1. トップ
  2. 実は「雨」の日は“耳マッサージ”が良い 自律神経を整えるセルフケア “気象病”になりやすい人の特徴も整骨院・院長に聞く

実は「雨」の日は“耳マッサージ”が良い 自律神経を整えるセルフケア “気象病”になりやすい人の特徴も整骨院・院長に聞く

  • 2026.8.29
気圧の影響で頭痛、倦怠感を感じることありませんか?
気圧の影響で頭痛、倦怠感を感じることありませんか?

気圧の影響で、「雨が降る前に頭が痛くなる」「天気が悪い日は体全体がだるい」といった症状に悩まされる人は多いのではないでしょうか。匡正堂齋藤整骨院の院長で、柔道整復師の齋藤洋一郎さんに、気圧の変化に対応するための日常の過ごし方やセルフケアについて聞いてみました。

“万能のツボ”も効果的

Q.気圧の変化と自律神経は関わっているのでしょうか?また、低気圧で体調が崩れやすい人の特徴を教えてください。

齋藤さん「自律神経は私たちの意思に関係なく『環境に適応して、健康に保つ』ためのさまざまな調整を行います。緩やかな気圧変化であれば問題ありませんが、急激な気圧変化では自律神経による調整が追い付かず、頭痛やめまい、倦怠(けんたい)感などの症状として現れることがあり、これが一般的に『気象病』と呼ばれる症状だと考えられます。デスクワーク中心で運動量が少ない人や睡眠不足の人、慢性的な疲労が続いている人などは、気圧の変化に適応するための体の余裕が少ない傾向にあり、低気圧で体調を崩しやすいといえます。また、更年期の女性のようにホルモンバランスが変化しやすい時期の人や、普段から気温や気圧の変化で体調が変わりやすい人も、気圧の変化に適応しようとする過程で症状が現れることがあるため注意が必要です」

Q.気圧の変化で乱れた自律神経を整えるのに、耳をマッサージすると良いというのは本当ですか?

齋藤さん「耳には迷走神経をはじめとするさまざまな神経が分布しているので、穏やかに刺激を与えることで自律神経が働きやすくなり、環境に適応しやすい体の状態が作られる『きっかけ』の一つとなるといえます。ただし、根本的な解決ではないので、呼吸や睡眠、運動習慣などを改善して、自律神経がもつ本来の働きを取り戻すことで、気圧の変化による不調を改善することを目指すとよいでしょう。自律神経そのものをマッサージなどで無理に『整えよう』とすることに頼り過ぎず、体が本来持っている『環境に適応する力』を常態的に発揮できるようにすることが健康への第一歩です」

Q.耳への刺激以外に有効なセルフケアはありますか?

齋藤さん「気圧の変化で体が緊張しているときは、東洋医学で自律神経の不調に効くといわれるツボの『合谷(ごうこく)』や『足三里(あしさんり)』への刺激を行いましょう。

『合谷』は“万能のツボ”といわれ、手の甲の親指と人差し指の骨が交わる部分の少しくぼんだところにあります。

『足三里』は膝のお皿(膝蓋骨)の下端から約指4本分(約8~9cm)下のすねの外側の筋肉上にあります。どちらも親指の腹などで3~5秒程度押し込むことを5~10回程度繰り返すとよいでしょう。ただし妊婦や高齢者など、体調によって刺激を控えることが推奨される場合もあるので注意しましょう。

また、三叉神経が広く分布している顎まわりには、呼吸や飲み込みに関わる筋肉が集まっているため、緊張をほどくことで力みが和らいで呼吸がしやすくなり、首・肩のこわばりへの改善が期待できます。エラのあたりの舌骨上筋群に親指を軽く当てたまま、舌をゆっくり前へ突き出し、数秒かけて戻すことを5回ほど繰り返しましょう」

急激な気圧変化では、自律神経による体の調整が追い付かず、頭痛やめまい、倦怠感などの症状として現れます。改善策として、多くの神経が分布する耳へのマッサージや、「合谷」や「足三里」といったツボへの刺激、顎周りの緊張を解くマッサージは、体をリラックスさせて自律神経の働きを活発にする効果が期待できます。ただし、これらのマッサージは根本的な解決にはならないため、呼吸や睡眠、運動などを改善して自律神経がもつ本来の働きを取り戻すことが重要です。

オトナンサー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ