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15年前、佐藤隆太が照れた【美人女優】との夫婦役。熱さの隣にある親しみ

  • 2026.9.18
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2011年9月、テレビ朝日系ドラマスペシャル「光る壁画」の制作発表に登場した佐藤隆太(C)SANKEI

今から15年前の2011年9月、佐藤隆太はスペシャルドラマ『光る壁画』の制作発表で、加藤あいとの夫婦役に感じた照れを明かしていた。相手は長く知る共演者。それでも夫と妻になると、勝手が違う。加藤も照れを感じつつ、佐藤と一緒なら安心できると話していた。

研究者たちの情熱を描く作品の会見で、二人が語ったのは、役として向き合うときの少し気恥ずかしい距離だった。力いっぱい何かに取り組む姿が似合う佐藤には、隣にいる相手をほっとさせる柔らかさもある。この年の出演作を振り返ると、その持ち味が夫や父という役の中に見えてくる。

研究に打ち込む夫とその妻

テレビ朝日系ドラマ『光る壁画』は、吉村昭の小説をもとに、胃カメラの開発に挑む人々を描いた作品。佐藤が演じた曽根菊男は、研究に没頭する若者。加藤は、その妻・京子を演じた。仕事への情熱と、それを見守る家族の暮らしが、一つの物語に収められている。

佐藤は、戦後の難しい状況で開発に挑んだ人々の仕事に、誇らしさと勇気を感じると語った。大きな目標へ向かう役柄に、本人も心を動かされていたのだろう。一方で、妻役の相手には照れてしまう。仕事の話では力が入り、夫婦の話では少し力が抜ける。その取り合わせが、佐藤を身近に感じさせる。

加藤の安心感も、そんな佐藤の一面を伝えている。互いを知っているから、役の関係が変わったときには照れも生まれる。それを隠して堂々とした夫を装うのでなく、会見で素直に話せるところがいい。研究者という肩書の内側に、誰かと一緒に暮らす男がいる。その入口を、二人の受け答えが作っていた。

麻生久美子が感じた、明るさと繊細さ

会見から2ヶ月ほど前の2011年7月に公開された映画『ロック ~わんこの島~』でも、佐藤は夫を演じている。舞台は三宅島。民宿を営む一家と愛犬の物語で、佐藤は少年・芯の父である松男、麻生久美子は母の貴子を演じた。研究に打ち込む菊男とは違い、松男は島で家族と暮らす、うそをつけない真っすぐな男だ。

当時、麻生は佐藤を、明るく面白いだけでなく、周囲に気を配る繊細な人と評していた。一方、佐藤は自分はむしろがさつで暗いほうだと冗談を返していた。褒められても、格好よく受け止めきらずに一度笑いへ逃がしてしまう。加藤との夫婦役に照れた姿とも重なる、愛嬌のある応酬だ。

父という役には、子どもを導く頼もしさだけでなく、妻と並んで暮らす一人の男の顔もある。真っすぐな松男と元気な貴子という取り合わせを思うと、佐藤と麻生の気取らないやり取りも楽しい。佐藤の明るさは、相手が応じることで、いっそう人懐こいものになる。

恋をする吉岡にも似合う、不器用さ

翌2012年の『BRAVE HEARTS 海猿』で、佐藤が演じた吉岡は、仲里依紗演じる客室乗務員・美香という恋人がいる役だった。人を救う仕事に向き合う男にも、夢中になる相手がいる。救助の場での真剣さに恋愛が加わると、吉岡は任務を担う一員であると同時に、一人の青年としても近くなる。

菊男、松男、吉岡は、それぞれ違う場所で生きている。ただ、何かに懸命になる姿の隣に、妻や子、恋人との関係がある点は共通している。佐藤の熱さは、周囲の人を置き去りにして一人で完結するものではない。共演者から安心感や繊細さを語られ、本人は照れたり冗談を返したりする。その少し不器用な親しみがあるから、真っすぐな役にも、誰かと過ごす日常を感じられるのだ。


※記事は執筆時点の情報です

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