1. トップ
  2. エピソード
  3. 「もう誘うのは、やめてほしい」何度断っても別の日を提案してくる知人。だが、本音をぶつけた結果

「もう誘うのは、やめてほしい」何度断っても別の日を提案してくる知人。だが、本音をぶつけた結果

  • 2026.8.4

断っても、また別の日

知り合って間もない相手から、しきりに誘いを受けるようになったのは、去年の春ごろでした。

最初は、声をかけてもらえるのが素直にうれしかったのを覚えています。

ただ、こちらにも都合があります。

仕事が入っている日もあれば、先に別の予定を組んでいる日もある。だから予定が合わないときは「また今度」と、やんわり断っていました。

すると相手は、間を置かずに別の日を出してくるのです。

「じゃあ来週は。土曜日なら空いてるでしょ」

予定があると伝えても、返ってくる答えは同じでした。

少しだけなら大丈夫でしょ、と。こちらの都合は、はなから数に入っていないようでした。

「予定が合わないなら、こっちが合わせるよ」

気づかいのつもりだったのかもしれません。

けれど、私が断るという前提そのものが、会話のどこにもないのです。日をずらし、時間を短くしてでも会う。その一点だけは、どうしても譲られませんでした。

積み上がらない断り

やんわり伝えるだけでは届かない。そう感じて、私は一度、言葉を選びながらもはっきり口にしました。

「しばらくは、会うつもりがないんだ」

これで区切りがつくだろう。

そう思っていたのに、数日後にはまた連絡が来ました。やっぱり今日、会えないかな、と。

何度断っても、その断りは相手のなかに積み上がっていかないようでした。悪気があるふうでもなく、むしろそこが、うすら寒く感じられたのです。距離の取り方が、まるでかみ合っていませんでした。

返事をしないでいると、今度は別の切り口で誘いが届きます。断りの言葉を探すことが、いつのまにか毎日の小さな重荷になっていました。

はっきり伝えた日

このままではいけない。私は逃げずに向き合うと決めました。相手を責めるのではなく、自分の気持ちだけを、まっすぐ伝えるつもりでした。

「もう誘うのは、やめてほしい」

声が少し震えたのが、自分でも分かりました。角が立つのが怖くて、ずっと飲み込んでいた一言です。

相手はしばらく黙り込み、それから小さく、そっか、とつぶやきました。いつもの押しの強さが、その顔からすっと引いていくのが見えたのです。

それきり、誘いの連絡は途絶えました。拍子抜けするほど、あっさりと。言うまでは本当に怖かったけれど、伝えたあとに戻ってきた静けさは、久しぶりに息のしやすいものでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ