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「「お前が悪いからな」」騒音を訴えた翌日から始まった床ドン。だが、日付入りの記録を突きつけた瞬間

  • 2026.7.28

苦情の翌日、報復は天井から降ってきた

大学に入って借りたのは、家賃の安さだけで選んだ古い木造アパートだった。

上の階には男子学生が住んでいて、連日のように仲間を呼んでは夜通し騒ぐ。

壁も床も薄く、足音も笑い声も、ときには朝方まで筒抜けだった。私は眠る時間をまるごと奪われ、昼間の授業でも頭がぼんやりするようになっていた。

これ以上は体がもたない。そう思って管理会社に騒音の相談を入れると、対応は早かった。その夜から上の物音は嘘のように消え、久しぶりに朝までぐっすり眠れた。

問題は解決した。そう信じていられたのは、ほんの一日だけだった。

次の日の夜、私が部屋に戻るのを見計らったように、真上から「ドン」と重い音が落ちてきた。歩けば歩いた先の天井が鳴り、じっとしていても不意打ちのように叩かれる。

数日後、駐輪場で顔を合わせた上の住人は、私に近づいて低い声で言い放った。

「お前が悪いからな」

苦情を入れたのが私だと、彼はとっくに見抜いていた。静かにさせられた仕返しに、私の生活そのものを狙っていたのだ。

帰宅のたびに動悸がして、玄関の前で足がすくむ。訴えた側の私が、どうしてこんな目に遭わなければならないのか。

日付の並んだ記録が、加害者を追い出した

逃げるのは簡単だった。

でも、荷物を詰めかけた手がふと止まった。悪いのは一方的に向こうなのに、被害者の私が街を出ていくのは筋が通らない。

私は覚悟を決め、天井が鳴るたびに日時を声に出して記録する方法を選んだ。感情ではなく、事実で戦おうと思った。

それから私は、床が叩かれるたびに日付と時刻をメモし、音を録り続けた。

何日の何時に何度鳴ったのか、一件ずつ表に起こしていく。地道な作業だったが、記録は着実に厚みを増し、やがて3か月ぶんの動かぬ証拠になった。私はその束を管理会社へ差し出した。

日付がびっしり並んだ記録を前に、担当者の表情が引き締まった。

「ここまで揃っていれば、こちらも強く言えます」

管理会社は上の住人へ正式に警告し、契約上の注意を重ねていった。それでも男は非を認めず、開き直りを続けたという。

結末は、私が思い描いたよりずっと明快だった。度重なる警告のすえ、部屋を出るよう求められたのは、私ではなく上階の彼のほうだった。

トラックに家財を積み込む彼を、私は残る側の窓から静かに見下ろしていた。

私を守ったのは強い言葉でも涙でもなく、淡々と重ねた日付の記録だった。逃げずに突きつけた3か月ぶんの事実が、ゆがんだ立場をまっすぐに直してくれた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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