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ブラック企業で働く社畜がスーツじゃなく布団で出勤…!?週刊連載に追われた作者の実体験から生まれたぶっ飛び設定

  • 2026.9.23
家に帰って寝れないのなら、布団で会社に行ってやれ!? 杏乃(@sakana32929)
家に帰って寝れないのなら、布団で会社に行ってやれ!? 杏乃(@sakana32929)

「俺in布団」「私in布団」というタイトルからして、すでに只者ではない。ブラック企業で働く限界社畜が、いつでもどこでも寝られるように布団を身にまとってしまうという、少々ぶっ飛んだ設定のギャグ漫画だ。作者は、小学館の「新人コミック大賞」で佳作を受賞してデビューした漫画家・杏乃さん(@sakana32929)。受賞作「わたしのために死んで」も、ドキドキしすぎると死んでしまうという設定で恋愛を描くなど、ギャグ要素の強い作品を手がけている。今回は「俺in布団」の誕生秘話を杏乃さんに聞いた。

「布団を着れば時短になる」!?

布団を身にまとい改札を通過する主人公に周りはザワつく 杏乃(@sakana32929)
布団を身にまとい改札を通過する主人公に周りはザワつく 杏乃(@sakana32929)
俺in布団_P002 杏乃(@sakana32929)
俺in布団_P002 杏乃(@sakana32929)
俺in布団_P003 杏乃(@sakana32929)
俺in布団_P003 杏乃(@sakana32929)

「俺in布団」の主人公は、残業や徹夜続きで自宅にも帰れない日々を送る限界社畜。心身ともに疲れ果て、ついには「いつでもどこでも寝られるように布団を身にまとう」という、とんでもない行動に出る。

この奇想天外な設定のきっかけは、杏乃さん自身の過去にあったという。会社員時代、仕事に行くことが憂鬱で「リアルに布団から出たくなかった」という杏乃さん。漫画家になってからも週刊連載の締め切りに追われ、心の余裕がなくなった結果、家の中を移動することさえ煩わしくなった。

そこで机と布団をトイレの横の部屋に移動させ、ギリギリの生活を送っていたという。「そのときに『布団を着用できれば、もっと時短になるのでは?』と思ったんです(笑)」という発想から、まさかの主人公が誕生した。

布団は「精神を安定させる場所」

実際にトイレの横に机と布団を移動させた経験を振り返り、「落ち込んだらすぐに布団にもぐる習性があるんです」と話す杏乃さん。布団は自身にとって精神を安定させる場所なのだという。

だからこそ、漫画の主人公についても、布団を身にまとうことでギリギリの精神を保っているのではないかと考えたそうだ。作者自身の「布団から出たくない」という気持ちが、限界社畜の奇妙な行動へと変換されているのがおもしろい。

続編も仕掛けやツッコミどころ満載!

現在は「ベツフラ」(小学館)で「がんばれしおりちゃん」、「コミックシーモア」で「わたしの隣のヤンデレくん」を連載中。「わたしの隣のヤンデレくん」は「杏蜜」名義で執筆しているという。

「今は大丈夫です」と、現在は布団にこもり続けなくても大丈夫だという杏乃さん。新たな作品を生み出しながら、2本の連載を手がけている。

「俺in布団」には、作中に登場する女子高生の視点で描かれた続編「私in布団」も存在する。女子高生が布団をまとっていた理由が明らかになる展開で、「あ!そういうことだったんだ」と気づける仕掛けやツッコミどころも満載だという。

さらに、杏乃さんが作画を担当した「イケメン貧乏神と同居はじめました!」や、オリジナル作品「歯医者のお姉さんが気になる」も展開。ぶっ飛んだ発想とギャグが好きな人は、あわせて楽しんでみてはいかがだろうか。

■取材協力:杏乃(@sakana32929)

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