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「やばい、急いでいるのかな」混雑するレジで焦る私。だが、腕時計を気にしていた客がかけた一言に心温まった瞬間

  • 2026.8.11

混み合う夕方のレジで

接客のアルバイトを始めて、半年ほど経った頃のことです。

夕方になると仕事帰りのお客様が増え、レジには何人もの列ができることがありました。

その日も店内は混み合っていて、私は一人で次々と会計を進めていました。

できるだけお待たせしないようにと思えば思うほど、気持ちばかりが焦っていきます。

そんななか、列に並んでいた一人の年配の男性が、何度か腕時計を確認していることに気づきました。

「やばい、急いでいるのかな…」

そう思った瞬間、私はさらに緊張してしまいました。

商品のバーコードを読み取りながらも、後ろにはまだお客様が並んでいます。

男性が時計を見るたびに、「早くしなければ」と勝手にプレッシャーを感じていました。

ようやく男性の順番になり、私はいつも以上に急いで商品を手に取ります。

ところが、焦ったせいで袋をうまく開けられず、手元がもたついてしまいました。

男性がかけてくれた一言

「申し訳ありません、少々お待ちください」

私が慌ててそう伝えると、男性は少し驚いたような顔をしたあと、穏やかな口調で言いました。

「慌てなくて大丈夫ですよ」

思いがけない言葉に、私は思わず手を止めそうになりました。

てっきり、時計を気にしている男性は会計を急いでいるのだと思い込んでいたからです。

男性は私の手元を見ながら、さらにこう続けました。

「こんなに並んでいたら大変でしょう。ゆっくりでいいですよ」

その言葉を聞いて、張りつめていた気持ちが少しだけほどけました。

私は「ありがとうございます」と頭を下げ、今度は慌てずに会計を進めました。

会計を終えて商品を渡すと、男性は財布をしまいながら「お疲れさま」と短く声をかけ、そのまま店を出ていきました。

あとになって思えば、男性が腕時計を確認していた理由は分かりません。

本当に時間を気にしていたのかもしれませんし、ただ何気なく見ていただけなのかもしれません。

それでも私は、相手のちょっとしたしぐさだけで「急いでいるに違いない」と決めつけ、一人で焦っていました。

忙しいときほど、周囲の様子を必要以上に気にしてしまうことがあります。そんなときにかけてもらった「慌てなくて大丈夫」という一言は、今でも心に残っています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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