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不倫され、疑われ、サレ夫を支える。なぜこの女優は6年で3度も「修羅場」に呼ばれたのか

  • 2026.8.15
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2017年6月、ジュエリーブランド「PANDORA」表参道店1周年記念イベントに出席した新川優愛(C)SANKEI

「不倫する人」ではない。不倫され、疑いをかけられ、最後には不倫された人を支える。2020年から2026年までの6年間、新川優愛は不倫が物語を動かす3本のドラマで、少しずつ違う立場を任されてきた。

新川優愛は、『ミスマガジン2010』グランプリと「ミスセブンティーン2011」を経て、『Seventeen』『non-no』の専属モデルとしても活躍してきたモデル出身俳優だ。明るく清潔感のある印象を持つ彼女が、なぜ何度も裏切りの渦へ呼ばれるのか。

ここでいう「3度」は、すべて本人が不倫をする役という意味ではない。むしろ共通しているのは、関係を壊す側ではなく、壊れかけた関係の中で感情を受け止める側にいることだ。

幸せな妻が裏切られた

始まりは、2020年放送の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』だった。新川が演じたのは、仕事にも結婚生活にも恵まれている女性誌編集者・荻野爽。夫の一真を小池徹平、高校時代の初恋相手・秋山慶一を町田啓太が演じた。

爽の日常は、夫や親しい友人の裏切りによって崩れていく。しかも、ひとつの嘘をのみ込んだと思えば、次の秘密が現れる。結婚後初のドラマ主演で新川が背負ったのは、幸せな妻から、信じていた相手を疑わざるを得ない人へと変わっていく役だった。

それでも爽は、裏切られて終わるだけの人物ではない。傷つきながら事実に向き合い、何度も立ち上がる。新川の穏やかな印象があるからこそ、幸せが壊れる痛みと、それでも自分を取り戻そうとする強さが同時に浮かび上がった。

今度は「不倫した妻」という濡れ衣

5年後の2025年、テレビ東京系ドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』では、立場が少し反転する。新川が演じた会沢真尋は、塩野瑛久演じる別居中の夫・五十嵐直人と同じ会社に転職し、職場では他人を装うことになる。

もともとは、離婚を考える夫婦がもう一度向き合えるのかを描くラブコメディーだ。ところが第5話で、職場に「会沢真尋は、不倫をしている」という写真付きのFAXが届く。真尋は事実無根だと訴えるが、信じてほしい夫からも冷たい言葉を向けられてしまう。

『ギルティ』では夫の裏切りを知る妻だったが、今回は自分が裏切ったと疑われる妻だ。ただし実際に不倫をしたわけではない。同じ“不倫”という言葉でも、被害の事実から濡れ衣へと角度が変わり、新川は「信じてもらえない苦しさ」を受け持った。

サレ夫の隣で生活を支える

そして2026年放送のテレビ朝日系ドラマ『余命3ヶ月のサレ夫』。白洲迅演じる高坂葵は、余命宣告を受けた直後に、桜井日奈子演じる妻・美月の不倫を知る。新川が演じた藤野真莉は、葵と同じ会社で働く同期社員だ。

人事部で社員の健康管理を担当する真莉は、葵に健康診断の再検査を促し、治療と仕事の両立を支える。さらに美月の裏切りを知ると、不倫の調査にも力を貸す。今度の新川は、裏切られる当事者でも、疑われる当事者でもない。修羅場のすぐ隣で、傷ついた人が立ち続けられるように手を差し出す。

不倫復讐の刺激が強い物語の中で、真莉は人を追い詰めるのではなく、健康や仕事、日々の生活を守る。その役割に、新川の落ち着いた存在感が重なる。

つなぐのは修羅場で残る誠実さ

『ギルティ』では裏切られても立ち上がる人、『五十嵐夫妻は偽装他人』では疑われても潔白を訴える人、『余命3ヶ月のサレ夫』では傷ついた人を支える人だった。

どの役も、物語を派手に壊す側ではない。嘘や疑惑で揺れた場に残り、何を信じるのかを視聴者に考えさせる側だ。不倫という強い題材が前面に出るほど、その中心に立つ人には、感情を受け止める説得力が必要になる。

6年で3度の“巻き込まれ役”は、似た役の繰り返しではない。裏切られる妻から、疑われる妻、そして支える同僚へ。新川優愛は修羅場との距離を少しずつ変えながら、壊れかけた関係の中に残る誠実さを演じてきた。


※記事は執筆時点の情報です

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