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「子どもがいるんだから、先に入れてくれよ」子ども優先を振りかざす客。だが、スタッフが毅然と応じた結果

  • 2026.8.4

人気アトラクションの列で

夏の休日、私は家族と近くの遊園地へ出かけました。

目当ては、いつも長い列ができる人気のアトラクションです。

三十分ほど並んで、ようやく乗り場が見えてきたころでした。

ふいに、列の先のほうから、大きな声が聞こえてきました。

家族連れの男性が、案内係のスタッフに向かって、何やら強い調子で詰め寄っているのです。

「勝手に順番を、抜かそうとする男」

その光景は、まさにそう呼ぶしかないものでした。

男性は小さな子どもの手を引きながら、列の途中で足を止め、譲れとばかりに前を指さしています。

せっかくの休日に、どうしてこんな人がいるのだろうと、私は気持ちが沈みました。

子どもを盾にした要求

「子どもがいるんだから、先に入れてくれよ。疲れてるんだ、そっちが配慮しろ」

男性の声は、だんだん大きくなっていきます。

スタッフが「皆さま順番にご案内しております」と丁寧に説明しても、まるで聞き入れる様子がありません。

あろうことか男性は、後ろに並ぶ私たちのほうを振り返り、こう言い放ったのです。

「子ども優先でしょ、普通は」

列は、しんと静まり返りました。

誰もが気まずそうに目をそらし、なんとも言えない空気が広がります。

私も、我が子の手をそっと握りながら、どうなることかと成り行きを見守っていました。

スタッフの毅然とした一言

それでも、若いスタッフはひるみませんでした。声を荒げることなく、けれどはっきりと、男性に告げたのです。

「ここに並んでいる皆さまも、同じように順番をお待ちです。お子さまが休まれるなら、あちらの日陰のベンチへご案内いたします」

すぐそばの木陰を手で示しながら、スタッフは穏やかに続けます。

無理に割り込ませることはせず、けれど困っている子どもへの気づかいだけは、きちんと差し出したのです。

ゴネても得はしない。そう悟ったのか、男性はばつが悪そうに口をつぐみ、やがて子どもを連れて列の最後尾へと下がっていきました。

張りつめていた列の空気が、ふっとゆるみました。

前に並んでいた年配の女性が、スタッフに小さく会釈をしています。

順番はきちんと守られ、私たちも気持ちよく自分の番を待つことができました。

筋を通してくれたスタッフの後ろ姿が、その日はやけに頼もしく見えたのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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