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「この値段と違うじゃないか!」レジで怒鳴られた私。先輩が特売ポップと商品を並べて分かった事実

  • 2026.9.19
「この値段と違うじゃないか!」レジで怒鳴られた私。先輩が特売ポップと商品を並べて分かった事実

合計金額を伝えた直後の怒鳴り声

20代のころ、地元のスーパーでレジのアルバイトをしていた。夕方はいちばん混む時間で、その日も私のレジの前には、かごを提げたお客さんが何人も並んでいた。

50代くらいの男性客の商品を通し終え、合計金額を伝えた。すると男性は表示を見るなり眉を寄せ、レジ台に身を乗り出してきた。

「ちょっと待てよ。これ、さっき見た特売の値段と違うじゃないか」

私は画面を見直した。しかし、レジには通常どおりの価格が表示されている。

「申し訳ありません。売場の表示を確認しますので、少々お待ちいただけますか」

そう答えると、男性はさらに声を荒らげた。

「いや、間違えたんだろ。わざと高く打ったんじゃないのか」

「いえ、そういうことは…。すぐに確認します」

並んでいた人たちの視線が、一斉にこちらへ集まるのが分かった。

「こんなところで待たせないでくれよ。分かる人を呼んでくれ」

男性がレジ台を手のひらで叩くと、釣り銭トレーが小さく跳ねた。

急に怖くなり、何を言えばいいのか分からなくなった私は、「申し訳ありません」と頭を下げることしかできなかった。

特売のポップの前で分かったこと

そのとき、隣のレジにいた先輩が異変に気づいた。

目の前のお客さんの会計を終えると、こちらへ来て声をかけてくれた。

「どうしたの?」

私が事情を説明すると、先輩は男性に向き直った。

「お待たせして申し訳ありません。私が売場を確認します。どの商品だったか教えていただけますか」

「こっちだよ。ちゃんと安い値段が出てたんだから」

男性はまだ納得していない様子で売場へ向かった。先輩もあとを追い、私はそのままレジに残った。

少しして、先輩が男性と一緒に戻ってきた。

「確認しました。特売になっているのは、こちらの商品ですね」

先輩が示したのは、男性が持ってきたものとは別の商品だった。

男性は二つの商品を見比べ、眉間にしわを寄せた。

「でも、すぐ隣に置いてあっただろ」

「はい、隣同士なので分かりにくかったかもしれません。ただ、こちらを見ていただくと、商品名と容量が違うんです」

先輩は責めるような口調にはならず、男性が持ってきた商品と特売の商品を並べて見せた。

袋の色は似ていたものの、商品名も容量も違っていた。

「今回お持ちいただいた商品は、こちらの価格になります。レジに表示された金額で合っています」

男性はしばらく黙って二つの商品を見ていた。

「…紛らわしいな」

先輩は少し間を置いて答えた。

「分かりづらくて申し訳ありません。ただ、特売の対象はこちらの商品になります」

男性はそれ以上何も言わなかった。さっきまでの勢いはなくなり、視線をそらしたまま小さく息を吐いた。

「……もういい。今日は買わない」

そう言ってかごを先輩に渡すと、誰とも目を合わせないまま店を出ていった。

先輩はかごを預かり、レジへ戻ってくると、待っていたお客さんたちに「お待たせして申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

私がまだ動揺しているのに気づいたのか、先輩は小さな声で言った。

「大丈夫?びっくりしたよね」

私はようやく息を吐いた。

「はい……。わざと高く打っただろって、2回も怒鳴られて。途中から、何を言えばいいのか分からなくなってしまって」

「あれだけ強く言われたら、びっくりするよ。でも、値段はちゃんと合ってたから大丈夫」

「ありがとうございます……」

その言葉を聞いて、張りつめていた気持ちがようやく少しほどけた。

レジの仕事をしていると、自分に間違いがなくても強い口調で責められることがある。それでも、慌てて言い返すのではなく、一つずつ確認することの大切さを、この日の先輩の姿から教わった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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