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マユリカ、3歳の自分たちが今の姿を見たら「泣き崩れると思います」 30年超えの絆感じるインタビュー

  • 2026.8.1
マユリカ(左から)阪本・中谷 クランクイン! 写真:上野留加 width=
マユリカ(左から)阪本・中谷 クランクイン! 写真:上野留加

これまで「クレヨンしんちゃん愛」をたびたび公言してきたお笑いコンビ・マユリカ。そんなマユリカの阪本と中谷が、『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』で、ゲスト声優を務めることになった。幼少期から自転車で映画館へ通い、主題歌を出囃子にするほど「しんちゃん愛」の深い阪本と、3歳からの幼なじみである中谷が、息の合った毒舌混じりの掛け合いをしながら、憧れの世界に飛び込んだ喜びや、アフレコの舞台裏、そして30数年来の深い絆について語った。

【写真】3歳からの幼なじみ マユリカの仲良し撮りおろしショットがたっぷり!

■大好きな「しんちゃん」の世界へ。念願のゲスト声優出演への想い

――以前から「クレヨンしんちゃん」が大好きだと公言されていた阪本さん。今回、作り手側として作品に参加が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

阪本:ほんまに感慨深いですね。ずっと見ていた映画に声で参加させていただけるなんて、ただただ感慨深かったです。オファーをいただいた瞬間は、思わず「マジで?」と声が出るくらい驚きました。

――中谷さんはいかがでしたか?

中谷:現実味がなかったですね。この業界に入ったとき「クレヨンしんちゃん」の映画に参加できるというのは一種の「嘘みたいな夢のライン」だと思っていました。それがまさか現実になるなんて、今でも不思議な感覚です。

――演じられたのは「妖怪イカ」と「妖怪カレイ」というキャラクターですが、役柄については後から聞かされたのでしょうか。

阪本:そうですね。後から聞いて「妖怪か! その発想はなかったな」と思いました(笑)。でも、自分としては人間よりも妖怪の役の方が、すんなりと世界観に入り込めた気がします。

――野球チームに所属する妖怪という独特な役どころでしたね。

中谷:僕は野球も詳しくないですし、妖怪をどう演じればいいかも分からなくて。監督さんに相談しながら、意見をいただいてなんとか形にしていった感じですね。

――お2人一緒にアフレコに臨まれたそうですが、現場の雰囲気はどうでしたか?

中谷:めちゃくちゃ難しかったです。台詞になっていない「いてっ」とか「うっ」といった発声が特に。プロの声優さんが何気なくやっていることが、こんなに難しいんやと思い知らされました。

阪本:僕は関西人なので、標準語で演技をするよりは、こういう「飛び道具」的な妖怪役の方がやりやすかったかもしれません。存在自体が吹っ飛んでいるキャラクターだったので、ありがたかったです。

■妖怪役は人間よりやりやすい!? 試行錯誤のアフレコ舞台裏

――音響監督さんからは、どのようなディレクションがあったのでしょうか。

阪本:何パターンか言い方を試してみて、「その言い方でいきましょう」という感じでした。妖怪には「正解」がないので、指示がなかったら終わっていましたね。いかついおっちゃん役なら想像がつきますけど、妖怪ですから(笑)。

中谷:僕の方は「もうちょっとドスを効かせた感じで」といったやり取りを数回させていただきました。僕らが不安そうにしているのが伝わっていたのか、だいぶ優しく接してくださいましたね。

――実際にでき上がった作品をご自身で観て、点数をつけるなら?

中谷:正直、プロの方と比べると発声も滑舌も全然ダメで、自分の下手さが目についてしまいました。もっと上手くできたんじゃないかって。

阪本:僕は100点ですね。

中谷:えぐっ! 自己評価高すぎやろ。

阪本:俺以外に、この「妖怪イカ」は絶対にできないと思います。それくらい、いいキャラに仕上がっていました。

――作品全体をご覧になって、いかがでしたか?

阪本:むっちゃ良かったですね。もともと「田舎の夏休み」というシチュエーションが大好きで。ノスタルジックで、二度と戻れないあの感じ。それがしんちゃんの世界観と合わさって、最高の一夏の思い出という感じがしました。

中谷:実は今作は映画33作目なんですよ。僕らマユリカもNSCの33期生。偶然ですけど、そこに強いご縁を感じてうれしかったですね。

――「中の人」として参加したことで、ファンとしての観方に変化はありましたか?

阪本:いい意味で変わらなかったですね。しんちゃんとがっつり会話する役ではなかったので(笑)、自分のシーンは緊張しつつも、全体としてはフラットに楽しめました。大人が見ても泣けて、子どもから大人まで楽しめる作品やなと改めて思いましたね。

■3歳からの幼なじみが歩んだ、映画のような現実と不思議な縁

――お2人は3歳からの幼なじみとのことですが、作中のような「夏休みの思い出」はありますか?

中谷:中学や高校の頃、自転車で隣町まで行って、特に目的もなく1日かけて遊び回ったりしていましたね。

阪本:地元の「涼風祭」という小さな夏祭りには一緒に行きましたね。夜まで遊んで。家も徒歩2分の距離ですし、親同士も知り合いですから、ずっと一緒です。

――長年一緒にいて、お互いの印象に変化はありますか?

阪本:中谷は小中学校の頃はリーダー気質でしっかりしていたんですけど、今は楽屋でズボンを下ろしてお尻を後輩に見せたりしていて。今の方が「しんちゃん」みたいな奴やなと思いますね。

中谷:おい、しんちゃんは5歳やからかわいいけど、俺は36歳やからな。自分からやってるんじゃなくて、みんなが求めてる(?)からサービスでやってるだけや。

阪本:いや、誰も求めてないです。しかも、アニメのお尻はポップですけど、こいつは36歳なだけあって、穴まで見せてくる。そこが「さすがだな」と思います。

中谷:汚いな! ポップさの欠片もないわ。

――そんな仲の良いお2人が、今こうして国民的アニメの映画に出演している。当時の自分たちに伝えたら、どんな反応をするでしょうか。

中谷:信じないでしょうね。僕らは仕事がない時期から少しずつ積み上げてきた感覚なので。

阪本:まず「芸人をやってる」という事実に泣き崩れると思います。5歳の時に、将来芸人になるなんて1ミリも思ってなかったですから。

――芸人になるきっかけは、阪本さんが中谷さんを誘ったことだったそうですね。

中谷:僕は阪本に誘われなければ、絶対になっていませんでした。当時、僕は漫画家志望だったんですけど、「芸人になった方が有名になれるかも」というミーハー心でついていったんです。

阪本:こいつなら誘えば絶対に来るなという確信がありました(笑)。他にも面白い同級生はいたんですけど、居心地の良さで中谷を選びました。

■劇中さながらの掛け合い!? マユリカが語る今作の見どころ

――これまでの歩みが「しんちゃん」への出演に繋がった。手応えのようなものはありますか?

中谷:全然ないですよ(笑)。「そろそろ『クレヨンしんちゃん』の映画に出られるかも」なんて思ったことは一度もない。ただ、阪本の『クレヨンしんちゃん』好きは周囲も知っていましたし、そういう愛がどこかで繋がったのならありがたいですね。

阪本:自分が好きだった作品に声をかけていただけたことは、単純に感慨深いです。どんな作品でもうれしいですが、やっぱり『クレヨンしんちゃん』は特別ですね。

――もしお互いを「妖怪」に例えるなら、どんな妖怪だと思いますか?

中谷:阪本は、あと30年もしたら「子泣き爺」みたいになると思います。ビジュアルがもう、貧相なジジイというか(笑)。

阪本:中谷は「たくさんウンコをする、モテない妖怪」ですね。

中谷:おらへんわ、そんな妖怪! 江戸時代の絵巻物にも載ってないわ。

阪本:こいつ、1日に12回くらいトイレに行くんですよ。深夜2時にウンコしたくて目が覚めたりする。共感できない生態なので、もう妖怪なんかなと。「ウンチ大好きモテない君」という名前でどうですか?

中谷:ネーミングセンスがコロコロコミックやな。大好きでやってるわけちゃうねん、出るから仕方なくしてるだけや! お呼びかからんわ、そんな名前の妖怪。

――(笑)。最後に、映画を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

阪本:僕が演じたキャラは、何を考えているか分からないけどチャーミングで、独特なかわいらしさがあります。野球のシーンに注目して見てほしいです。

中谷:僕のキャラは、ポスターにもひっそり映っています。アクスタにはならなそうですけど(笑)、一度見たら忘れられないキャッチーさがあるので、どこで出てくるか楽しみに探してみてください!

終始、幼なじみならではの容赦ないツッコミが飛び交うインタビュー。長年連れ添った2人だからこそ出せる空気感は、まさに「カスカベ防衛隊」の絆にも通じるものがあった。阪本の深い作品愛と、中谷のサービス精神が吹き込まれた妖怪たちが、スクリーンでどう暴れ回るのか。ぜひ劇場で、その「100点の演技」を確かめて欲しい。(取材・文:磯部正和 写真:上野留加)

『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』は、7月31日より公開。

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