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「なんであの人私服なの?」結婚式で私服で来た女性。だが、花嫁の対応で空気が一変

  • 2026.8.3

華やぐ結婚式

その日、私は友人の結婚式に出席していました。

彼女とは長い付き合いで、花嫁姿を見るのを、朝からずっと楽しみにしていたのです。

式が滞りなく進み、披露宴もなごやかに始まりました。

招かれた誰もが正装に身を包み、会場は華やかな熱気に包まれていました。

慣れないヒールに少し疲れながらも、私は祝いの席のきらびやかさに見とれていました。

そんな中、開宴からしばらく経っても、姿の見えない席がひとつあったのです。

1時間遅れの登場

その席の主が現れたのは、開宴から1時間ほども過ぎた頃でした。会場の扉が開き、みんなの視線がいっせいにそちらへ向いたのです。

入ってきたのは、花嫁の友人。それも、休日にふらりと出かけるような、飾り気のない私服姿でした。

「なんであの人私服なの?」

近くの参列者が、思わずといった調子でささやきました。

フォーマルな装いの中では、その軽やかな格好がどうしても浮いて見えます。

本人も慌てた様子で、小さくなりながら空いた席へ滑り込みました。

見ているこちらまで、思わず息をのんでしまったほどです。

周りのテーブルからも、控えめなざわめきが伝わってきます。おめでたい空気に、ほんの少しだけ気まずさが混じり込んだ、そんな瞬間でした。早く誰かが場を和ませてくれないかと、私は落ち着かない気持ちで壇上を見つめていました。

花嫁の笑顔が包んだ

気まずい空気になりかけた、そのときでした。壇上の花嫁が、その友人に気づいて、満面の笑みを浮かべたのです。

「来てくれてありがとう。あなたらしくて最高」

まるで待ちかねていたかのような、うれしそうな声でした。

遅刻も服装も、花嫁にとってはまるで問題ではなかったのです。

その一言で、ざわついていた会場が、あたたかな拍手に変わりました。

張りつめかけていた空気が、花嫁の笑顔ひとつであっさりとほどけたのです。遅れてきた本人も、ようやく肩の力を抜いて、照れくさそうに笑っていました。

取り繕わない友人を、そのまま丸ごと受け入れる。そんな花嫁の懐の深さに触れて、ハラハラしていた私の胸も、じんわりと温かくなりました。人柄というのは、こういう場でこそにじみ出るのだと思います。いい式に呼んでもらえたと、心から思えた一日でした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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