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“歯の矯正”を終えた40代女性→「今夜くらいはいいか」リテーナーを付けずに放置したところ…半年後、鏡を見て“絶句したワケ”

  • 2026.8.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

矯正装置が外れた日、Aさんは鏡を見て何度も笑いました。長く続いた治療が、ようやく終わったと思ったからです。

けれども、歯を動かす治療が終わった後には、その位置を保つ期間が待っています。Aさんは半年後、ケースにしまった装置を見て困ることになりました。

「今夜くらいはいいか」が増えていった

Aさんは40代女性の会社員です。大人になってから矯正を始め、時間をかけて歯並びを整えました。

装置を外した日に渡されたのが、透明なリテーナーです。これは、動かした歯をその位置にとどめるための取り外し式の保定装置で、使う時間についても説明を受けました。

初めのうちは指示どおりにつけていましたが、残業で遅くなった夜に外したまま眠ってしまいます。次は旅行に持っていくのを忘れ、「2日くらいなら変わらないだろう」と考えたそうです。

こうして使わない日が増えるうちに、リテーナーは少しずつきつくなっていきます。窮屈に感じるため、つける時間はさらに短くなりました。

半年後、鏡を見ると、前歯の重なりがわずかに変わっています。「うそでしょ…」慌ててリテーナーを出したものの、途中で浮いてしまい、元の位置まで入りません。

「強く噛めば入るかも」と迷いましたが、痛みがあったため手を止めました。治療を受けた歯医者へ持参し、矯正が終わった日の写真と比べると、前歯の位置が動いていたのです。

歯が並んだ後も、周りは落ち着いていない

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

矯正で動かしたばかりの歯は、見た目こそ整っていても、歯を支える骨や歯茎の周りが新しい位置になじんでいません。そのままにすると、歯が元の方向へ動く場合があります。

また、歯並びは矯正を受けていない人でも、年齢や口の状態によって変化するものです。リテーナーは動きを抑える助けになりますが、同じ歯並びが生涯続くと約束する装置ではありません。

保定装置には、自分で取り外す物と、歯の裏側へ固定する物があります。どれを何時間、どのくらいの期間使うかは、元の歯並びや治療内容で変わるため、一律ではありません。

入らないリテーナーは力で戻さない

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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

Aさんには、今の歯並びに合わせてリテーナーを作り直す方法と、歯を整え直してから保定を再開する方法が説明されました。どちらを選ぶかは、歯がどのくらい動いたかで変わります。

少しきつくても全体が入り、痛みがない場合と、途中で浮く、痛くて入らない場合とでは対応が同じではありません。無理に噛み込んだり、自分で削ったり曲げたりせず、治療を受けた歯医者へ連絡してください。

受診時には、入らなくなったリテーナーも持参しましょう。歯が動いたのか、熱などで装置が変形したのかを見分ける材料にもなるからです。

矯正装置が外れた日は保定の始まり

Aさんは「今夜くらいは」とリテーナーを外す日が増え、半年後には入らなくなりました。保定は矯正後のおまけではなく、整えた歯並びを支える治療の一部です。

使う時間や期間は、人によって違います。リテーナーがきつい、浮く、入らないと感じたら、力で押し込まず、そのまま歯医者へ持っていきましょう。


※本記事は一般的な情報提供を目的としています。装置の違和感や痛みの際は自己判断せず、必ず担当医にご相談ください

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