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「デザインが気になっただけだよ。そんなに怒らないでよ」勝手に手帳の中身を見た友人。我慢出来ずに返した一言とは

  • 2026.7.30

集まりの休憩中に

短大時代の友人たちと、久しぶりに集まって過ごした日のことです。

テーブルの上には、それぞれの荷物が置いてありました。

飲み物を取りに立って戻ると、隣の友人が何かをぱらぱらとめくっています。

よく見ると、私のカバンから出されたスケジュール帳でした。

「ちょっと、それ」

私の声に、友人は悪びれる様子もなく、手帳を軽く掲げてみせます。

「この表紙とか、中のデザイン、すごく可愛いね。どこで買ったの?」

心底うれしそうに、そう聞いてくるのです。

その屈託のない笑顔を見ると、責める言葉が喉の奥で止まりそうになります。

悪いことをしている自覚が、まるでなさそうだったからです。とはいえ、黙って手帳を返してもらうだけでは、私の気持ちはおさまりませんでした。

笑って済ませる友人

予定を盗み見たわけでも、誰かに言いふらすわけでもありません。ただ、私のカバンに手を入れて中身を取り出したこと、それ自体がどうしても引っかかりました。

「デザインが気になっただけだよ。そんなに怒らないでよ」

友人はやっぱり笑っています。悪気がないのは、よく分かります。けれど、ここで笑って流してしまえば、きっとまた同じことが起きるはずでした。

あとで聞いた話では、別の友人も同じように、机に置いた手帳を勝手に見られたことがあるそうです。きっと本人は、軽い気持ちで繰り返してしまうのでしょう。

静かに返した一言

私は手帳を受け取って、膝の上にそっと置きました。それから、友人の目を見て言いました。

「人の物を、勝手に見ないでよ」

責める口調にならないように、けれどはっきりと。短い一言でしたが、言い終えると、ずっと抱えていたつかえが取れた気がしました。

友人は一瞬きょとんとして、それから小さく肩をすくめました。

「……たしかにそうだね。ごめん、勝手に開けて」

思ったよりもあっさりと、謝ってくれました。空気が悪くなることもなく、私たちはまたお茶を飲みながら、昔の話に戻っていきます。

身構えていたぶん、拍子抜けするくらいでした。ずっと言えずにいた一言でも、伝えてしまえばこんなにあっけないのかと、少しおかしくなりました。

「今度から、見たいときはちゃんと聞くね」

そう言って笑う友人に、私も自然と笑い返していました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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