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15年前、8歳上男性と夫婦に。グラビアを経て絵本作家となった【元NHKアナウンサー】

  • 2026.9.19
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2011年2月、初写真集「蜜【mits】」発売記念握手会を行った古瀬絵理(C)SANKEI

今から15年前の2011年9月、フリーアナウンサーの古瀬絵理が、8歳年上の一般男性と結婚していたことが明らかになった。入籍は同年8月。妊娠も公表され、仕事は体調を見ながら続けていくという知らせだった。

山形でキャスターを務め、全国に名前を知られるようになった古瀬。結婚を迎えるまでの仕事には、旅番組やラジオに加え、本を紹介する番組への出演もあった。しかも、紹介するだけではない。結婚の前年には、自分で物語を書く側にも回っていた。

山形から広がった、話す仕事

古瀬は山形県出身。NHK山形の契約キャスターとして放送の仕事を始めた。地域の情報番組『きらり!やまがた』などを担当し、2004年にフリーへ転身。温泉を巡る番組やグラビアなどにも仕事を広げていく。ニュースを伝える人という枠には収まらないほど、活動の幅がある。

2009年には、旅チャンネルの『古瀬絵理の美酒と温泉』に出演していた。番組名に自分の名前が入り、お酒と温泉という旅の楽しみを扱う。名所の知識だけでなく、誰と一緒に出掛けるかも旅番組の魅力になる。情報をきちんと伝えるキャスターの仕事に、旅の案内役としての親しみが加わった。

同じ2009年、BS11の『ベストセラーBOOK TV』にも古瀬の姿がある。売れている本や話題の本を取り上げる番組で、古瀬が担当したコーナーは、その名も「えりごのみ」。本の一部を朗読して紹介する時間だった。

本の題名や売り上げを聞くのと、実際の文章を声で聞くのとでは、近づき方が違う。まだ手に取っていない一冊にも、言葉の調子や物語の気配がある。古瀬の声は、視聴者がその一冊に出会うための入口になっていた。

本を紹介する人が、物語を作る

2010年6月、古瀬は『おかっぱちゃんとひみつのともだち』で絵本作家としてデビューする。古瀬が文章を書き、田中伸介が絵を担当した一冊だ。母親が大好きな女の子と、ひみつの友達を描いた物語だった。

出版は『ベストセラーBOOK TV』の企画から生まれた。番組で他の作家の本に触れていた古瀬が、今度は自分の物語を差し出す。アナウンサーの肩書の後ろに著書を一つ足す、というだけではない。いつも紹介している本が、作者にとってどんな一冊なのか。本を紹介する側と物語を書く側の距離を、自ら書くことで縮める仕事でもある。

発売に合わせ、池袋の書店では子どもたちに向けた読み聞かせの催しも行われた。自分で書いた言葉を、自分の声で届ける。番組での朗読と絵本作りが、ここでつながるのが面白い。話す仕事で重ねた経験を、放送とは違う場所で生かしている。

本の中身を伝える声と、物語を生み出す言葉。どちらも、目の前の相手に届いて初めて楽しみになる。古瀬の活動をたどると、テレビ出演の華やかさの隣に、そうした地道な言葉の仕事が見えてくる。

結婚の知らせの向こうにあった仕事

2011年9月の結婚報道のころ、古瀬はMBSラジオなどにもレギュラー出演していた。キャスターからフリーへ移り、旅を案内し、本を読み、絵本を書いた。その歩みの途中で届いたのが、結婚と妊娠の知らせだった。

フリーになってからの活動には、自分の名前を冠した旅番組も、自分が作者になる本も加わった。放送局のキャスターとして出発した人が、一冊の絵本を持って子どもたちの前に立つまでになっていた。

旅先の楽しみを伝えることも、ページの言葉を声にすることも、見ている人や聞いている人に何かを渡す仕事だ。結婚までの古瀬の活動には、その渡し方を少しずつ増やしていく面白さがあった。アナウンサーという肩書を見かけたら、あの声の持ち主には絵本の作者という顔もあったのだと、思い出したくなる。


※記事は執筆時点の情報です

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