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「どいて、うちも撮らなきゃ」撮影待ちの列を無視して最前列へ入った父親。だが、周囲の保護者が声をかけた結果

  • 2026.8.11
「どいて、うちも撮らなきゃ」撮影待ちの列を無視して最前列へ入った父親。だが、周囲の保護者が声をかけた結果

撮影待ちの列を横切った父親

娘の小学校の運動会でのことです。

校庭の一角には保護者用の撮影スペースが設けられていて、子どもの出番が近づくと、前で撮影したい人たちが順番に並んでいました。

私も娘の競技を撮ろうと、数人の保護者の後ろで待っていました。

前の人が撮影を終えると場所を譲り、次の人が前へ出る。

そんな流れが自然にできていました。

ところが競技が始まる少し前、一人の父親が大きなビデオカメラを抱えてやってきました。

列の最後尾へ向かうのかと思っていると、その父親は並んでいる人たちの横をそのまま進み、最前列へ入ろうとしたのです。

「すみません、ちょっとどいて、うちも撮らなきゃいけないんで」

そう言いながら人の間へ入り込み、前方でカメラを構えました。

突然のことに、周囲の保護者は顔を見合わせました。

しかも父親は少し高い位置でカメラを構えているため、その後ろにいた人たちはかなり見えにくそうです。

近くにいた母親が遠慮がちに声をかけました。

「すみません、皆さん順番に待っているんですが…」

しかし父親はカメラを構えたまま、

「もうすぐうちの子の番なんですよ」

と答えるだけでした。

もちろん、それは周りの保護者も同じです。早めに来て並んでいた人たちからすると、納得しにくい状況でした。

周囲から次々に声がかかった

すると、少し後ろにいた父親が落ち着いた口調で声をかけました。

「皆さんお子さんを撮りたいので、後ろに並びませんか」

別の母親も続けます。

「ここ、ずっと順番に交代しているんです」

責め立てるような言い方ではありませんでしたが、周囲からも「そうですね」「みんな待っていますから」と声が上がりました。

父親は一度カメラから目を離し、後ろを振り返りました。

そこには自分が横を通り抜けてきた保護者たちが並んでいます。

しばらく黙っていましたが、やがて少し不満そうな表情のまま、

「……分かりました」

と言ってカメラを下ろしました。

そして列の後ろへ移動していきました。

前にいた保護者たちは再び順番に撮影を始め、ほどなくして競技もスタートしました。

大切な我が子の姿を少しでもいい場所で撮りたい気持ちは、きっと誰もが同じです。だからこそ、こういう場では少しずつ譲り合うことが大切なのだと感じた出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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