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「布団をきれいに直してくださったんですよね」宿泊部屋の布団を見て感動した私。だが、仲居にお礼を言って気づいた勘違いとは

  • 2026.8.3

憧れていた温泉宿へ

仕事がひと段落した週末、以前から気になっていた温泉宿に、一人で泊まりに行きました。

普段より少し奮発した、自分へのご褒美です。

案内された和室には、すでに布団が一組、きれいに敷かれていました。

窓から見える山の景色も美しく、畳の香りにも心が落ち着きます。

夕食まではまだ時間があったため、私は少しだけ横になることにしました。

ところが、気づけば一時間近く眠ってしまっていたのです。

起き上がると、敷布団には体の跡が残り、シーツにも細かなシワが寄っていました。

このまま夕食へ行くのは、なんとなく気が引けます。

そこで私は、敷布団を持ち上げて裏返し、シーツを手で伸ばしてから、できるだけきれいに整えました。

完璧とはいえませんが、先ほどよりは見栄えがよくなったように思えます。

これがプロの技なのだと

夕食を終えて部屋へ戻ると、布団が驚くほどふっくらして見えました。

角まできれいに整い、敷布団にも張りがあるように感じられます。

私は、食事をしている間に宿の方が部屋へ入り、乱れた布団を整え直してくれたのだと思いました。

自分では適当に直したつもりだったのに、さすがは温泉宿です。

少し触っただけで、こんなにきれいな状態へ戻せるのかと感心しました。

何気ない心づかいがうれしくて、私はふっくらした布団を写真にまで残しました。

翌朝、仲居さんに会ったら、必ずお礼を言おう。

そう決めて、私は上機嫌のまま布団にもぐり込みました。

部屋には入っていません

翌朝、帰り支度を終えた私は、廊下で会った仲居さんに声をかけました。

「昨日、夕食の間に布団をきれいに直してくださったんですよね。ありがとうございました」

すると仲居さんは、少し不思議そうな顔をしました。

「昨日はお食事の前からお布団をご用意しておりましたので、その後はお部屋に入っておりませんよ」

私は一瞬、言葉を失いました。

部屋に誰も入っていないのであれば、布団を直した人はいません。

そこでようやく、夕食前に自分が敷布団を裏返したことを思い出しました。

昼寝で沈んでいた面を下にしたため、まだ使っていなかった反対側が、ふっくら見えていただけだったのです。

しかも、私が一生懸命に伸ばしたシーツを、自分で見て「さすがプロの仕事」と感動していました。

写真まで撮ったことを思い出すと、恥ずかしさで顔が熱くなります。

「そうだったんですね。私の勘違いでした」

私がそう答えると、仲居さんは笑うことなく、やさしくうなずいてくれました。

宿を出てから写真を見返すと、そこには確かに、私が自分で整えた布団が写っています。

少し恥ずかしい出来事でしたが、今では思い出すたびに笑ってしまう、忘れられない旅の一幕です。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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