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ホラー作品に引っ張りだこな【9頭身美人女優】怖がる側から怖がらせる側へ

  • 2026.9.19
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2011年7月、「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー10-11」の授賞式に出席した前年度受賞者の菜々緒(C)SANKEI

今から15年前の2011年9月、菜々緒はホラー映画『ファイナル・デッドブリッジ』のトークイベントに登場した。映画のイベントに出るのは初めて。落ち着いた赤いワンピースに、スカルのピアスとブレスレットを合わせ、作品の雰囲気も装いに取り入れていた。

当時、モデルとして活動していた菜々緒は、休みの日に自宅でDVDを見たり、新作を見に映画館へ出掛けたりすると話している。映画の話をする彼女は、その席では、休日に作品を楽しむ映画好きの顔を見せていた。

怖い映画を一緒に楽しむ相手

『ファイナル・デッドブリッジ』は、巨大な吊り橋の崩落事故を逃れた若者たちが、なおも死の運命に追われる物語。人気ホラーシリーズの第5作で、菜々緒は、もっと親しくなりたい相手と一緒に見るのもよいのではないかと勧めていた。

どれほど残酷か、どこで驚かされるかという話だけでなく、一緒にいる人との距離に映画の楽しみを見つける。恐怖に耐える腕試しのように語らないところが親しみやすい。怖いものを見たい気持ちと、一人では心細い気持ちが並んでいる。

スカルの小物まで選んだ装いにも、ホラー映画の催しを楽しもうとする軽さがある。モデルとして見せる姿と、休日に映画を見る素顔が、一つのイベントの中に収まっていた。のちに強い女性の役でも知られる菜々緒を思うと、この客席側の顔が、後のホラー出演をいっそう面白くする。

目に見えないものに怯える看護師

2018年8月放送のフジテレビ『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2018』では、菜々緒は「毟り取られた居場所」で主演を務めた。役は看護師。病院への持ち込みが禁じられている黒竹の鉢植えを、患者に手放すよう説得するが、やがて自分がその黒竹に心を奪われていく。

番組のプロデューサーは、人を怖がらせる役の印象がある菜々緒が、逆に怖がる姿を見たいと起用の狙いを語っていた。堂々とした人が怯えるからこそ、何が起きているのかが気になる。看護師という日常的な仕事の中へ、説明のつかない不気味さが忍び込む役だった。

菜々緒自身は、この物語を幽霊が見える話とは違う、物に宿る念の話として捉えていた。大切にしたいと語ったのは、何かに気付いたときの表情や気配を察する仕草だ。見えない相手への恐怖は、怯える人の反応を通して見る側にも伝わる。映画を見る側の楽しみを話していた菜々緒が、今度はその怖さを演じて届ける立場になった。

『言霊荘』で謎を抱えた管理人に

2021年のテレビ朝日・ABEMA共同制作ドラマ『言霊荘』では、さらに違う役どころが待っていた。女性限定のアパートで発した言葉が現実となり、住人たちを脅かしていく物語。菜々緒が演じた須貝空は、かつての管理人で、過去の事件の真相を握る人物だった。

空は文才や芸術に秀でた女性でもある。菜々緒は、その設定から謎めいた妖艶さを意識したと話していた。姿を見せた瞬間に何もかも分かる人物ではなく、何を抱えているのかを知りたくなる存在。怖がる看護師とは違い、今度は周囲を脅かす秘密を抱える人物を演じている。

2011年の映画イベントからたどると、菜々緒とホラーの関わりには、見る人、怯える人、謎を抱える人という違う顔がある。同じ怖さでも、立つ場所が変われば見せ方は変わる。赤いワンピースで映画の楽しみを話していたモデルが、後には物語の不気味さを担う。客席側で見せた親しみを覚えていると、役の中で遠く、つかみどころのない存在になる菜々緒の面白さも増してくる。


※記事は執筆時点の情報です

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