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慢性の腰・膝の痛みに!揉むのは逆効果?「つまんで、ひっぱる」だけの簡単セルフケア

  • 2026.8.7
「つまんで、ひっぱる」だけの簡単セルフケア (C)稲村崇/KADOKAWA
「つまんで、ひっぱる」だけの簡単セルフケア (C)稲村崇/KADOKAWA

毎日仕事に家事に大忙し。気づけば腰や足、膝の慢性的な痛みに悩まされていませんか?

痛みをどうにかしたくて、ついつい痛いところを強く揉んだり、叩いたりしてしまいがちですよね。

でも実は、その「よかれと思ってやっているケア」が、痛みを長引かせている原因かもしれません。

京都で20年以上鍼灸院を営み、YouTubeでも大人気の足専門の鍼灸師・稲村崇さんによる、痛みを根本から改善する独自のセルフケアをご紹介します。

※本記事は稲村崇著の書籍『10年治らなかった足・腰・膝 慢性の痛みがつまんで、ひっぱるで消えた』から一部抜粋・編集しました。

痛いところを強く揉んだり、伸ばしたりするのは逆効果

稲村さんによると、足や膝、腰などの「なかなか治らない慢性の痛み」は、身体が起こしている防御反応なのだそう。

痛みは身体を守るために脳が発している警告サインです。

そのため、痛いところを強く揉んだり、無理にストレッチしたりすると、脳の感覚センサーがダメージを受けてしまうんだとか。

すると脳は「もっと守らなければ」と過敏になり、過剰な防御反応を引き起こして筋肉をさらに硬くしてしまうといいます。

これが「脳の誤作動」となり、頑固な凝りや慢性の痛みを生み出していると、稲村さんはおっしゃいます。

脳を安心させるには、皮膚を「つまんで、ひっぱる」

では、脳の誤作動を解除するにはどうすればいいのでしょうか。

そこでカギとなるのが、東洋医学と「皮脳理論」に基づいたアプローチ。

人間は胎児の発生段階で、皮膚と脳神経系が同じ細胞から分裂してできるため、皮膚は「むき出しの脳」と呼ばれるほど密接につながっています。

そのため、痛い場所には触らず、少し離れた場所の皮膚を「つまんで、引っぱる」「ずらす」といったやさしい刺激を与えます。

すると、皮膚からダイレクトに脳へ「もう守らなくて大丈夫」という信号が伝わり、筋肉がゆるんでいくのです。

慢性の腰痛には「お腹をつまんで、ひっぱる」のが効く

デスクワークや家事で腰痛に悩む方にぜひ試してほしいのが、「お腹をつまむ」ケア。

運動不足や年齢とともに、身体の前側(お腹側)の筋肉は縮んで硬くなりがちです。

お腹側が縮むと、後ろ側にある腰の筋肉が常に引っぱられた状態になり、この過度な緊張が慢性の腰痛として現れやすくなります。

この場合、縮んで硬くなったお腹の皮膚をゆるめてあげるのが一番の近道。

お腹の脂肪ごと皮膚をつまんで引っぱるだけで、脳への刺激が伝わり、腰が軽くなる感覚が得られるんだそう。

実践!お腹の皮膚をつまんで、ひっぱるセルフケア

具体的なステップはとても簡単です。

【1】「脂肪」ごとつまむ

手の親指と残りの指で、お腹の皮膚を「縦」に寄せるようにつまみます。お腹が柔らかい場合は、皮下脂肪ごとつまんでOKです。

「脂肪」ごとつまむ (C)稲村崇/KADOKAWA
「脂肪」ごとつまむ (C)稲村崇/KADOKAWA

【2】3秒間キープして離す

お腹をやさしくつまんだら、そのままわずかに引っぱり、3秒間キープします。その後、パッとつまんでいた指を離して脱力しましょう。

もし痛みがある場合は、無理に引っぱらずにつまむだけでも大丈夫です。だんだんと筋肉がゆるみ、脳の防御反応の誤作動がリセットされます。

3秒間キープして離す (C)稲村崇/KADOKAWA
3秒間キープして離す (C)稲村崇/KADOKAWA

【3】お腹の「正中線」をつまむ

おへそを通る体の真ん中のラインが「正中線」です。このラインを胸あたりからおへそまで、数回に分けて縦につまみ、3秒間キープしては離します。お腹の正中線が縮むと背中が丸まりやすいため、ここをゆるめると、猫背の改善や腰を真っすぐに伸ばす助けになります。

お腹の「正中線」をつまむ (C)稲村崇/KADOKAWA
お腹の「正中線」をつまむ (C)稲村崇/KADOKAWA

【4】「乳首ライン」をつまむ

左右の乳首から、縦に垂直に下りた2本のラインを指します。両手でこのラインを上から数回に分けて縦につまみ、3秒間キープしては離します。下着をつけていてもケアの効果に支障はありません。ここをゆるめると腰の側面や、腰の片側だけが痛む場合にも効果的です。③の正中線と併せて行うと、腰全体をカバーできるのでおすすめです。

「乳首ライン」をつまむ (C)稲村崇/KADOKAWA
「乳首ライン」をつまむ (C)稲村崇/KADOKAWA

腰を叩いたり揉んだりするよりもずっと安全で、家事の合間やリラックスタイムに手軽にできるセルフケア。

身体にやさしい刺激で脳をリラックスさせ、痛み知らずの身体を目指しましょう!

文=高見沢優美

【著者プロフィール】

稲村崇

京都で20年以上にわたり鍼灸院を運営し、足底筋膜炎や慢性痛に悩む延べ5万人以上を施術してきた鍼灸師。その評判は口コミで全国に広がり、遠方からの来院が絶えない。鍼灸と東洋医学の知見を融合した独自のケアメソッドをYouTube「足底筋膜炎専門ちゃんねる」で発信し、登録者数50万人超。臨床経験に基づいた、再現性の高いセルフケア指導に定評がある。

著=稲村崇/『10年治らなかった足・腰・膝 慢性の痛みがつまんで、ひっぱるで消えた』

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