、その積み重ねは決して無駄にはならないと思っています。私自身、決して『ありのままでいい』というきれいごとのような気持ちだけだったわけではなく、『将来、自分のことも、そして誰かのことも大切にできる人になってほしい』という思いが根底にあり、そのために幼少期に親ができることを、先生や息子から学んだような気がしています。ただ、子どもの特性や成長のペースによっても本当に対応は違いますし、周りの話を聞けば聞くほど、一筋縄ではいかない難しさも痛感しています」

Q.被害を被る側のお子さんや親御さんに伝えたいことはありますか。

はるぼうさん「被害を被る側のお子さんと親御さんには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。何も悪くないのに痛い思いをしたり、園に行くのが嫌になってしまったりすることは、どんな理由があってもあってはならないことです。この漫画を投稿した際、『加害者側の親がまったく謝らない、子どもを見ていない』というコメントをいただき、私自身も憤りを感じました。被害に遭われている方はどうか我慢をなさらず、先生など周囲に相談しながら、お子さんの心のケアを最優先にしていただきたいなと願っています」

Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。

はるぼうさん「たくさんのコメントをいただきました。被害側の親御さんの『どんな理由があっても、他害があるなら園に来させないでほしい』という切実な声には、改めて加害側が絶対に言い訳をしてはならないのだと身が引き締まりました。最も印象的だったのは、かつてご自身が幼少期に他害をしてしまっていたという方からのコメントです。その方は小学生になってから『人をたたきたくなっても我慢しなければいけない』と思い詰め、手を出さない代わりに自分の手を傷つけるようになってしまったそうです。大人になってからも自傷行為が続いてしまい、『あのころ、親や周りの大人に(漫画のように)受け止めてもらえていたら、違ったのかもしれません』と書かれていました。その方がどれほどの努力をして、目に見える傷だけでなく、心にどれほど深い傷を負ってきたんだろうと思うと、胸がギュッと締め付けられました。このコメントをいただき、子どもの『手が出てしまう行為』だけを無理に押さえつけるのではなく、その奥にある本人の生きづらさやSOSに気付いてあげることの大切さを、私自身も改めて教わった気がします。この漫画を通して、親御さんたち、そして何よりも子どもたちの悩みが少しでも減り、毎日を楽しく過ごせるきっかけになればうれしく思います」

オトナンサー編集部

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