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元ミス日本・伊藤千桃さんの「小さくて自由な暮らし」葉山の自然に助けられる毎日と心を整える習慣

  • 2026.8.5

元ミス日本・伊藤千桃さんの「小さくて自由な暮らし」葉山の自然に助けられる毎日と心を整える習慣

小さくて自由な暮らしを楽しんでいる女性に、注目が集まっています。自身の価値観を大切にして、心地よい毎日を送っている方たちを紹介する『60代からの小さくて自由な暮らし』(主婦の友社)から、自然豊かな山の暮らしを楽しむ伊藤千桃さんの1日を2回にわたってお届けします。

profile
伊藤千桃さん

いとう・ちもも●1950年ジャカルタ生まれ、1972年度ミス日本、元女優。結婚後、子育てのために葉山に移り住む。離婚後は「桃花源」の屋号でレストランを営み、旬の地野菜を使った料理で人気に。現在はデリバリーや民泊、オリジナルの野草茶の販売(https://chimomo.official.ec/)や、『いとよし』とのコラボでワークショップ(https://ito-yoshi.com/)を行う。
著書に『千桃流・暮らしの知恵』※現在は電子書籍版のみの扱い(主婦の友社)。

生きる術を自然に学ぶようになったのかもしれません

周囲を海と山に囲まれた神奈川県・葉山町。結婚後、東京で暮らしていた伊藤千桃さんが実家のあるこの地に戻ってきたのは、今から40年ほど前のこと。養母の介護をするために、7才の長男と0才の長女を連れて、自らも育った自然豊かな山の中の地で再び暮らし始めたわけですが、この決断が図らずも自分らしさをとり戻すことに。

「若いころは都会で暮らしてみたいなんて思ったこともありましたが、自分の暮らしには自然が欠かせませんでした。結婚してわりと早い段階でこのことに気づいたものの、夫は都会暮らしが好きな人。どうすべきかしばらく悩みましたが、子どもが大きくなったタイミングで私から離婚を切り出しました。老齢になったときに生活観の違いから互いに楽しく暮らせないのはつらいですから」

——昭和25年にジャカルタで日本人の母とインドネシア人の父のもとに生まれた千桃さん。2才のときに訪日し、そのまま母は行方知れずに。その後、日本人夫婦の養子として育ちました。そういった境遇からか、いつも大人の顔色をうかがう子ども時代だったと言います。

「今思えば、そのころから生きる術を自然に学ぶようになったのかもしれません。苦しいときは空を見上げたり、新芽に元気をもらったり。そんな小さな幸せがいつだって自分の活力源でした」

朝起きたら、軽くごはんを食べて身支度を整え、庭の草抜きや手入れをするのが日課。庭では約20種類のハーブや果物、野菜を育てています。

「あちらこちらで、ちょこちょこと作っているんですが、わが家の食材としてはじゅうぶんすぎるほど。食べきれない分は保存したり、化粧水にしてみたり、ゆで汁を虫除けや掃除に使ったりと余すところなく自然の恩恵にあずかっています。お金が余るほどあるなら〝買う〟という行動に直結するのだと思いますが、そうではないので工夫する癖がつきました。でも、それが暮らしの楽しさでもあるんじゃないかしら。最初はうまくできなくても、失敗するうちに必ず上達できる。人が作るものにできないものはないというのがモットーです(笑)」

主だった予定がない日は、一日中庭仕事にいそしんで、夕日で山が染まるころ、やっとひと息ということもたびたび。

「こんなふうに気兼ねなく自由に時間を使えるようになった今がいちばん幸せ。今晩はワインでも飲もうかしらね」

暮らしの工夫と日々の心がけ

時間は自分で作るもの。
限られた一日の時間を楽しく過ごすか、不平不満で終えるかは、自分の心持ち次第。

1 自分の生活リズムを大切にする

現在、一軒家で娘と孫と暮らしていますが、生活は1 階と2 階とに分けています。というのも日課の庭仕事や家事のほか、自宅の離れでは民泊も行っているので、予約が入ったら掃除をしたり、冬に備えて薪ストーブ用の薪を用意したりと、予定や天気に合わせてやっておかなくてはならない仕事が多く、自由になれる時間はとても貴重。その時間を削ることなく、おなかがすいたらごはんを食べる、眠たくなったら寝ると、誰かに合わせることなく、自分のペースで暮らすことが、体力的にも精神的にも健やかでいるための秘訣のような気がします。

2 車を売却し歩く生活に

不便なところで暮らしているのに車を処分したというと驚かれるのですが、いざというときは娘の車もありますし、たいていのところは歩いて行けます。習い事や買い物に行くときは2時間歩くなんてこともざら。倹約にもなるし、スポーツジムに行かずとも体力維持につながって一石二鳥です。片道20分、愛犬・ジゲンとの海までの散歩もいつものルーティン。

3 家事や庭仕事の合間にティータイムをもうける

草木に水が必要なように、自分にも気分よくいられるためのエネルギーが必要。そのときどきのハーブを入れて、好きなカップでいただくお茶は自分にとってはそんな存在。茶葉は大好きなアールグレイ。カップ類は鎌倉の骨董品屋さんで見つけたチープなものばかり。インドネシアで購入した3 段のかごに入れて、そのときどきの気分で選べるようにしています。

4 自然や空を眺め、気持ちを持ち上げる

忙しくしていたり、しんどいことがあったりすると、つい視線は下向き、視野も狭くなってしまいます。そんなときは空や自然を眺めて深呼吸。どんな「今」も、いずれは時に乗って流れていくはずです。

※この記事は『60代からの小さくて自由な暮らし』主婦の友社編の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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