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「これで足りるだろ」足りない会計。まけてくれと言う客に店長が伝えた正論

  • 2026.8.4
「これで足りるだろ」足りない会計。まけてくれと言う客に店長が伝えた正論

「これで足りるだろ」小銭を並べた客

高校生のころ、回転寿司店でホールのアルバイトをしていました。

当時は、店員が席で皿の枚数を数え、会計金額を書いた札をお客様にお渡しする仕組みでした。

その日は平日の16時前で、店内は比較的空いていました。

カウンターの端に座っていた高齢の男性から、声をかけられます。

「会計してくれるか」

私は皿の色と枚数を確認しました。

「お会計は、1200円です」

メニューの上に並んだ大量の小銭

男性の前には、開いたメニューの上に小銭が並べられていました。

10円玉や5円玉、1円玉が、種類ごとに分けられています。

「ここにあるから、数えてくれ」

私は端から一枚ずつ数えました。

ところが、何度確認しても、合計は1000円ほどしかありません。

「申し訳ありません。200円ほど足りないようです」

そう伝えると、男性は小銭を見たまま言いました。

「それくらい、まけてくれたっていいだろ」

私は返事に困りました。

アルバイトの判断で、会計金額を変えることはできません。

「少々お待ちいただけますか」

そう伝え、店長を呼びに行きました。

店長が静かに伝えたこと

店長は男性の席まで来ると、並べられた小銭と会計札を確認しました。

「お待たせしました。こちらですと、200円不足しています」

「だから、少しくらいまけてくれよ」

男性は、先ほどより少し強い口調で言いました。

それでも店長は、声を荒らげませんでした。

「申し訳ありませんが、お客様によって金額を変えることはできないんです」

「200円くらい、いいじゃないか」

「ほかのお客様にも、同じ金額でお支払いいただいていますので」

店長はそう言ったあと、男性の手元にあった小銭入れを指しました。

「お手持ちを、もう一度確認していただけますか」

男性は不満そうな顔をしながら、小銭入れの中を探しはじめました。

すると、内側のポケットから500円玉が一枚出てきました。

「なんだ、ここにあったのか」

男性は小さくつぶやき、500円玉をカウンターに置きました。

店長は代金を受け取り、釣り銭を渡します。

「ありがとうございました」

男性は返事をせず、小銭を財布に戻して店を出ていきました。

断るときほど、落ち着いて伝える

男性が帰ったあと、私は店長に言いました。

「怒られると思って、何も言えませんでした」

店長は会計札を片付けながら答えました。

「アルバイトが勝手に値引きしたら、あとで困るからね。できないことは、できないと伝えて大丈夫だよ」

ただし、言い方は選ぶこと。

相手が強い口調でも、こちらまで感情的にならないこと。

その日の店長の対応は、接客を続けるうえで長く心に残りました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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