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「総額を4人で割り勘にしよう」1人だけ2千円のステーキを頼んだママ友。だが、口数の少ない友人が返した一言

  • 2026.10.3

1人だけ豪華な皿が並んだテーブル

幼稚園のお迎えまでの時間に、ママ友4人でカフェのランチに出かけた。

4人がけのテーブルで、私の向かいには、いつも話の中心にいるママ友が座った。

私の隣には、ふだん口数の少ないママ友が腰かけていた。

私たち3人が頼んだのは、千円のパスタセット。

ところが向かいのママ友だけはメニューを何度かめくったあと、2千円のステーキを指さした。

「今日はお腹空いてるんだよね。デザートと飲み物もつけちゃおう」

「いいね。今日はしっかり食べるね」

斜め向かいのママ友が笑い、私も特に気にしていなかった。

やがてステーキとケーキが運ばれてくると、向かいの席だけ皿の数が増えた。

「一口いる?やわらかいよ」

「ううん、大丈夫。ありがとう」

そのまま運動会の係の話などで盛り上がり、1時間ほどで食事を終えた。

伝票は1枚にまとまっていた。向かいのママ友がそれを手に取り、4人でそろってレジへ向かった。

「4で割ろう」と言われて言葉に詰まった

レジには、20代くらいの女性店員が立っていた。

向かいに座っていたママ友は伝票を渡すと、私たちのほうを振り返って、ごく自然な調子で言った。

「総額を4人で割り勘にしよう」

一瞬、返事ができなかった。

私たち3人は千円のパスタセットだけだが、彼女は2千円のステーキにデザートと飲み物も頼んでいる。4等分すれば、私たちの支払いは1人1500円近くになる。

それでも、その場で「自分の分だけ払いたい」と言うと細かいと思われそうで、私は財布を持ったまま黙っていた。

斜め向かいのママ友も、どうしようか迷っているように見えた。

すると、私の隣にいた口数の少ないママ友が財布を開き、明るい声で言った。

「ごめんね。今日、手持ちがぎりぎりなの。自分の分だけ払ってもいいかな」

そして店員に向き直った。

「すみません。お会計、1人ずつ別々にお願いできますか」

「はい、大丈夫です。では、パスタセットの方からお願いします」

「じゃあ、私も自分の分で」

私が続くと、もう1人のママ友も「私も」と財布を出した。

最後に残った金額を見て

私たち3人が千円ずつ支払い、最後にステーキを頼んだママ友の番になった。

店員が読み上げた金額は、パスタセットの3倍近かった。

彼女は「え…」と小さく声を漏らし、私たちの顔を順番に見た。

それから少し頬を赤くして、黙って財布を開いた。

後ろで順番を待っていた年配の女性客が、口数の少ないママ友を見て小さくうなずいたのが目に入った。

店を出たあと、ステーキを頼んだママ友がぽつりと言った。

「…ごめん。私、頼みすぎたね」

口数の少ないママ友は責める様子もなく笑った。

「ううん。次からそれぞれ払えば分かりやすいよ」

そして次に4人でランチへ行ったときのこと。

席に着くと、今度はステーキを頼んだ彼女のほうから店員に声をかけた。

「お会計、最初から1人ずつ別々でお願いします」

その一言を聞いて、私は少しだけほっとした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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